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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

言えなかった言葉

2010-12-20 16:12:11 | 日記
「あのとき、どうして言えなかったんだろう」「どうしてぐっと飲み込んでしまったのか」と、ときどき胸が疼く言葉がある。言ってれば自分がどう変わったのか、あの人との関係はどう変わっていたのか、といったことはわからない。人生はゴルフと同じで‘たら・れば’はない。

ただ、「言えなかった言葉」は決して記憶から消えることなく、胸の奥を惑星のように駆け廻り、不意に軌道を外れては意識に上ってきて、今という時間をフリーズさせる。いまさらどうなるものでもないのに、それはフラッシュバックのように侵襲性があって、意識は通り魔に襲われた群衆のように狼狽しパニくる。

逆に言ってしまった言葉も、それが‘失敗’であればあるほど、強くこころの奥に刻み込まれていく。これもやはり、消えるどころか、その言葉やそのイメージを連想させるものに出くわすと、思わず叫びたくなる衝動にかられ、なまなましく「言ってしまった状況」がよみがえり、どうしようもなくなる。

人間はそんなこんなをいっぱい抱えながらみんな生きているんだと思う。それは時に人を危険な行動に走らせたり、抑うつ状態に引き込んだりするともあるけど、それは消えるものではないから、自分なりの対処方法(応急処置?)を作り出していくしかない。自分で作り出せないとき? そんなときでも作り出していくしかない・・・。

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