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伝統の和紙作りを継ぐニュージーランド女性

2020-08-01 07:00:00 | 報道/ニュース

7月9日 NHK「おはよう日本」


福島県に伝わる遠野和紙には400年以上の歴史がある。
地域で育てた原料で作るこの和紙に魅せられたニュージーランド出身の女性が
地域の伝統を守り
世界に広げようと活動している。

いわき市の南部にある遠野地区。
遠野和紙作りに携わるニュージーランド出身のシルヴィアさん。
(シルヴィアさん)
「紙の厚みをコントロールするのが難しい。
 自然な感じが強くて
 手作り感もあるし
 ほんとにすてきだなと思う。」
400年以上の歴史がある遠野和紙。
最盛期には約600戸が生産していた。
しかし2014年
最後の和紙職人である瀬谷安雄さんが亡くなった後は後継者がいなくなった。
そこでいわき市では
地域おこし協力隊を募集して
遠野和紙の伝統を守ることにした。
去年10月から活動を始めたシルヴィアさん。
一昨年 地域おこし協力隊になった平岩夫妻に教わりながら和紙作りに取り組んでいる。
(平岩さん)
「吸収はすごく速い。
 すぐ覚えますし。」
「最初はきれいな子だなと。
 すごく独立心があって強い子なのかな。」
アニメや映画を観て日本に興味を持ったというシルヴィアさん。
初めて日本を訪れた大学時代
滞在した茨城県で東日本大震災の話を聞き
より日本で暮らしたいと思うようになった。
(シルヴィアさん)
「津波と地震の被害が残っていて
 それがすごく印象的で
 震災のすぐ前にニュージーランドでも大きい地震が起きて
 日本の方が被害が大きくて大変だったと思うけれど
 共感はあったと思う。」
2017年 大学卒業後に日本へ。
いわき市の中学校でALT(外国語指導助手)として英語を教えるなかで
遠野和紙の魅力にひかれ
地域おこし協力隊に応募。
和紙作りの道を歩み始めた。
シルヴィアさんの仕事は和紙をすくだけではない。
原料となる“こうぞ”。
平山さん夫妻や地域の人たちと一緒に工房の裏の畑などで育てている。
種をまいたのはトロロアオイ。
こうぞの繊維をつなぐ役割をするものである。
和紙の原料を育てるところから完成までを全て遠野地区で行うという伝統を守るのも大切な仕事である。
(シルヴィアさん)
「地元の方々の希望ですよね。
 和紙の伝統が続くことは。
 それを手伝いたい。
 福島県にはすてきなところがすごく多い。
 すごくおもしろい人が多い。
 みんなにそれを知っていただければ。」

シルヴィアさんは仕事とは別に
福島を舞台にした絵本を制作している。
出版が叶ったら遠野和紙の絵本にしたいと考えている。


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