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“黒のタイツも認めて” 高校性が変えた校則

2020-01-10 07:00:00 | 報道/ニュース

12月10日 NHK「おはよう日本」


・下着の色は白か黒
・生まれつき茶色の髪の生徒は証明書を提出しなければならない
このような“理不尽な校則”が問題になっている。
岐阜県のある県立高校では
今年
生徒たちが主体的に動き
伝統として続いてきた校則を変更した。

校則の見直しに取り組んできた生徒たち。
中心メンバーのHINAさん。
校則で認められているストッキングやタイツの色はベージュのみ。
ベージュのタイツは今の若者はほとんど履かない。
そのため履きなれている黒いタイツも認めてほしいと訴えてきた。
(HINAさん)
「飛騨は寒いのでストッキング1枚だと登校の時に足が真っ赤になってしまう。
 ベージュのタイツは肌の色が不自然に見えたり
 女子高生という多感な時期に受け入れがたい。」
岐阜県高山市。
県立斐太(ひだ)高校は130年以上の歴史を誇る進学校である。
学校の校則で
白いソックスの下に履くことができるのはベージュのタイツを含むストッキングだけ。
高校のある高山市は冬場はマイナス5度を下回ることもある。
しかしベージュのタイツは履くのが恥ずかしいと
女子生徒の多くは素足に靴下で登校していた。
ベージュだけでなく黒いタイツも認めてほしい。
HINAさんら生徒会は
今年4月 まず校長に要望してみた。
しかし
“どれくらいの人が望んでいるのか分からない”と認めてもらえなかった。
そこで校長の許可をとって
生徒と保護者にアンケートを実施。
合わせて1,300人余の意見が集まり
生徒と保護者の9割近くが黒タイツの着用に賛成した。
保護者からは
“校則が改正されないことが不思議”
“体を思いやってほしい”という意見が多く寄せられた。
この結果を受けて生徒会は
7月
改めて好調に見直しを訴えた。
しかしその2か月後
校長から出た回答は
“見た目については主観の問題で変更しがたい”。
黒のタイツは認められなかった。
(岐阜県立斐太高校 校長)
「白ソックス ベージュタイツということで
 これが斐太高校生だというふうにしてとらえていたものですから
 覆すだけの理由が出てこなかった。」
(元生徒会長)
「絶望ではないですけど
 くやしかったしいらだちもしました。」
(HINAさん)
「これだけアンケートもやらせてもらって9割近い賛成の意見をもらって
 その上で主観だって言われたら
 結局私たちの意見って何だったんだろう。」
しかし学校は保護者と卒業生を交えて校則を検討する会議を設けると約束。
そこで生徒たちは保護者や卒業生にも“校則を変えてほしい”と訴えて回った。
(HINAさんの父親)
「なぜダメなのか
 ちょっと思っていました。
 素足で真冬にいるのはものすごく寒いことだろうな。」
そして10月に開かれた会議で生徒・教員・保護者・卒業生の代表が話し合い
“黒タイツを認めてもいい”という結論になった。
(岐阜県立斐太高校 校長)
「保護者の意見さらに同窓生の意見を交えて出てきた意見ですし
 当然重く受け止めたい。
 ベージュである必要性とか
 それでなきゃいけないという理由はないだろう。」
11月ついに校則の変更が生徒に発表された。
「黒タイツを認めましょうということになりました。
 明日からもし履きたい人がいれば履いてきてもいいですよ。」
(生徒)
「めっちゃうれしかったです。」
「明日からすぐに履いてこようと思います。」
(HINAさん)
「寒い思いをしなくていいんだなというのが純粋にすごくうれしかった。」
そして翌朝。
「すごくあたたかいです。」
さっそく黒のタイツを履いて登校する生徒たちの姿が見られた。
「朝履いた瞬間に格段に違った。」
(HINAさん)
「やっと変わって
 本当にこの1年やって来たことが無駄ではなかったのだと実を結んだのが
 きょう実感したのがうれしい。
 学校生活を快適に過ごせそうです。」

岐阜県で県教育委員会が
生徒の生活を必要以上に制限する校則を廃止するよう県立高校に通知するなど
校則の見直しの動きが進んでいる。
(名古屋大学大学院 内田良准教授)
「昔から決まっているというのでは
 上から下りてきたルールをそのまま受け止めるだけの生徒になってしまう。
 今の時代にこのルールが必要かを考える生徒を育てることこそが教育の仕事。」

 


 


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