RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

江戸の人物画 ー姿の美、力、奇(前期)

2011-04-14 21:30:00 | 美術
見てきました

府中市美術館

会期は2011年3月19日から2011年4月17日。
後期は4月19日から5月8日。


府中の森公園は桜が見事でした

美術館までの道のりも桜が美しかった~
桜の下歩いてると気分あがるね

現在、府中市美術館では江戸時代に描かれた「人物画」が展示されています
美人画や洋風画、等身大の作品やゆるキャラ系。
ふざけてるようにしか見えない仙人や、
まったく怖くない妖怪図など実に様々。
(そもそも仙人や妖怪は人物なのか……)
演出もすごくよかった
入り口から「おぉ~」となりました。

それでは気になったものを。

祇園井特「観桜美人図」
あきらかに美人ではない人も
てか、化粧……。
お歯黒はよく見るけど。
唇、緑色なんですけど……。
なんでも、当時のおしゃれだとか。
えぇぇ~。
ガングロとかより気持ち悪いよ……。

太田洞玉「神農図」
神農とは古代中国の伝説の皇帝。
医学と農業に貢献したとされ、その道の神と崇められています。
目がぎょろりと大きく薬草らしきものを持ってこちらを見ています。
目頭切開してますね、これ(笑)
それぐらい目が大きい。
印象に残った理由として、西洋画みたいなんです。
顔つきもアジアっぽくない。
ギリシャ神話に出てきますって言われても信じちゃいます。
異国風で神秘的。

曾我蕭白「太公望・登竜門図」
竜門の滝を登ることのできた鯉は竜になる、という有名な説話がありますね。
太公望は釣り人でしたが、周の文王に見いだされ軍師として活躍した人物。
出世の図なんですね。

最後はゆるゆるゆる~な作品たち。

東東洋「農婦図」
“とうとうよう”ではありません。
“あずま とうよう”。
おっさんがゆるりと農具をもっています。
って、女性!!
農婦、だもんね……。
でもおっさんに見える……。

円山応挙「元旦図」
袴を着た男性が日の出を見ています。
元旦図、ですから初日の出でしょう。
男性は背中をこちらにむけているので表情はわかりませんが。
おめでたいであろうはずなのに、なぜか哀愁漂う作品。
疲れたサラリーマンの背中を見ているような気分に。

歌川広重「命図」
これ、おもしろいです。
命、という字を女性2人が鉋と手斧で切ったり削ったりしています。
男性にとって女性は魅力的ではあるが「命とり」でもある、という意味らしいです。
あぁ、そうかもねー。(他人事)
男性の皆さん、削りとられないようにね(・∀・)ノ

他にも脱力感がハンパない作品が。
いや~、おもしろい
後期も期待です



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