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大使館が展開“デジタル外交”

2013-04-30 07:59:00 | 海外ネットワーク


  4月21日 NHK海外ネットワーク


  アメリカ オバマ大統領のツイッターは世界中で3,000万人以上が見ている。
  再選された時には各国首脳からお祝いのメッセージ。
  (イギリスキャメロン首相のツイッター)
  私の友を心から祝福します

  デジタル外交の時代が幕を開けた。

  大使館は各国のイメージ戦略の拠点でもある。
  今各国がPRの手段としているのがツイッター、フェイスブックなどである。
  東京港区にあるフィンランド大使館。
  大使館のツイッターから生まれたキャラクターの“フィンたん”が迎えてくれる。
  フィンたんはフィンランド語と日本語が堪能な6歳の男の子。
  着ている服はライオンの着ぐるみ。
  フィンランドの国の紋章に描かれたライオンにちなんでいる。
  日本から遠く離れたフィンランドの暮らしや自然をツイートでぐっと身近に引き寄せる。
  たとえばフィンランド名物のベリーやサウナといった言葉をちりばめながらつぶやく。
  (フィンたん)
  今日はいつもより多めにツイートしたから喉がからっからだよ。
  大好きなベリーのジュースを飲んでサウナに入ってくるね。
  もいもい

  さらに
  きーとす(ありがとう)
  ふおめんた(おはよう)
  もいもい(バイバイ)
  などフィンランド語をひらがなで紹介。
  観光をアピールしたツイートはオーロラの雄大な風景が話題を呼び
  人気を示すリツイートは1,700回以上にのぼった。
  フィンたんのツイートは若者たちの反響を呼んでいる。
  フィンたんがツボすぎて・・・フィンランド行きたいなあ。
  フィンたん可愛すぎるよ。

  フォロワーは9万人にとどく勢いである。
  フィンランドのグスタフソン大使は独自のデジタル外交の成果に胸を張る。
  (フィンランド グスタフソン大使)
  「私たちのツイッターをフォローする人は他のどの大使館よりも多い。
   すばらしい成果だ。」
  Q、これからフィンたんにどんなことを期待する?
  「今でもフィンたんは十分に頑張ってくれている。
   すっかり有名人だから。」
  この日 フィンたんが話題にしたのはフィンランドでは当たり前となっているイクメン。
  大使館員で2児の父でもあるコイヴマーさんの自宅でツイッターによるインタビューである。
  それぞれがツイッターを使ってつぶやきあう。
  フィンたんがコイヴマーさんに質問したのは
  (フィンたん)
  ねえねえ、今日は世界女性デーだし、
  フィンランドの女性についていろいろ質問させてもらえますか?
  フィンランドの女性とイクメンの関係について教えてほしいなあ。
  (コイヴマーさん)
  えーと、どれだけイクメンかは、男女平等を本気で考えているか、
  女性を尊敬しているかによります。
  平等がなければイクメンの存在しません。

  ツイッター上の会話に関心を示した人たちも参加してきた。
  新たなつながりとともにフィンランドへの親しみを広がっている。
  (フィンランド グスタフソン大使)
  「私たちはゆるくていまどきの新しい情報発信に成功した。
   私たちの国はみんなをひきつけるすてきな話題にあふれているからこそだ。」

  フィンランドの成功に続こうとする大使館も。
  イスラエル大使館が目をつけたのがゆるキャラ。
  イスラエルの魅力を伝えるゆるキャラがいれば日本人の心をつかみ
  国のイメージアップにつながるのではないかと考えたのである。
  大使館はフェイスブックなどを使ってゆるキャラを募集。
  2か月余りで450もの作品が寄せられた。
  (イスラエル大使館 広報担当官)  
  「これでゆるキャラの着ぐるみが作れるのか。
   日本人の好みがわからない。
   イスラエル人としてはちょっと変に見えるが・・・。」
  イスラエル特産の果物スウィーティ―のスーウイさん。
  聖地エルサレムの旧市街にちなんだ城壁ちゃん。
  (イスラエル大使館 広報担当官)
  「日本人の考えることは私には永遠にわからないと思うよ。」
  ゆるキャラコンテストも話題となり
  フェイスブックで“いいね!”ボタンを押された回数は4,000と以前の2倍に。
  大使館はフェイスブックで投票を呼びかけゆるキャラの選考を進めている。
  (イスラエル大使館 広報担当官)
  「日本人はイスラエルを危険な国・紛争地と思いがちだがそうではない。
   だからこそ日本のゆるキャラというポップカルチャーを使って  
   イスラエルにもっと関心を持ってもらいたい。」
  
  パロディーを売り物にしたネット動画を始めたのがアフガニスタン大使館。
  お笑い番組で話題のあたりまえ体操に合わせて踊る“アフガニスタン体操”。
  日本の学生や留学生にも協力してもらい月に1回ビデオを制作。
  You Tubeに投稿している。
  スマホで見られるよう短い時間に抑え笑える内容にするのがポイント。
  紛争やテロのイメージとは違うアフガニスタンの多様な一面を知ってほしいと考えている。
  (アフガニスタン大使館 広報担当官)
  「アフガニスタンのイメージを変えたい。
   これまで大使館に来てもらわなくては伝わらなかったことを
   今は直接伝えられる。」

  イスラエル大使館のゆるキャラコンテストの審査員としてフィンたんが選ばれた。
  大使館同士のこうしたコラボレーションもこれから増えていくのかもしれない。 

  
  
 

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