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24時間営業 ②24時間営業 取りやめ 大手ファミレスの大転換

2017-02-17 07:15:00 | 経済フロントライン

1月28日 経済フロントライン


ガストやジョナサンなど約430店舗で24時間営業を続けてきたすかいらーくグループ。
2月以降 その7割にあたる310店舗で営業時間を短縮することにした。
(すかいらーく 谷真社長)
「大転換だと思う。
 これまですかいらーくが判断したことで言えば
 極めて大きい判断。」
24時間営業を取りやめる店舗の1つ ガスト横浜平沼店。
午前7時に開店し深夜2時に閉店することにした。
深夜帯の利用客はここ数年減少を続けている。
特にグループで訪れる客が少なくなってきたのである。
その理由の1つがスマホなどの普及である。
友達や同僚と自由にコミュニケーションがとれるため
深夜にファミリーレストランにグループで集まる理由が減ったのである。
(店長 高橋佑弥さん)
「昔ならばポテトやドリンクバーで朝までワイワイ。
 今もゼロではないが今はインターネットでネットサーフィン。
 自分のしたいことが家の中で済んでしまう。
 時代の流れであるのかなと思う。」
24時間営業を見直すもう1つの理由が人で人手不足である。
この店は深夜帯は社員1人とアルバイト1人で営業している。
年々アルバイトの確保が難しくなっている。
そのため正社員の負担は増している。
店長の深夜勤務は週3回程度。
さらに急な欠員が出たらカバーに入ることも少なくない。
(店長 高橋佑弥さん)
「睡眠時間が不規則になりがち。
 深夜の時間がなくなれば健康的な規則正しい生活が送れると思う。」
すかいらーくグループが営業時間の見直しを進めるのには
積極的な経営戦略もある。
2年前から先行して見直しを行っているジョナサン池袋駅南口店。
深夜営業をやめた分
ランチタイムなどの忙しい時間帯に従業員を数多く配置できるようになった。
社員がアルバイトに細かく接客などのアドバイスをする余裕も生まれた。
サービスの向上とともに1日の平均客数は増加。
深夜帯の営業をやめたことで売り上げは減ったがそれをカバーしている。
(店長 小古呂友紀さん)
「深夜の時間を占めることによって客が減るかもしれないと思ったが
 お昼の時間を強化した方がしっかり売りきれるとか
 客を待たせないで
 再来店につながる。」
本社で行われた24時間営業を見直す会議。
「できるだけ早くできるだけ多くの店舗を
 いろいろな問題をクリアにして営業時間を短縮していきたい。」
先行して見直した店の実態をふまえ
サービスの質を上げながら
新規の出店を拡大していく方針である。
(すかいらーく 谷真社長)
「むしろ成長するために深夜のの営業時間を見直す。
 現時点では利益が減る可能性の方が十分ありうる。
 しかし別の形で収益として生み出すことができると信じている。」
営業時間の短縮は思わぬ効果もあげている。
正社員の採用で内定を辞退する学生が減ったという。
すかいらーくでは正社員になる8割が店でアルバイト経験がある人である。
(店舗のアルバイト)
「夜勤は大変だし
 勤務時間はポイントになる。」
「朝起きて夜は寝るという生活習慣を大事にしたいと思っているので
 すごくいいことだと思う。」
(すかいらーく 人材本部 金谷実実行役員)
「サービスが向上し客が増えるということも勘案し
 採用の強化や定着率の向上にも寄与することを加味して
 今回大きな決断をした。」



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