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“居酒屋チーム” 全国大会に挑む

2021-01-01 20:38:19 | 報道/ニュース

11月27日 NHK「おはよう日本」


都市対抗野球大会が11月22日に開幕した。
全国から32チームが出場する社会人野球最高峰の大会である。
今回 飲食店を母体とする企業が出場した。

東海地区代表のジェイプロジェクト。
名古屋を中心に約150の飲食店を運営している会社である。
キャプテンの片岡選手(24)は居酒屋のホール係
外野手の吉富選手(25)はキッチン担当など
45人の部員は全員が居酒屋の従業員である。
午前中は練習
午後から深夜まで働く生活をしている。
チーム最年長今井選手(34)。
看板店で店長を任されている。
今井さんが働くのは名古屋駅前の店舗。
新型コロナによる影響を大きく受けている。
10月の売り上げは去年に比べ6割ほど。
さらにこの日の感染者は愛知県で129人。
全国では1,200人を超えた。
「過去2番目ですか。」
今井さんたちの居酒屋を運営する会社は上半期約13億円の赤字を計上した。
(選手 兼 店長 今井さん)
「店が大変ななかで野球をしていていいのかという葛藤が自分の中であって。」
苦しい経営状況のなか
年間数千万円かかる野球部は必要なのか。
会社代表の新田さんは
野球部がかつて東日本大震災後の不況を跳ね返す原動力になったという。
2012年
都市対抗野球に初出場。
野球部の活躍を見て自分の職場に誇りを持った社員たち。
お客さんを呼び込むためのアイデアを次々に生み出した結果
会社全体で過去最高の利益につなげた。
今回 新田さんは
野球部が再び起爆剤にくれるなら
お金をかけることには大きな意義があると考えた。
(ジェイグループホールディングス 新田さん)
「野球部は常々“心の社旗”だと言ってきました。
 彼らがエンジンとなって業績をコロナ前の水準まで持ってきてくれるのではないか。
 大きな期待を寄せています。」
会社の期待を背負って臨んだ都市対抗野球の東海予選。
(実況)
「ジェイプロジェクトさよならです!」
すべての試合で逆転勝ち。
逆境をはねのけ続ける強さを野球部が体現した。
(選手 兼 店長 今井さん)
「精一杯やっていることで会社が元気になったり盛り上がれば
 居酒屋代表じゃないですけど
 そういった姿を見せられたら。」
2度目の全国大会。
同じ飲食業界の仲間からもエールが寄せられた。
(ジェイグループホールディングス 新田さん)
「みんなが居酒屋の誇りって
 居酒屋根性を見せてやれって
 応援していただいているんだなと強く実感できました。」
24日 本大会の初戦を迎えた。
スタンドでは社員だけでなく業界大手のライバル企業からも加わった400人が応援。
声を出すことができないなか
飲食業界の思いを背負って戦う選手たちを見守る。
2点リードされた3回
チャンスで打席に向かうのは看板店で店長を務める今井選手である。
意地のタイムリーヒット。
チームを鼓舞する。
その後も必死のプレーを続ける選手たち。
“会社をそして飲食業界を代表して戦う“
そう胸に秘めて臨んだ戦いが終わった。
(選手 兼 店長 今井さん)
「感謝の気持ちをグラウンドで表現したかった。
 全力でやっている姿は見せられたかなと思う。」
(ジェイグループホールディングス 新田代表取締役)
「彼らが最後まで一生懸命戦っている姿
 この厳しい状況のなかでも
 あきらめずに最後まで頑張りたいという気持ちにみんななったと思います。」
 



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