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官房長官、名を変えて  繁忙長官と申しましょう

2016-07-10 18:30:00 | 編集手帳

7月8日 編集手帳

 

後藤田正晴さんが中曽根内閣で官房長官の頃である。
人事案件の説明で宮中に参じたとき、
昭和天皇からお尋ねがあった。
「忙しいようだね」
「はっ」
「とき に、どうなの…官房長官というのは、どういうことをするの?」

後藤田さんが著書で回想している。
重い役目の割には中身が外から見えにくい仕事である。
安倍政権を支える菅義偉(すがよしひで)官房長官の在職日数が、
きのうで歴代最長1290日を数えたという。

東日本大震災時の枝野幸男氏(現・民進党幹事長)がそうだが、
官房長官が広く国民の耳目に触れるのは国難のときだろう。

菅氏の場合も、
国際テロ事件や北朝鮮のミサイル発射、
中国船による領海侵入などに際し、
険しい表情で記者会見をする姿をご記憶の方 が多いに違いない。

官房長官の経験者、
竹下登元首相に得意の戯れ歌がある。
〈今日も朝から打ち合わせ
 会議につづくまた会議
 そのうえ二度の記者会見
 官房長官、名を変えて
 繁忙長官と申しましょう…〉。
その役職にある人が“繁忙長官”の異名を奉られるのは概して、
国民生活の幸せな時代ではない。
願いは「四海、波静か」に尽きる。



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