先日、遠くに暮らす友人が誕生日を迎えたので、お祝いのメールを送った。
「お誕生日おめでとう」と書いてから、さて続きは何て書こうと思った。
「年金全額受け取れるね、よかったね」というのもなんだか違うか。
その友人はまだ働いているし、ゆとりある生活をしているから、特に年金を楽しみにしてはいないだろう。
やっぱり、言われるまでもなく気をつけているだろうけど「健康に気をつけてね」だろうか。
でも今の時代は、何が起きるかわからない。
今年になってから周りで亡くなったという話が本当に多い。
数日前も知り合いに不幸があって、葬儀に参列することになった。
まだ60代前半。
子どもが独立して、仕事もひと段落して、これからやりたかったことを楽しもうとしていたのに、思ってもいなかった難病になってしまった。
どのような想いで、一日中ベッドの中で過ごしていたのかと思うと気の毒で仕方がない。
ところで健康寿命というのがある。
病気や介護などで日常生活に制限を受けることなく、健康的に過ごせる期間のことを言うそうだ。
ちなみに2024年度の厚労省の発表によると、健康寿命の男性の平均が72.57歳、女性が75.45歳だそうだ。
意外と短いことに驚く。
誕生日を迎えた友人は、あと10年しかないし、そういう自分もあと10年7ヶ月と大して変わらない。
もちろん個人差があるので、あと10年7ヶ月で健康的な日常生活が送れなくなるとは限らないが、目の前に10年という数字が出されると「あっという間じゃーん」と思う。
今のうちにやりたいことをして、行きたいところに行って、食べたいものを食べてと思うが、悲しいかな年々そんな欲望が無くなっていく。
大それた夢や願望は、すでにほとんど無くなっていて、やってもいいけど、やらなくても別にいいわと思う。
また食べ物に関しての欲望はまったく無い。
ご飯と味噌汁、そしておからとか切り干しなどの煮物が少しあればいい。
そして、できれば漬物と焼き魚も付けて欲しい(ってまだ十分に欲望がある)
結局のところ、私は普通に送れているこの日常生活に十分に満足しているということだと思う。
普段と変わらない日常生活が送れるように、健康には気をつけよう。
ということで、友人の誕生日のメッセージには、ありきたりだけど「健康に気をつけてね」と書いた。