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アメリカ 深刻化する薬物依存

2016-04-20 07:15:00 | 報道/ニュース

4月4日 キャッチ!


アメリカでは近年
薬物の過剰摂取による死亡者が増加。
アメリカABCによると
現在 1日129人が死亡している。
そのほとんどが
ヘロインか
処方薬である鎮痛剤の過剰摂取によるということである。
こうしたなかオバマ大統領は
アトランタで開かれた薬物問題について話し合う会議に出席し
次のように話した。
(3月29日 アメリカ オバマ大統領)
「鎮痛剤の乱用は政府の優先課題だ。」
薬物依存の問題が特に目立っているのが北東部のニューハンプシャー
死亡者は2012年から3年で約3倍に増加。
人口130万人のうち10万人に中毒治療が必要とも言われていて
2月に行われた大統領選に向けた候補者選びの焦点にもなった。

アーロン・スミスさん(22)はすでに結婚し
愛する息子のカムデン君がいる。
ヘロインを1年前に始め
中毒状態になっている。
(アーロン・スミスさん)
「使用回数がすごく増えている。
 毎朝起きたらすぐヘロインを打っている。」
最初は処方薬の鎮痛剤を使っていたという。
その後ヘロインへ。
ヘロインを始める人の5人に4人が処方薬の鎮痛剤から始めている。
両親の願いは息子の完治である。
(アーロンさんの父親)
「ヘロイン中毒になる前
 アーロンはとても素晴らしい子でした。
 そのころの息子が本当に懐かしいです。」
アーロンさんも事の重大さを分かっている。
更生できなければ家族を失ってしまう。
彼は助けを求め続けた。
しかしどの施設も空きが出るまで数週間かかるという。
ニューハンプシャー州の施設の収容能力は特に悪いのである。
やっと空きの知らせがあった。
(アーロンさん)
(州の更生施設からの返事です。
 受け入れてくれる施設が見つけられてうれしいよ。
 この悪い状況をやっと終わりにできる。」
治療前に自分自身との葛藤が始まる。
(アーロンさん)
「治療を受ける前にこれを捨てるつもrです。
 捨てることがこんなにつらいなんて
 更生したいけどまた逆戻りしそうで怖いよ。」
ヘロインにむしばまれた彼の体を中毒症状が襲う。
(アーロンさん)
「頭がガンガンする。
 ハンマーで殴られているみたいだ。」
ヘロインを求めて電話を掛け始めた。
できるだけ手に入れようとする。
(アーロンさん)
「助かったよ。
 ヘロインが手に入ったんでこれであっという間に気分はよくなる。
 禁断症状で何もできなくなるけど
 使えば普通に戻れる。
 最低だよ。
 でも薬が必要なんだ。
 わかるだろ。」
このあとヘロインを打つことになったアーロンさん。
治療まであと2日なのにまた薬に手を出す自分に悔い
泣き崩れた。
シーブルックにあるアーロンさんの実家。
施設に入るまであと24時間となった。
アーロンさんは息子の写真を見せてくれた。
再び電話。
治療を受ける前の最後のヘロインだと彼は言う。
(アーロンさん)
「チャイナホワイトだよ。
 これで僕の人生は台無しになったのさ。」
原料の鎮痛剤は病院で使われる薬で
効力は通常のヘロインの50倍。
(アーロンさん)
「こんなことで興奮するなんて狂ってるよ。
 恥ずかしいけど事実だ。
 少しだけど効くんだ。」
洗面所に入り彼はヘロインを打った。
(アーロンさん)
「僕は必ず更生するよ。
 僕の人生には息子が必要なんだ。」
次の日アーロンさんは息子に会いに妻の実家へ。
リハビリ開始の前日である。
(アーロンさん)
「リハビリで一か月も話ができなくなるからね
 その前に息子にあえてうれしいよ。」
そこへ症状が再び。
息子がいるにもかかわらずアーロンさんは洗面所に引きこもった。
なんのためなのか皆知っている。
(アーロンさん)
「ドアを開けないでくれ!
 治療の準備なんだ!
 ほんとうに最後なんだ!」
(子どもの泣き叫ぶ声)
翌日 施設への迎えが来たとき
彼が荷物を見せてくれた。
(アーロンさん)
「そんなにありません。
 更生プログラムの本に
 妻に送る便せんです。
 今後が心配です。
 僕の人生はたった1年で薬に奪われてしまった。」
彼は更生施設に入所したが
28日プログラムの3日しか続けられなかった。
ほかの州施設と同じように
ここでもヘロインを絶つための補助薬は支給されなかった。
支援活動家が治療には絶対必要だという薬である。
8日後 アーロンさんはヘロインの過剰摂取で亡くなった。
同じニューハンプシャー州のマンチェスターで
過去最高になろうとするヘロインの死亡者数。
(麻薬取締局 担当者)
「現状から抜け出すのは難しいですね。
 これは医療、公衆衛生、司法の問題です。
 協力が必要です。
 今すぐにも起こりえる問題なのですから。」



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