6月1日 BIZ+SUNDAY
銘建工業社長の中島浩一郎さんたちがいまオーストリアで学び導入しようとしているものがある。
7階建てのビルを木造で建てることのできる建築材である。
CLT Cross Laminated Timber(直交集成板)。
板を互い違いに張り合わせるだけで鉄筋コンクリート並みの強度を得られることが分かった。
(銘建工業 中島浩一郎社長)
「ヨーロッパでできたしてたった10年。
その前はこういうことがなかった。
日本も必ずやれると思う。」
しかし日本では3階建て以上の木造のビルは原則法律で認められていない。
中島さんたちの働きかけに応えて国はCLTの耐震実験を行った。
5階建て相当のビルに建築基準法が求める震度6弱の揺れを加えた。
目立ったひび割れは見つからなかった。
今後さらに実験を重ね実用化を目指すことになった。
Q.CLTの本格的な実用化に向けた可能性
今後の施策の進め方は?
(林農相)
「ひとつの大きな柱にしたい。
木の柱という意味ではなくて施策の柱という意味。
ヨーロッパが同じような状況で同じような時に戦争があって
木がなくなって植林して出てきて
ヨーロッパは10階建てを全部木で造るものが出来ている。
そのキーがCLT。
我々も少し加速化してCLTに取り組みたい。」
Q.里山資本主義に触れて感じたことは?
(林農相)
「お金では換算できない価値とよく言うが
非常に良いものがある。
そういうものを大事にする気持ちを持ちながら資本主義と共存していく。
里山資本主義はおもしろい概念。
ポテンシャルが実は農村漁村にあるが
これを里山資本主義できっちり守っていくと残るし
守らないとゼロになるという意味。
そういうプラスの考え方は大いにある。」