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ウィーン少年合唱団 “危機を乗り越え歌声を”

2020-08-04 07:00:21 | 報道/ニュース

7月11日 NHK「おはよう日本」


「天使の歌声」として知られるウィーン少年合唱団。
その歌声は世界で多くの人たちを魅了しているが
いま新型コロナウィルスの影響で存続の危機に立たされている。

宮廷の聖歌隊として設立されたウィーン少年合唱団。
現在は20の国と地域から集まった声変わり前の9~14才の少年100人で構成され
世界各地で年間300回のコンサートをこなす。
しかしオーストリアでは新型コロナウィルスの感染拡大で
3月中旬以降厳しい外出制限措置が取られ
国内外の公演はすべて中止となった。
それから2か月
オーストリア国内での感染者の数が減ったことから練習が再開された。
少年たちの歌声が学校に響きわたった。
しかし練習はこれまでどおりにはいかない。
歌の練習は感染対策のためプールでも行われている。
密集を避けるため
みんなが集まるときは校内の広い場所で練習をしている。
(ハーゲン君)
「歌うことが大好きです。
 感染拡大の時は学校で歌うことが禁止されて
 とても残念でした。
 練習が再開できることはとても大切なことです。」
練習は始まったが
合唱団を悩ませているのが財政難である。
運営費の7割以上をコンサートによる収入で賄ってきたが
今年はすでに110余が中止となり
運営費の25%を失った。
そこで合唱団は活動を続けるため
設立以来初めて
存続のための募金を呼びかけるチラシを作成。
【ウィーン少年合唱団の存続に手を貸してください】
銀行の振込用紙も付けて
窮状を訴えた。
運営にあたるウィルト芸術監督。
このままでは秋には資金は底をついて
合唱団は解散せざるを得ないと考え
政府やウィーン市に支援を求めている。
(ウィーン少年合唱団 芸術監督 ゲラルト・ウィルトさん)
「政府からの支援が受けられなければ資金が尽き
 10月以降は従業員の給与すら払えなくなる。」
窮地に立たされた合唱団。
いまの目標は一刻も早い海外公演の再開である。
起死回生を目指して
少年たちは秋にアジアで再開する予定のコンサートに向けて練習に励んでいる。
第2ソプラノで参加する予定のルイス君(11)。
学校が閉鎖されている間は自宅で練習を重ねてきた。
家ではどういう練習をしていましたか?
「動画を見ながら。」
私が送った動画?
「はい。」
今も練習に参加できない少年はリモートで加わり公演の準備を進めている。
この日は公演で披露する予定の
シューベルトの「ゴンドラの舟人」を練習した。
(先生 マノロ・カニンさん)
「ベネチアのゴンドラに乗って見上げる
 月と星が輝くロマンチックな世界に誘ってあげるんだ。」
(ルイス君)
「歌うことはとても楽しみで
 興奮しています。
 僕たちの歌声を疲労できたらうれしいです。」
(ウィーン少年合唱団 芸術監督 ゲラルト・ウィルトさん)
「ウィーン少年合唱団はこれまでも難局を乗り越えてきたので
 今回も乗り切りたい。」
新型コロナウィルスで気持ちが沈んだ世界の人たちに歌声を届けたい。
かつてない逆風の中
合唱団の挑戦が始まっている。

 


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