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農業に女性の力を

2016-05-19 07:15:01 | 報道/ニュース

5月6日 おはよう日本


女性の農業への参入を促すため
大型連休に合わせて国が開いたイベント。
ショウガやキャベツ
すべて女性の農業者が作ったものである。
女性の農家が育てた野菜を自ら販売して
訪れた人たちに農業の魅力をアピールした。
(イベント参加者)
「農家は男らしい感じがしていたけど
 なんかいいなと思いました。
 こんなオシャレだとは思わなかった。」
(農林水産省 就農・女性課 佐藤一絵課長)
「一番は女性農業者の魅力を広く多くの方に知ってもらうという狙いがあります。
 農業ってすてきだなとか
 私も農業やりたいなとか
 そういう女性を増やしたいと思う。」
農業に関心を持つ女性は着実に増えているという。
その1人 横浜市に住む高橋久美子さん。
メーカーの営業職を辞めて
一昨年農業を始めた。
自然にかかわる仕事がしたいというのが理由だった。
新たに農業を始めた人のうち女性の割合は
1年前は20%だったが
今年は25%と4人に1人となっている。
(高橋久美子さん)
「お客さんにこれ私が作ったんですと言ったら買ってもらったり
 楽しいことの積み重ねです。」
女性には担い手としてだけでなく
売り上げや収益力アップにも期待が集まる。
政府系機関が融資した農家や農業法人を対象に
融資後3年間で売り上げがどのくらい増えたかを調査した。
女性の役員や管理職がいる農業者はいない農業者に比べて
売り上げの増加率は平均して2倍以上になっている。
女性が農業経営に携わると何が変わるのか。
宮城県でトマトの生産・加工を手掛ける農業法人。
30人の従業員のうち25人が女性である。
最も力を入れているのは高い糖度で人気の“玉光デリシャス”という品種。
しかし形が崩れやすく
そのままでは2割が売り物にならない。
そこで経営にかかわる女性の提案で
自前の加工施設を作ることにした。
売り物にならないトマトをジャムやジュースにして販売を始めた。
洋食だけでなく和食にも使いやすい酔う味付けしたソースは
1本でいろんな料理に使いたいという主婦の発想から生まれ
ヒット商品となった。
さらにトマトを使った創作料理を提供するカフェも運営している。
加工部門の売り上げは毎年3割のペースで増え続け
今では年間3千万円を超えている。
(デリシャスファーム株式会社 今野栄子専務)
「女性ですときめ細やかなところから従業員から話をもらえる。
 女性ならではの発想もすごく多い。」
今後 日本の農業は厳しい国際競争にもさらされることが予想される。
農業を稼げる体質に変えていくことが一段と重要になるなか
女性の参入は大きなカギを握りそうである。

農業に携わる人のうち5割は女性だが
どの作物を収穫するかなど
意思決定にはなかなかかかわれないなど不満の声がある。
こうした声を受け
国は平成32年までに
農協の役員に占める女性の割合を15%に増やす具体的な目標を掲げるなど
いわば男性社会だった農業の変革を目指している。

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