2月27日 国際報道2017
ケニアの大地を静岡茶の関係者が訪れたのは去年の末。
実はケニアは紅茶の生産が盛んで
輸出量は世界一を誇る。
もともと同じ茶葉から作られる緑茶と紅茶。
蒸して揉み
乾燥させたのが緑茶で
蒸さずに発酵させると紅茶になる。
ケニアの紅茶の市場価格が100gで平均30円なのに対して
静岡の緑茶は100gで2,000以上の高値がつくことも。
しかも近年
日本の緑茶の輸出額は右肩上がりに増加。
2016年は過去最高を記録する人気ぶりである。
そこで生産の一部を緑茶にシフトできないかという
ケニア側からの相談が
静岡県の刈り取り機メーカー 和田充広さんに舞い込んだのである。
(刈り取り機メーカー 和田充広さん)
「緑茶ブーム・抹茶ブームに乗って
より付加価値の高いもの
より値段のつくお茶に動き始めている。」
しかし課題も。
茶は茶葉そのものの出来だけでなく
加工の技術が品質に大きく影響するが
そもそもケニアには充分な加工機械が無いのである。
茶葉を全て粉砕し
発酵させるというような
簡単な方法でしか加工できていなかった。
そこで和田さんは
一度に大量の茶葉を刈り取れる“乗用型の刈り取り機”や
茶葉の品種や状態に合わせて細かい設定の可能な“蒸し”の機械
茶葉を大きさごとに分別して乾燥させることができる“仕上げ”の機械など
優れた機械が静岡にはあることを伝え
一連の工程をすべて静岡の機械で行うことをケニア側に提案している。
(刈り取り機メーカー 和田充広さん)
「茶業界は世界各国幅広いので
私たちの取り組みがアピールで着て
我々の機会も多く出てほしいですし
日本の緑茶ももっと海外の方に知っていただきたい。」