演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

マリアビートル

2022年03月31日 08時42分21秒 | 読書

ハリウッド映画「ブレッド・トレイン」の原作だ。
東北新幹線に、乗っている乗客が殺し屋だらけで、お互い殺しあうという荒唐無稽な話なのだが、登場人物たちが妙な理屈を言うところが面白く、めちゃくちゃな筋立てもハリウッド映画にしたら、似合うかもしれない。

一番気に入ったのが次のセリフだ。
「小説の中で体言止めを多用する作家と、会話の中に『にもかかわらず』って言葉を使うような相手は信用するな、ってな」


これって、自分に当てはまる、って思ってしまった。

面白かったけれど、読むのに手間がかかった小説だった。

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星屑の町

2022年03月28日 06時29分37秒 | 映画

「星屑の町」を夢町座で上映するらしい。
実は、私はのんのファンなので、ぜひ観に行こうと思っている。
キャストは豪華だし、料金も1000円と安い。

 

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この国を壊す者へ

2022年03月23日 07時12分30秒 | 読書

佐藤優がアサヒ芸能に連載していた、「日本有事!」の2010年~2011年8月までをまとめたもので、11年たった今から見ると、民主党の凋落の原因が随所に書かれている。
また、最高裁判所の判事は司法試験に合格していなくてもなれるとか、検察官は一般の公務員の規則が適用されないとか、知らなかったことがママ出てきて面白かった。
頻繁に登場する鈴木宗男については、大変好意的な書き方で一貫している。巻き込まれて、刑に服したのだから当然だろうけれど。
今のロシア情勢を10年後に読みなおしたら、どういう書き方がされていたのか、結果どうなったのか、読むのが怖くもあり楽しみでもある。
地上から人類がいなくなって、読むこともできない、という未来だけはあってほしくないものだが。

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神去なあなあ夜話

2022年03月22日 12時23分50秒 | 読書
神去なあなあ夜話は三浦しおんの2012年の作品。
映画で前作の「神去なあなあ日常」部分をみているし、もしかして読んでいる気もするので続編を読んでみた。
主人公が自然豊かな村で林業技師として成長して郁さまが描かれていて読んでいて楽しい。
恋愛に関してはやや奥手な感じがするものの、最後にはうまく憧れの真紀さんとうまくやったようだ。
続編を読みたかったが検索したところ出ていない。残念。
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七ツ屋志のぶの宝石匣

2022年03月21日 11時30分32秒 | 読書

早いもので、気が付けばもう16巻だ。
あらすじはウィキベテアから。

 

あらすじ

東京・銀座9丁目商店街。江戸時代から続く老舗の質屋・倉田屋の高校2年生の娘・志のぶは、宝石の「気」を感じる不思議な力を持っている。宝石から地球の雄大さを感じ、真贋を見抜くその天賦の才能を活かして、店でも宝石限定で鑑定を任されている。そんな志のぶには婚約者がいる。

歴史に名を残す名家の跡取りとして生まれた北上顕定は、家の没落・一家離散により、幼少期に倉田屋に質入れされる。当然のことながら、人間の質入れなど受け付けていないが、通常3か月の質草預かり期限を3年とし、それが守られなかった場合は店主の孫娘と婚約させるという契約が成立する。顕定はそのまま倉田家で育ち、質屋の仕事を学びながら鑑定眼を養う。北上家から離散した宝物類の行方を探すため、高級ジュエリー店の外商として、各界のセレブたちとの繋がりを得ていく。

今回は目立った進展はなかったが、志のぶと顕定の距離が近くなって、イライラしている志のぶの話がメインだ。

人物の設定がうまいのと会話が自然で読んでいて違和感がない。読み終わると、次の巻が待ち遠しくなってくる。

 

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エイプリールフールズ

2022年03月21日 07時11分59秒 | U-NEXT

あらすじはウィキペディアから。

時は、2015年4月1日エイプリルフール。この日、街は朝から様々な嘘で満ち溢れていた。何気なくついた嘘がウソを呼び、あちらこちらで大騒動が勃発。複数のエピソードが同時に進行し、バラバラに起こった事件と全ての登場人物がそれぞれ複雑に絡み合う。そして、エイプリルフールの1日の終わりに、小さな小さな7つの嘘が最高の奇跡を起こす。

