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輸入急増LNG

2012-12-28 08:07:23 | 報道/ニュース


  12月26日 Bizプラス


  千葉県袖ケ浦に接岸しているロシアからのLNG船は
  全長290m。  
  ボールのようなタンクには合わせて14万5,000㎥のLNGが入っている。
  輸入価格で約42億円分である。
  東京ガス袖ケ浦工場の世界最大級のLNG輸入基地に運ばれてくる量は
  震災前に比べて増えた。
  今は2日に1回の頻度でマレーシアやオーストラリアからもLNGが運ばれてくる。
  船が接岸するとLNGを施設に移すためのパイプが取り付けられる。
  (東京ガス製造部 小林祐司マネージャー) 
  「LNGがマイナス160度と非常に冷たいので
   空気が入ると水分が氷になってしまい配管が詰まったりすることがある。
   水分が入らないように空気が入らないようにしている。」
  日本は今 17か国からLNGを輸入しておりこの船の船長の行き先も増えている。
  (商船三井 上野昇船長)
  「インドネシア オーストラリア サハリン
   エジプト 西アフリカから運んだことがある。
   かなりバリエーションに富んできている。」
  船を運航する海運会社はLNG船を今の67隻から
  2020年には100隻まで増やす計画である。
  (商船三井 橋本剛常務)
  「アメリカのシュールガス オーストライらやタンザニアなど
   新しいガスのプロジェクトの開発によって供給量が増えている。
   こういう大きなビジネスチャンスを逃すことはできない。
   機敏に動いて勝機をつかみたい。」

  日本のLNG輸入量は2011年は7,853万トン
  2012年は11月までで7,961万トン
  2013年も8,000万トンを上回る水準が続くとみられる。

  注目されるのがアメリカのシェールガスの輸出。
  アメリカは日本など自由貿易協定を結んでいない国への天然ガス輸出を制限している。
  しかしエネルギー省は
  輸出すればアメリカ経済にとってプラスになる
  という報告書をまとめた。
  自由貿易協定を結んでいない国への輸出を計画しているのは15のプロジェクトで
  このうち日本の企業が関係しているのは
  コーフポイント(住友商事・東京ガス) 
  キャメロン(三菱商事・三井物産)
  フリーポート(大阪ガス・中部電力)
  の3件である。
  エネルギー省は来年2月まで一般から意見を聞いて方針を決めるが
  輸出の計画についてはケース・バイ・ケースで審査するとしている。

  アメリカと日本の天然ガスの価格の差は3倍。
  日本ははるかに高くアメリカの割安さは魅力である。
  アメリカのエネルギー会社も積極的で
  輸出を増やし価格を押し上げたいという思惑もあるが反発もある。
  天然ガスを大量に使う製造業の中には
  輸出で価格が押し上げられアメリカの競争力を損なうと主張するところもある。
  環境保護団体もシェールガスの採掘で地下水が汚染されると反発している。

  様々な課題はあるが
  アメリカから少量でも割安なLNGを輸入できれば
  ほかの国との価格交渉が有利になると期待されていて
  少しでも安くLNGを手に入れる努力が今後も求められる。

  

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