RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

ミヤマケイ「白粉花」Little Lily-White Lie

2013-06-10 21:30:00 | 美術
見てきました

POLA MUSEUM ANNEX

会期は2013年5月25日から2013年月日。

これ、すっごく楽しかった
私好みでした
何が??
と聞かれるとうまく説明できなくて困るのだけど。

タイトル通り、真っ白な作品だらけ。
壁も真っ白。
色は控えめです。
ので、その色がとても映える。

「隣」
箱があって、障子が張ってありました。
そこには指で開けたような穴が。
覗くと何か見える……
象だったり骸骨だったり。
穴によって見える景色が違う。
障子の破れた穴から他の世界を覗き込んだような、ちょっとノスタルジックで不思議な感覚。

奥には茶室がありました。
真っ白な茶室。
屈まなければ入れないような小さな引き戸を開けて中へ。
そこは畳の部屋。
靴を脱いで畳に上がり、目の前の掛け軸を眺めます。
「必然」という作品。
2つあって、一つはろうそくが描かれているもの。
もう一つは骸骨が描かれているもの。
じーっと見ていると。
ろうそくに火が灯り、、雨が降り出します。
雨が止んできたな~と思ったら大きな虹がかかる。
投影された映像が次々とストーリーをすすめていきおもしろい。
ファンタジーな掛け軸でした。
これいいね。
音もあったけどなんだかとっても癒される。
テクノロジーを駆使しているのにどこかノスタルジックな香りがして、心地よく鑑賞できます。

「天は自ら助くるものを助ける」
こちらの作品のみ撮影可能。

壁から無数に生える腕。
その数40本。
千手観音の腕は42本のはず。。
そう、真ん中に鑑賞者自身が立って作品は完成。
こちら手をよく見ると様々なものを持っています。
はさみやがま口の財布、骸骨に、スマホといった現代的なものまで。
タイトルの「天は自ら助くるものを助ける」のとおり。
自分から動かなくてはだめなんだよね……。
自分自身で手を足して、観音になるっていうのもなかなかいいのかもしれない。

ミヤマケイさんの言葉がいくつかあったのですが。
それがまた、なかなかおもしろいものでした。

産まれて落ちた時、私達は真っ白なまま世に出て来る。
そしてこの世を去るときも記憶も消去され、真っ白な骨や灰になって出て行く。
その間、炭に近付ければ黒し、朱に交われば赤くなり、青は藍より出でて藍よりも青くなる。
色とは光の産む幻想に過ぎない。

色は思案の外とは良く言ったもの。
色白は七難隠すというがその七難とはなんなのであろう。


奥の茶室のところと入口にありました。
う~ん、なるほど、と。
七難ってなんだろうね。。
難は七つもいらないよ。



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