ラジオから「これから原発を作る資金を電気料金に上乗せする」方向で検討するっていうお上の方針が聞こえてきた。
20110311の福島原発事故の問題は、13年もたってもまだまだ解消はできていない。
現在も福島の復旧のための特別徴収(というのかどうか)もあり、まだあの人類史上最悪の惨事の出口が見えない今、今度は明るい未来のために原発を新設する資金を広く薄く庶民の電気料金に上乗せする!って発想が、どうも理解できない。
ちょっと、待ってよ!
である。
既存のものを安全に運転するための費用とか、原発ゴミを短期に無害化するための国家レベルでの研究費というのならまだ負担のかいもあるというものだけれど、放射能処理の技術が確立していない中で、これからどんどん原発を新設するという発想は、自分たちがエアコンの冷気にあたりたいがために、子々孫々に放射能処理を丸投げするってことであり、国債乱発より質が悪い。
こんなことを多数だから、政権与党だからといって、しらっと、やってほしくない。
お上の組織の中には、庶民の毎日の生活、子々孫々の幸せを考えて声を上げてくれる国士はもういないのか?
領収書のいらないお金をどう作るかという自分の保身には極めて熱心なのに。
徴収を始めるならば、坂の上の一部のみなさんで決めるのではなく、メディア等を使って十分周知し、広く庶民レベルまでの意見集約をして決めるべきだと思う。
放射能を短期に安全に制御できる技術が確率しているのなら原発も大いに結構だけれど、現在は電気は欲しい。でも原発ゴミの自分の地域への持ち込みは断固反対というのが現実なわけで、袋小路。
穴を掘って埋めてばかりいると、われら地球号、そのうち壊れちゃうぞ!
「原発を作るための費用は負担しません」と電気代の支払いを拒めば電気を止められてしまうんだろうし、ほんと、日本丸どうなってしまうんだろう。
自由圏の外国のようにときどきは政権交代が起こったほうが良いのだろうけれど、対抗軸ができない。
国会の先生方は、事務官のような方が増え、昭和の時代まではごろごろいた政治家らしい方はほんといなくなった。
こういう話は、検討だけでボツになって欲しいものだ。