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謎多き国トルクメニスタン

2016-04-22 07:15:00 | 報道/ニュース

4月6日 キャッチ!


中央アジアの国トルクメニスタン。
西はカスピ海
南はイラン、アフガニスタンと国境を接している。
面積は日本の1,3倍
首都はアシガバード。
1991年に旧ソビエトから独立。
人口約530万人
主にイスラム教のトルクメン人が多数を占め
その多くがスンニ派である。
大統領に権力が集中する独裁色が強い政治体制のもと
過去十数年にわたり高い経済成長を続けている。

人口80万人の首都アシガバード。
街の中心部では白い大理石を使ったオフィスビルや省庁
集合住宅が整然と立ち並んでいる。
町中を走るのは多くの日本車。
アシガバードでは6割以上が日本のメーカーの車だと言われている。
いたる所で見かけるのは巨大な建造物の数々。
変わった形の建物は4年前に作られた観覧車である。
屋外の観覧車としては世界最大とされ
ギネス世界記録にも登録された。
広大なスポーツ施設の中には4万5千人収容のスタジアムも建設中である。
そしてひときわ目立っていた建造物は大統領をたたえる金色に輝く像。
去年 首都を見下ろす丘に設置された。
大統領の肖像画はアシガバードのいたる所で見られる。
国営メディアも連日
絶対的な指導者として大統領の動向を大きく伝え
欧米などからは「極端な個人崇拝だ」との批判が出ている。
そのべルドイムハメドフ大統領が強い指導力で推し進めてきたのが
埋蔵量世界4位の豊富な天然ガスの開発である。
中国に伸びるパイプラインを建設して
ガスの輸出による利益で国づくりを進めてきた。
去年 アフガニスタンとパキスタンを経由してインドに至るパイプラインの建設にも着手。
ガスがもたらす富によって
べルドイムハメドフ大統領は各家庭の光熱費を無料にするなど
政権の基盤固めにも使っている。
近年 トルクメニスタンと関係を深めているのが日本である。
去年10月 日本の総理大臣として初めて安倍総理が訪問。
首脳会談では
ガス処理プラントや
インフラ建設への日本企業の参入を図るなど
経済協力を進めることで合意した。
これを受けて3月下旬に日本の経済代表団が現地を訪れた。
日本の大使が大統領と会談したのを始め
企業関係者も主要な閣僚らと意見交換を行った。
具体的にどのように経済協力を進めることが出来るのか
探るのが目的である。
(トルクメニスタン べルドイムハメドフ大統領)
「我が国と日本の関係は兄弟のように強く結びついている。」
トルクメニスタン側は親日を強くアピールした。
今年9月に開校する予定の日本語などを教える専門学校を公開。
また日本の大学と連携して工科大学を設立する計画も明らかにし
日本との関係を担う人材の育成に力を入れる姿勢を強調した。
(経済代表団の参加者)
「非常に親日で
 日本の優れた技術のノウハウを学びたいというのを強く感じた。」
(上月豊久大使)
「中国への輸出に過度に依存した状況に
 トルクメニスタンの大統領は危機意識を持っている。
 地政学的な観点からも
 日本としても非常に関心がある。」
トルクメニスタンはソビエトからの独立後
スイスと同じような“永世中立国”を宣言した。
ロシアとの関係は維持しつつも
民族的に近いトルコ
それから隣国イランなど周辺国を中心に
全方位の外交を続けている。
さらに中国とはガスの輸出によって結びつきを強めてきた。
こうした国々の中で
日本は高度な技術と資金力を持ち
国益を掲げ露骨に介入することもしないので
トルクメニスタン側にとっては組みやすいパートナーといえる。
しかし独裁の政治体制が日本との関係を広げていくなかで大きなネックとなっている。
ビザがなかなか下りないので商談に訪れることもままならない。
投資環境も不透明な部分が多いと言われている。
今後 反政府勢力への抑圧や
言論の自由が高まることになれば
日本としては現政権と付き合うことは難しくなる。
内政や外交を分析して
日本として協力出来ることできないことを分析して
慎重に進めることが重要である。




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