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人気を支えるアテンダントたち

2016-04-27 18:30:00 | 報道/ニュース

4月9日 おはよう日本


愛媛県の海岸沿いを走るJR予讃線。
ここで運行している観光列車が大変評判で
この春も大勢の乗客でにぎわっている。
夕焼け色の車体。
海沿いの路線を週末を中心に運行している。
一昨年の運行開始以来 乗車率は8割を超えている。
人気の秘密は沿線に広がる穏やかな伊予灘。
そしてもう1つ
乗客のサービスを担当するアテンダントである。
アテンダントは全部で11人。
もともとは駅員や車掌をしていたところを抜擢されて
車内で沿線の観光案内などを担当することになった。
(アテンダント)
「“ふたみシーサイド公園”は日本の夕日100選に選ばれていて
 国内有数の夕日スポットです。」
アテンダントたちが手作りした沿線マップ。
自分たちが地域を取材して作った。
観光案内ガイドの原稿も手作りである。
さらにこんなサービスも。
「お客様と会話の中で誕生日と聞いて
 それでこっそりと。」
手作りの誕生日カードでサプライズである。
(乗客)
「ぐごくうれしいです。
 乗ってよかったです。」
「おもてなしがすばらしい。」
「料理も良かったしね。」
「大満足でした。」 
アテンダントたちは観光列車の発着駅がある大洲市を訪れた。
(アテンダント)
「駅前の店で自転車を借りて
 自転車で大洲を散策しようと思う。」
車内での業務が無い平日
4つの班に分かれて沿線の地域を訪れ
ガイドのための取材に出かける。
(アテンダント)
「“ポコペン横丁”とか
 “思ひ出倉庫”とか
 昔の“おはなはん通り”」
地元のいいところは地元の人が一番よく知っている。
自転車を借りた店の人におすすめの場所を聞いた彼女たち。
さっそく行ってみることにした。
やってきたのは自転車で5分ほどの距離にあるケーキ屋さん。
地元の食材を使ったケーキがおいしいと
地域で長年愛されているお店である。
伊予灘ものがたりをイメージしたケーキもあった。
「伊予灘のケーキの特徴を教えていただけますか?」
「下の層がホワイトチョコと伊予かんの果汁を使ったムース。
 上の方がベリーのムースを使っている。
 伊予かんは愛媛県産のを使っている。」
観光するならどこがいいか
乗客の気分になって考えながら沿線の地域をまわる。
「いい景色のスポットが見つけられてよかったです。」
途中で見つけた眺めのいい場所で先ほどの店のケーキを食べることにした。
「酸味がすごくきいていておいしいです。」
実際に食べた感想や観た風景の印象をガイドに生かす。
次の向かったのは五郎駅。
この駅では観光列車が通過する日に
ボランティアが欠かさずホームから手を振って乗客をお見送りしている。
日頃の取り組みの感謝の気持ちを伝えるとともに
地元の人の思いもじっくりと聞いた。
(アテンダント)
「すごく雪が降った日で1時間くらい遅れました。
 待っていてくれていないだろうなと思っていたけど
 出てきた瞬間 ちょっと泣きそうでした。」
この日の最後はこの時期一番のおすすめスポットに。
「7月8月がヒマワリ
 秋に10月からコスモス
 年間3回花が見られる。」
(アテンダント)
「こんな景色があるとは実際来て初めて知りました。」
次の運行日
さっそく取材した内容をもりこんでガイドする。
(アテンダント)
「おいしいケーキなのでよかったら行ってみてください。」
「進行方向右側には菜の花畑が広がっています。」
「お客様により楽しんでもらえるような情報を伝えることができたかなと思う。
 この列車を楽しみにして来られるので
 お客様の思い出の1ページになるお手伝いができたらと思う。」
連日観光客でにぎわう伊予灘ものがたり
列車の外に飛び出したアテンダントたちの活動にも支えられている。

一昨年運航を始めた予讃線の観光列車。
乗客数3万人を達成するという目標を
今年2月
当初の見込みよりも2か月早く達成した。


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