ファクスを使わなくなってもう何年？

まだまだ電話は使っているけど、よく考えるとファクスはここ4，5年使ってないのかもしれない。用紙も3本セットの特売品を何年か前に買ったんだけど、そのうちの2本がほこりをかぶってまだ残っている。写真もフィルムからデジタルへの移行がものすごく早くて、たしか90年代にン十万円と投資して買ったカメラやレンズは、もう10年ほどしまわれたままになっている。

先日、コンビニでコピーをとっていたら、年配の男性が大きな箱を両手で持って入ってきて、カウンターに荷物を置くと、ガラケーで娘だと思われる人と話し始めた。その荷物の送り先を電話で聞いて、それをあの宛名の用紙に書き込んでいた。漢字を確かめるために聞き返したりして2，3分は話していたのではないか。なんでメールで送ってもらわないのかなって思ったけど、彼にとっては、コンビニで電話をかけて用紙に直接書き込むことが「便利」なことだったのだろう。老眼なんだけど、それまでメガネをかける習慣がなかったっていう人は、小さなモニターで文字を読むことをひどく嫌う。

ものすごいスピードで変化していくコミュニケーションのツールをどこまで使いこなせるかで、自分を取り巻く環境が変わってくる。SNSは、あっと言う間に使ってない人たちを少数派に追いやった。そして、Mixi、Fecebook、Line、Likedin、twitterなど、数あるツールのなかで何を好むかで人々が分かれていくような気がしてきた。どれも相手の状況を気にすることなく用件を伝えたり、話しをしたりできるので、ある意味でとても静かだ。関係性が薄くてもどんどんとこちらの用件を送り込むことができる。でも、直接的に迷惑をかけたりかけられたりしながら濃い関係性を築いていくといった作業ができなくなってきているような気もする。

ファクスとかメールが便利だと感じた日は、本当に遠くになりにけりだ。