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獅子舞の伝統をつなぎたい

2017-02-18 07:15:00 | 報道/ニュース

1月30日 国際報道2017


獅子舞は人々に幸せをもたらすと言われていて
千年以上も前から中国各地で演じられてきた。

広東省は獅子舞の発祥の地の1つとして知られ
地区ごとに獅子舞を踊る団体があると言われるほど獅子舞が盛んな土地である。
春節を間近に控えた日
大規模な競技間が開かれた。
「子どものころからずっと獅子舞が好きです。」
「若いころやっていましたよ。
 獅子舞はこの地域が誇る文化です。」
国内でも指折りの実力で知られる獅子舞の団体がある。
コーチの葉仲銘さん(36)。
現役時代は国内外の獅子舞の大会で何度も優勝し
引退後は指導にあたっている。
(葉仲銘さん)
「中国人にとって獅子舞は親から子へ伝承されてきた文化なんです。」
2人1組で演じる獅子舞。
広東省の獅子舞の特徴は
ダイナミックでキレの良い動きと喜怒哀楽の巧みな表現である。
「スキップして喜びを表現しています。」
「相手を威嚇しています。」
「おびえて後ずさりしています。」
獅子舞の足場は直径30cmしかない。
獅子舞の最大の見せ場は柱の上での演技。
高さ2,5mの柱を飛ぶように渡りながらアクロバチックな動きを繰り出していく。
高度な技を長時間続けるには高い身体能力が必要である。
走り込みや下半身を強化する練習を毎日行う。
10代~20代の約50人の若者が
寮生活を送りながらプロの演じ手を目指して鍛錬を積んでいる。
しかし練習の厳しさも獅子舞の伝統である。
このため若者たちは獅子舞を敬遠するようになっている。
この団体でも10年前に比べてメンバーは3割近く減少した。
このままでは獅子舞の伝統が継承できなくなってしまうのではないか。
葉さんは危機感を募らせている。
(葉仲銘さん)
「若者はつらい練習を嫌がるんですよね。
 学び始めても途中で辞めてしまうのです。」
獅子舞の伝統を自分たちの手で守りたい。
その思いから
葉さんたちは去年 将来の担い手を育成する幼稚園を設立。
団体が直営するこの幼稚園は企業から集めた寄付金で運営している。
子ども用の獅子頭を用意。
獅子舞に親しめるようダンスの要素を取り入れるなど工夫している。
(葉仲銘さん)
「子どものころから実際に体験することで獅子舞に興味を持ってくれるようになります。」
千年以上
一代一代受け継がれてきた中国の獅子舞。
その伝統を守り伝えようという取り組みが続けられている。




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