RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

いっぷくを彩った工芸品 たばこをとりまく脇役たち

2013-06-01 21:30:00 | 美術
見てきました

たばこと塩の博物館

会期は2013年5月25日から2013年7月15日。

今回の展示は1999年にたばこと塩の博物館に仲間入りをした旧「世界のたばこ工芸館」のコレクションから、"パイプ"、"葉巻(シガー)"、"紙巻たばこ(シガレット)"、それぞれに関わりのある、シガーボックスやシガレットケース、灰皿やライターなどの展示です。
どちらかといえば脇役ですが、なくては困るもの。
持ち主の趣味・趣向が反映されるものでもあります。

最初はヴェネチアングラス製の灰皿が2点展示されていました。
今回の展示は旧「世界のたばこ工芸館」所蔵のもの。
これは三洋証券創業者の故土屋陽三氏の個人コレクションでした。
約10,000点を越えるコレクションだったそうです。
その土屋氏のコレクション誕生のきっかけになった灰皿だそう。
金地に赤のドットと青地に金のドット。
華やかです。

「花文ガラス製たばこジャー」
たばこジャーとは、たばこの葉を保存するための容器。
適度な湿気を保ち、その香りを逃さないで保存できたそう。
これは黒に幻想的な花の模様。
吸い込まれそうでこれに入ったたばこの葉を吸ったら別の世界にいけそう(笑)
Emile Galle工房のもの、、エミール・ガレ!!!
どうりで。

「葡萄文シガーボックス」
シガーボックスは葉巻を保管するためのもの。
適度な湿度が保てるよう、機密性を高くするなどの工夫がされています。
繊細なぶどうの模様が施され、色も美しい。
アンティークな感じがして、宝石箱みたい。
こちら、TIFFANY製でした。

「竹図会津塗たばこセット」
こちらは、シガレットボックス、灰皿、ライターがセットになったもの。
繊細な細工が施され、とても美しいです。
ぱっと見で高そうだな~と思える作品。
会津塗のつやがとにかくキレイ。

「バックル形銀製たばこセット」
HERMES製です。
シルバーの箱の中央にゴールドで大きなバックルがついているというもの。
シンプルながらに品があります。

「神話モチーフ図陶製マッチ入れ」
ウェッジウッド製。
見ただけで分かります。
ウェッジウッドブルーとも呼ばれるペールブルーがとても美しかったので。
神話のモチーフも丁寧で素晴らしいし、これは持っていたら自慢の一品だっただろうな~。

「EVANS製果物形エナメル仕上げライター」
たばこを吸う人はここまでこだわるのかな。
オイルライターです。
ライターというと持ち運びできるようなものを想像しますが。
これ、洋梨やりんごの形をしていて、手のひらにのるようなサイズ。
これ、ポケットから出したら、、というより、ポケットには入らないな。
家の居間などでのんびり吸うときに使うのかな。
普段はインテリアとして置いて飾ってもかわいらしい。
というか、これならたばこ吸わない私も欲しい。

というわけで。
なかなか面白いものがあって、じっくり楽しく見てきました。
昔はただ吸うというより、趣味として愉しむ人が多かったのかな。
持ち運ぶときはもちろん、家にいるときも、おしゃれなものを揃えるこだわり。
自分の好きなものに囲まれる生活っていいな。



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