YAMAHA C-6 プリアンプ 2台目
「電源のみ入るのを確認」という製品が出ていたので10,585円で購入してみました。いわゆるジャンク品ですね。
YAMAHAはC-2,C-4と中の基盤が上下逆さまに取り付けてある特徴的なアンプでしたがようやくこのC-6で基盤が正常な取り付けになりました。このアンプはピュアカレントサーボアンプ方式のDCアンプ構成でこの時代の流行りの構成です。
整備後
残留雑音 L=0.007mV R=0.012mV (測定器の限界近い値です。)
周波数特性 L,R=7-300KHz -1db (発信機の限界近い値です。)高域が伸びすぎているので少しカットしたほうが良いかも・・・
フロント 汚れはありますが目立つ傷はありません。上面は何か落としたようでへこみや傷があります。筐体はYAMAHA C-2のような厚いアルミ板では無く全て鉄板でできていてコストダウンが図られています。状態はランプ類は切れていないようですがプッシュSWが押すと戻ってこない状態のものがあります。
リア 汚れはありますが目立つ傷はありません。RCA端子は全て金色です(金メッキ??)。
カバーをとったところ 基盤が3分割されていてそれぞれイコライザ(ヘッドアンプ)トーン、フラットとなっています。見た感じTRが多いようでまだICが少ないようです。
フロントパネルを外したところ
サブパネルを外します。
プッシュSWを分解 戻ってこない原因は動作金具の錆でしたのでシリコングリースを塗布しました。汚れについてはこのSWは密閉構造なので汚れはありませんでした。
スライドSWは分解清掃しました。
こちらもきれいにして接点グリースを塗布しておきます。
ボリュームは分解できないので取り外して洗浄し、接点復活髄をごく少量塗布しておきます。
メインボリューム50K(A)も洗浄しますがガリがある場合は交換します。コストダウンでしょうがもう少し良いボリュームを使用してほしいものです。
スライドボリュームは分解清掃します。
半田の怪しいところはやり直します。
この時代の流行りでしょうか、銅板のアース板を使用しています。
RCA端子は磨いておきます。
部品交換終了
完成 調整は電源電圧を25±0.5V イコライザとフラットアンプのDCバランス調整、MCアンプの20KHzの歪の調整(歪率計が無ければ触らないこと)
交換部品 電解コンデンサーは原則全部交換します。電源回路は105度タイプその他信号回路はミューズ、FGゴールド、ELNA AUDIOなどを使用、その他は標準タイプを使用。
電界コンデンサーは表から見ると問題ないのですが外すと足が腐食しています。プリアンプの場合これが原因でたまに雑音が出ることがあります。
トーン回路をONにするとスライドボリュームが光ります。Defeatポジションがあるので便利です。
10Hz
100Hz
10KHz
100KHz
DENON DL-103で試聴
システムに入れて試聴中 スイッチやボリュームにガリはありませんでした。性能的には素晴らしいのですが大人しい音に聞こえます。(昔OBに「アンプはいくらか発振気味のほうがきれいに聞こえる」??と言っていましたが・・)性能が悪い=派手な音 性能が良い=静かな音でしょうか。
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