と、簡単にまとめられているが、実際にはいくつもの話が絡み合うので、だいぶ頭が混乱する。
面白いのは、メインの話ではなくて、脇の話が意外と効果をあげているところだ。とくに、怪しい占い師をやっているりりぃがよかった。
浜辺美波が小学生役を演じた話も、うまくまとめられていて面白かった。筋を書こうとするとすべてネタバレになるので、こういう話は書くのが難しい。
お勧めの作品だ。

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あきない世傳 金と銀 12巻

2022年03月20日 22時11分32秒 | 読書

マンネリですが、マンネリになってからがこの手の物語は面白くなる。
やはり文章がうまいのだろう。
抵抗なく読めて、後味もいい。
面白かったです。

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新宿泥棒日記

2022年03月17日 04時06分38秒 | 映画

大島渚の映画「少年」を観たのは高校生の時だったが、「この映画は面白いのだろうか?」と思ってしまった。そんなに評価を受けるような映画だとは思えなかったからだ。
この「新宿泥棒日記」も、映画が発表された当時に観たなら、別の感想を持ったかもしれないが、当時でも「なんだこりゃ」と思ったかもしれない。
ただ、唐十郎と状況劇場の面々は当時の雰囲気をよく表していて、横尾忠則が状況劇場のテントの中で由比正雪を演じるシーンなどは、当時の状況劇場の芝居の雰囲気を知るいい資料だ。
ただ、唐十郎、李礼仙、藤原マキ、大久保鷹は分かるのだが、麿赤児、不破万作、四谷シモンがよく分からなかった。

まあ、当時は裸を出せば、それなりに評価されたのかもしれないが、今観るとなんだかなあ、という映画だった。

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幸せなひとりぼっち

2022年03月16日 09時02分23秒 | 映画

ウィキペディアからあらすじ
最愛の妻ソーニャを亡くしたばかりの59歳の男オーヴェは、口うるさい偏屈な老人として近所から煙たがられている存在である。ある日、43年勤め続けた鉄道会社をクビになったオーヴェは、生きる希望を失い、首をつって死のうとするが、向かいに越してきたイラン人女性パルヴァネとその家族の騒々しさに自殺を邪魔をされてしまう。以降も、陽気な彼女の遠慮のない言動に何度も自殺を邪魔されたオーヴェは彼女の存在を疎ましく思うが、彼女とその家族と接するうちに徐々に心境に変化が生まれてくる。その一方で、オーヴェは幼い日の亡き父との慎ましくも穏やかだった生活や若き日のソーニャとの運命的な出会い、彼女との幸せな日々、そして2人に起きた悲劇を思い出す。


主人公が59歳というのが理解できていなくて、もう定年退職した人だとばかり思っていたのに、いきなり仕事を首になる場面があって、びっくりした。
スウェーデンは大量の難民と移民を受け入れてきた国だが、この映画にもイランからの移民が描かれている。彼女はスウェーデン語を話し、この国の風習に合わせてヒジャブも被ったいない。だからか、スウェーデンで問題となっている移民との関係が、比較的良好に描かれているのは、こうあるべきだと意図されているのかもしれない。

映画の後半から徐々にコメディらしくなっていくコメディらしいのだが、ユーモアの感覚が違うせいか素直に笑えない部分も多い。

 

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そこのみにて光輝く

2022年03月16日 07時19分57秒 | 映画

「大阪物語」の美少女ぶりが印象的だった池脇千鶴だが、この作品では体を売る夜の女を演じていて、それも、ちょっとでぶでぶした女で、顔はきれいなのに誰なのだろうと思って観ていたのだが、あとで調べて池脇千鶴だと知った。
弟役の菅田将暉の派手な演技が目立つので、他の役者の影が薄く感じられた。
大城千夏(池脇千鶴)が支える一家が、なんとも暗く、原作者の精神世界が心配になったのだが、案の定41歳で自殺しているとのことだ。
と、あまりいい印象がないような書き方をしているが、観ておいて損はない作品かもしれない。どんなにボロボロになっても、この作品の彼女と比べたら、頑張って生きていける気がするようになると思う。

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