交通誘導のシルバーバイトは、週3、4日のペースで続けているが、先週は雇側からの要請で、老体に鞭打って6日も連続出勤となった。
最低賃金での日給月給。
平たく言えば、日雇いで、お金は月で纏めてくれるという話で、社会保険は、雇用保険しか払っていない。
社会保険料は、自分の心配っていうより、若い人へお布施かな。
それでも、字田舎で、特に、年寄りの仕事がない現実の中で、低空飛行の年金額を補ってくれ、人並な生活ができる有り難い仕事。
雇側の要請に協力できるところは、と思い頑張った。
で、たいそう、疲れた。
今日は一日「グロッキー!」(笑)
当初、「5、6人の舗装現場になるけど、●●さんGrの応援で、連続で入ってほしい」という話だったのに、初日から急遽現場変更。
なんか、やな予感。
2日目は●●さんが仕切ってくれたけれど、3日目からは●●さんが他の現場へ行ってしまい、ほとんど組んだことのないみなさんとで、酷かった。
施工の現場監督(今回初)も、ひどく横柄な人(全体が見えておらず、まだ若い人で、まあ、人生にはそんな時間もあるわけだけれど)で、素人集団を素人呼ばわりして怒鳴り散らし、作業はますまず混乱。
雇ってもらっている会社は、字田舎の小さな街で数年前に起業した零細の警備会社。
働いている人の殆どが70歳台だし、新任教育のビデオを見た程度の訓練しか受けていない、『素人』。
委託料は安いらしいけれど、とても、とても、気の利いた交通誘導のできる集団ではない。
「いろいろ苦情はあっても、人が立っているから、交通事故への注意喚起はできる」程度の会社である。
自分たちの工事車両の出入りまできっちりしてほしいというレベルまでを求めるなら、そもそも警備の発注段階から、監督のミスである。
千葉なら、MSKさんとかサンエスさんとか、まだ働き盛りの方が社員として働いているところに発注すべき。
この施工会社の前の現場監督さんは、朝のミーティングでの説明も細やかだったし、起こったヒヤリハットにも、声を荒げることもなく丁寧に動作を指導してくれた。
これからこのエリアの監督になるなら、今後はこの現場は断ろうと思う。
数年働いてみて、交通誘導は、警備業では最下層だと思う。
ほんとうに、いろいろな人生を歩んできた方と出会う。
いろいろな事情で、生活のため、限界レベルの人も多いけれど、「生活のペース作りに」とバイトで、校長先生、教員だったという人も、大手企業の中間管理職、職長だったという人もたくさんいる。
最近は、70歳前後の女性。
『女の古』が増えてきた感じ。
確かに、老夫婦ならなんとか生活できても、ダンナがいなくなったら、苦しいわな。
昨今は、わが家みたいに、「苦手な主婦を強いるより外で働いてください」ってところも多いと思うので、いろいろだろうけれど。
常識的な生活をしている方には、どなり散らすより、きちんと説明すれば、素人だって、現場の作業、一般の方の安全に間違いなく貢献できる。
私がこのバイトを選んだ理由は、「採用率が高い」こと。
自分で働く日を指定できること。(そうもいかないときが多くなってきた)
手取りはおしなべて安いけれど、小さな警備会社であれば、違法行為がなく、心身健康であればまず落とされない。
敷居は低く、誰でもできる仕事だけれど、やってみると、案外、人生のルツボ。
心が折れそうになることも多い。
日々トラブルの連続だった一週間だったけれど、メンバーンの皆さんは『持てる力』を、そこそこで、やってくれたと思う。
現場との息が合わなかった。
他人を攻めるより、「我昔所造諸悪業。皆由無始貪瞋癡。従身語意之所生。一切我今皆懺悔」。
他人の過失、失敗をことさら攻めた立てていいことなんて一つもない。
お釈迦様の教えを目の当たりにした時間だった。
明日は620回目で、資格を持ったきちんとしたリーダーのGrで字田舎の国道に立つ。
交通量は多く、せわしなくても、助け合えるメンバーとの安心感は強い。