ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

QUAD 306

2020-09-28 | メインアンプ

QUAD 306
電源入るジャンク品ということで14,000円で購入しました(1986年発売でもう30年以上前です。当時の価格は150,000円で性能の割に高い印象です)。QUADと言えば真空管を使ったQUAD 22 + QUAD Ⅱが有名でこの時代のマランツ Model 7 + Model 8B  マッキントッシュ McIntosh C22 + McIntosh MC275と比較すると大変地味な印象を受けます。アメリカの派手なデザインとイギリスの地味なデザインという感じでしょうか。回路を見ても普通プリアンプは3極管(12AX7)を使用するところイコライザを5極管(EF86)を使用するという普通では考えられないプリアンプでパワーアンプは出力管に5極管(KT66)を使用してドライブ回路はこれも5極管(EF86)をカソード結合型で使用して非常にシンプルです。人間の聞こえる音域を必要十分な性能で作ったアンプという印象です。
整備後
残留雑音 L,R=0.1mV  周波数特性15-40KHz -1db  

正面 コンパクトな外見です。出力も50W*2と少なく(家庭用では十分な出力ですが)QUAD 405の廉価版という位置づけのような感じでそれほど人気は無かったようです。

上面 傷が多いです。

何かの塗料でしょうか

側面 シールのはがした後があります。

後ろ面

スピーカー端子が壊れたので接着剤で補修してあります。

取り付けネジが錆びているので交換します。

ケースを取ったところ トロイダルトランスが見えます(国産アンプではケースに入れるんでしょうけど海外製のアンプはそのままですね)。左右別巻線で別電源なのでクロストークは良さそうです。QUADが開発したカレント・ダンピング回路を採用していて、アイドリング調整や温度補償、オフセット調整が不要となっていますので調整用VRがありません。50W*2にしてはヒートシンクが小さいようですが終段はほとんどB級動作なので温度上昇は少ないようですが最大出力で使用すると温度上昇が気になります。

出力端子は以前安売りしていた時購入したした端子と交換します。

足は何かのアンプに使われていた物と交換します。

電源用コンデンサーは膨らんでいなくても交換します。海外製のアンプに使用してある電解コンデンサーはどうも信頼が低いような気がします(個人的な意見です)。日本人が作ると100%ではなく150%以上の製品を作るようで信頼性があるような気がします。
左 付いていたSprague製50V4700uF  右 Panasonic製50V8200uF

付いていた4700uFをチェックしてみるとこんな感じです。

交換終了 トロイダルトランスやパワーTRなどのネジは増し締めしておきます。

DCバランスがありませんがスピーカー端子でチェックすると大丈夫なようです。

L,R=100Hz  方形波

L,R=10KHz  方形波

完成  QUADのアンプはトランスのうなり音がよく問題になりますがこのアンプはけっこう静かな方です。海外製のアンプはポップノイズやトランスのうなり音のするのが多いですが外国人は気にならないんでしょう。日本人が神経質すぎるのかもしれません。

後ろ このアンプは密閉構造のようです。

スピーカー端子は裏から見て左がL 右がRで普通のアンプとは逆になっているので接続するときは注意しないといけません。

コンパクトです。

PC-USB-DAC-差動プリ+ QUAD 306+LBL4343で試聴
普段聴いているYAMAHA B-2と比べて出力も小さく周波数帯域も狭いですがその分余計な音がしないので静かな感じで滑らかな音です。音量は小さくても奥行きが感じられダイネミックレンジが広い気がします。広帯域アンプとは違った考えで作られたアンプで昔聞いたQUAD真空管のアンプの音を思い出します。このアンプはJBLじゃなくKEFとかSPENDORのスピーカーに合いそうな気がします。

アンプのケースに傷が多く見栄えが良くないので塗装することにしました ホームセンターでイギリスといえばブリティッシュグリーンなので濃い目のグリーンのスプレーを探していたらローバー用のスプレーがあったのですがけっこう高かったので一番安いいつものアクリル塗料の青色スプレーを198円で買ってきて塗装しました。
塗装はあまり得意ではないのですがケースは1000番の紙やすりで全体を擦ってから台所用洗剤で油分を流してドライヤーで乾かしてからスプレーで塗るのは薄く何回も塗るのが良いようで4回に分けて塗装しました。
何か微妙な感じの色合いになってしまいました。うーん まあいいか。

 

 

 

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