王子動物園

独身時代の親友と昨年夏会って以来、今年も会ってきました。

彼女とは結婚後会うことがなく、1994年8月に彼女が住む但馬
地方に3人娘を連れて遊びに行ったきりでした。

その後年賀状をかわしたり、電話で話したりするだけで疎遠に
なっていたのですが、2009年に突然、東京に向かう新幹線の
中で彼女からのメールを受け取り、東京で3時間ほど会って話す
ことができました。

昨年の夏は、宝塚から少し奥に入った武田尾温泉でランチをしな
がらゆっくりおしゃべりしました。

今年も具体的に会う約束をしたわけではなかったのですが、
実家に帰ることになったとき、長女が宝塚歌劇を観にいくと言い
出したので、では私もと彼女にメールをしました。

タイミングよく彼女も19日は神戸に出てこれるということだったので、
2年前に偶然岡本で見つけた「ぶはら」というシルクロード料理を出す
お店に行くことにしました。

以前は元町近くにあった「ぶはら」ですが、今は岡本。

調べてみるとＪＲ摂津本山駅からも近い。

彼女がランチだけでなく、朝からでも大丈夫だということだったので、
パンダがいる王子動物園に行こうと彼女を誘いました。

彼女と灘駅で待ち合わせ、王子動物園に向かって歩き出していたら、
彼女が「この近くにコーヒーやさんがあったよね。なかおコーヒー店」と
言い出しました。

「あなたとも来たっけ。よく覚えているね。この辺だったね。」

「明日、王子動物園に行くって言ったら、この暑いのに？
熱中症で倒れないでねといわれたよ。」

「あなたとパンダ見たよね。上海で。娘に王子動物園にパンダが
いるって聞いて、あなたといってみたいと思ったんだよね。
あなたなら付き合ってくれると思って。」と私。

 

前日まで猛暑だったのに、昨日から曇り空。
雨が少し降っていたけど、彼女と会ったころから雨もやみ、用意した
傘もささないですみました。

 

中年のおばさん二人で、おしゃべりしながら動物園を歩く。
孫もつれていないのにへんな人たちに見えるかしらねと笑いながら、
おしゃべりに花が咲きました。

 

目指すはまずパンダ館。
いました。いました。2頭いたパンダが今は１頭。でもちゃんとみれました。

デジカメのシャッターを押しでも、画面が現れません。
電池を充電したまま、本体に入れるのを忘れたみたい。
しかたなく、携帯電話で撮りました。

 

夏休みの動物園。
ちらほら家族連れはいて、歩けないほど暑くはない。

 

それでも歩くと汗が流れてくるので、サル山を見ながらベンチに座って
話し込みました。クーラーがきいた座席からサル山のサルたちが
よく見えるのです。

 

６００円の入場料で、パンダを見て、コアラを見て、孔雀の羽を広げたところをみて
涼しいところでたっぷりおしゃべりできてとても素敵な時間が過ごせました。

予約をした時間が近づいたので、今度は阪急に乗って、岡本で降り、
「ぶはら」を探しました。
昨年来たときは、車を駐車して、南から北に向かって歩いたので、岡本駅から
行けるかどうか少し心もとなかったのですが、海側に下りて行けば、大きな
道路に出るはずだと勘を働かせて、迷うことなくぶはらにたどりつきました。

 

昨年もそうでしたが、彼女と話すとすぐに２０数年前に戻れます。
戻るだけでなく、今の自分たちの感性も大きくずれずに深い話をすることができます。

 

帰りの新快速の中でもおしゃべりをして、
「１年に１回は会おうね。」といって帰ってきました。
来年も会えるといいな。