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過熱!ふるさと納税 

2014-08-17 07:30:00 | 報道/ニュース

8月4日 おはよう日本


千葉県に住む有馬さん一家。
晩御飯はしゃぶしゃぶ用の豚肉900グラムと白菜、水菜、シイタケなどの野菜(4,000相当)。
これは長崎県平戸市から届いたふるさと納税の特典である。
寄付した金額は1万円だが実質負担は2,000円。
どういうことかというと・・・
今回 有馬さんは平戸市に1万円寄付をした。
お礼の特典としてお肉や野菜が届いた。
ふるさと納税は確定申告をすれば寄付金のうち2,000円超分が所得税や住民税から控除される仕組みである。
控除の額には上限があって年収や家族構成によって異なる。
有馬さんの場合 所得税が戻ってきたり住民税が減額されて8,000円が控除。
実質2,000円の負担で4,000円相当の特典がもらえたというわけである。
いまでは各地のふるさと納税の特典を紹介する情報サイトも登場。
特に人気を誇るのがカニにメロン。
こうした食材はすぐに予定した数に達する。
自治体からすれば多くの寄付を集められれば税収を増やすことが出来る。
そのために魅力的な特典が大事というのである。
宮崎県三股町ではびっくりする特典も。
宮崎牛一頭分の肉。
これは300万円の寄付をした人が対象で限定3組だがすぐにいっぱいになった。
おいしそうな肉が10回に分けて届く。
ステーキやすき焼き用など600人分になる。
(宮崎県三股町 西村尚彦副町長)
「通常の1万円コース 2万円コースも非常に今年は好調。
 5,000万円ほどの納税(寄付)がある。
 とにかく三股町をPRしたいというのが一番。」
ふるさと納税を活用して実際に町に来てさらに滞在してもらおうという取り組みを始めた自治体がある。
大阪府泉佐野市では7月に特典を大きく見直した。
ミズナスや漬物のセット タマネギなどの特産品に加えたのが
関西空港があるという地の利を生かして航空券に交換できるポイントを追加した。
さらに地元の温泉旅館やホテルの宿泊券も選択肢に加えた。
(泉佐野市 政策推進課 今西紀彰さん)
「お得で高級感な食材のあるところには負けるのでどうやってこちらにひきつけられるか。
 みなさんに来ていただければと思っている。」

このふるさと納税が街に活気を取り戻すきっかけになっている。
長野県の山間地にある阿南町。
人口5,000人余りで過疎化と高齢化が急速に進んでいる。
傾斜地に切り開いた棚田。
稲作が街を支えてきたが作り手も減り耕作放棄地があちらこちらに。
しかしふるさと納税がそんな停滞ムードを大きく変えようとしている。
特典として作った地元産のブレンド米“あなんの誉(ほまれ)”が大人気、
自治体の多くが寄付金1万円当たり米10キロというなか20キロと大盤振る舞い。
すると全国から寄付の申し出が殺到。
昨年度は1億4,000万円が集まった。
このお金を税収に充てるのではなく農家からのコメの買い取りや精米の費用などに全額使う。
寄付金を農家の支援に充てることで主要産業のコメ作りを活性化させようというのである。
(町の職員)
「去年もコメをお願いしてだいぶ出していただいたんですけど
 また今年もお願いできればと思って。」
(農家)
「ふるさと納税にしっかり協力できたら。」
農家は町から相場よりも高い価格でコメを買い取ってもらえるためメリットを感じている。
収穫量を増やそうと田んぼの一部を復活させる農家も出ている。
(農家 酒井政勝さん)
「納税する人が大勢出てきたし
 それにはやっぱり収穫量を増やさないと。。
 そんなことで意欲を持って田んぼを増やしました。」
ふるさと納税でにわかに活気づく町。
活性化の一助となっている。
(阿南町振興課 南島剛志さん)
「皆さんが生きがいを持ってやっていただいているというのは非常に町としてもありがたいし
 耕作放棄地の増加に歯止めがかかれば大変ありがたいと思う。」
今年は阿南町はすでに2億円を超える額が集まっていて受付を終了している。
この金額も全額農家の支援に充てる。



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