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始動!ミャンマー証券取引所

2016-04-21 07:15:00 | 報道/ニュース

4月5日 キャッチ!


ミャンマーで3月25日
初めての証券市場となるヤンゴン証券取引所が営業を始めた。
待望の株式の取引が始まった。
取引はこの日までに上場審査を通った不動産開発会社1社からのスタートである。
取引量が少ないため
株価は午前11時と午後1次の1日2回だけ決まる。
気になる初値は31,000チャット(2万7,900円)。
買い注文が殺到し株価は20%上昇。
ストップ高となった。
取引所のオープンを支援したのが
東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループと
シンクタンクの大和総研である。
6人の日本人職員を派遣し
スタッフの雇用や育成
システムの構築など
まさに一から取り組んだ。
今後上場企業を年内に10社程度にまで増やし
取引所の運営を軌道に乗せることにしている。
(ヤンゴン証券取引所 丸山顕義取締役)
「上場する企業のディスクローズを含めて
 品質をある程度まで持っていった形で
 投資家の方の信頼を得られるような市場運営にしていきたい。」
なぜミャンマーで証券取引所が必要とされるのか。
もともと軍政時代に銀行の取り付け騒ぎが起きたミャンマーでは
銀行に対する信用が低く
国民の預金口座の保有率は今でも20%程度と言われている。
このため銀行には十分な資金力がなく
融資を求めている企業のニーズに応えられていないのが実情である。
しかし毎年7%を超す高い経済成長によって
ミャンマーでは大規模な不動産開発が急ピッチで進んでいる。
相次ぐ建設プロジェクトにいま企業の資金ニーズが高まっている。
ヤンゴン中心部から車で30分。
株式を上場したファースト・ミャンマー・インベストメントが開発するニュータウン。
2ベッドルームのマンションの値段は約2,200万円。
ミャンマーの富裕層
さらには外国人向けに開発された。
5年後までに合わせて9,000戸を開発・販売する計画である。
会社ではこうした大規模な開発に巨額な費用がかかることから
資金調達には株式の上場が欠かせないと判断した。
(ファースト・ミャンマー・インベストメント サージ・パン会長)
「お金については決して十分ではない。
 いまこの国は重要な変革の中にある。
 それゆえ企業が新たな資本を必要とするのは当然です。」
新たにできた証券市場に個人投資家も期待を強めている。
取引開始の朝
日本の大手証券取引グループが主催する証券会社にはたくさんの投資家が押し寄せた。
これまでタンス預金が中心で
投資の経験がほとんどないミャンマーの人たち。
株式は値上がり吸えば利益が得られ
「換金しやすい便利な投資商品」と映っているようである。
(投資家)
「ミャンマー初の株式市場なので売買するのが楽しみだ。」
中には1人で数千万円の買い注文を入れる客もいた。
証券会社では投資家向けのセミナーを開くなどして
さらに投資家を呼び込もうとしている。
(大和証券 現地法人 高橋孝社長)
「これは通過点にすぎない。
 これから先市場を活性化させていく。
 ミャンマー政府と一体になって活性化させていかなくてはいけない。」





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