通電確認、動作未確認のジャンク品が出ていたので14,400円で購入しました。1978年発売で当時の価格は98,000円というものです。45年も前のアンプですがこのころは各社気合が入っていました。このC-4はカレントミラーカスコードブートストラップ回路を使用したイコライザとフラットアンプにMCヘッドアンプが入ったプリで150個以上のTR,FET,ICを使用しています。
前面 汚れ方が尋常ではないような気配が漂っていていかにもジャンク品という感じです。つまみは動きますがスイッチ関係は押しても戻ってこないのもあり動きが鈍いです。電源を入れてチェックするとPHONOからものすごい雑音がします。又、L,Rから音が出ないときがありジャンク品で間違いありません。
裏側 歪んでいるような感じがします。
アース端子がありません。それにへこんでいます。
下面 なんかおかしい感じ
筐体をよく見るとなんか歪んでいる感じがします。このアンプも捨ててあったような気がします。・・・以前メンテナンスしたONKYO Integra P-306Rと同じような感じがします。
アース端子はガラクタ箱にあった端子を付けますが歪んだ面を引っ張り出して何とか平になるようにしました。
下面を取ったところ。このアンプも上下逆さまです。このアンプもけっこう発熱するので何の意味があって熱のこもる構造にしたのか聞いてみたいです。
カバーを取ったところ
ヘッドフォン回路とターンオーバー回路。本格的なヘッドフォンアンプ回路が入っています。
定電圧回路 フラットアンプ けっこう発熱します。このプリは出力インピーダンス330Ωと低くて強力です。少しでも発熱を減らすためランプはLEDに変更します。ランプの電源は-12V(+電圧ではない)80mAですがLEDは8mAの消費なので1/10の消費電流になります。
ファンクション切り替え回路 フォノイコライザ回路。
MCヘッドアンプ用に開発された超低ノイズTR ROHM社エピタキシャルプレーナー型2SB737,2SD786 これ壊れていると代替えトランジスタがありません。これYAMAHA C-2aと同じ回路です。(YAMAHA C-2はYAMAHA独自のIC NE-06002を使用)
モードスイッチ 金具が錆て動きが悪かったのでシリコングリースを塗布しました。保管状態が悪かったようです。
整流回路とトーンコントロール
トランスは結構大きく小型のパワーアンプぐらい大きいです。
シャーシが歪んでいるので矯正しました。このアンプは放り投げられたのでしょう。
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