演出―3
今回は具体的な手法について。
立ちげいこ
1.音楽や効果音は早く用意する。
公演2週間前には、準備が終わっていたい。
2.衣装のうち靴は早くから、舞台で使うものを練習の時も使う。
履くものによって、動きが変わります。
3.舞台装置を使わない場合は、あるべきものを想定して、必ず同じ場所で同じ動作を行う。
入り口がないのに、入り口を表現するときは床にマーキングをして、同じ場所で扉を開けるようにする。
逆にこれを応用すると、本来見えないはずの扉の向こう側での表情が見えるし、歩いてくる廊下での動きも見える。
これは、意外と効果的に使うことができる。
4.役者の動きが決まらないときは、間に動作を加える。
ただ、席に着くのではなく、ごみを拾ってから席に着くとかする。
ここっから先は以前書いたもの。
https://blog.goo.ne.jp/mcberry/e/afce890a9d0fe946707d1f50c1137d50
1.始まり方
幕が開いたときに、何を見せるのかだ。
誰もいなくて音楽だけが鳴っている、なんてのは頭の中のイメージでは素敵に見えるが
自分が観客の立場だったら、退屈だ。
音楽からはじめたかったら、客席の電気が消えたときから鳴らし始めるとか
観客が飽きない工夫が欲しい。
あと、幕が開いたときに、役者は動いているのか、それともストップモーションから入るのか。止まっている役者の間を一人だけが動くとか。
シーンによっては全員が足踏みしていたり、歌っているのもいいだろう。
2.転換
本当に暗転が必要なのか、もう一度チェックしよう。
暗転するなら、暗転時間を短くする工夫をしてみよう。
さらに、止まって暗転するのか動いたまま暗転するのか
暗転してからどのぐらいで動き始めるのか、チェックする。
逆に明るくなるときにどういう状態でいるのか。
転換がきれいだと芝居はスマートに見える。
3.終わり方
幕をどう下ろすのかだ。
これは、観客にどういう感情を見せたいかを考えると
案外簡単に決まる。
余韻をどこにもたせるのかだ。
どたばただったら
幕が下りる瞬間まで大騒ぎも面白いだろう。
台本の内容によっては
照明がぱっと消えて
誰もいない舞台に天井からの
スポットがひとつ入って終わるのが
一番かっこよかったりもする。
余韻を計算して
音楽と照明をさりげなく使う
これがコツだ。
(中略)
6.部分にこだわらないで通しの練習をする
とにかく、舞台全体が流れないと作品にならない。
細かいところが気になるかもしれないが
全体を通すことで、出演者は全体の流れを体に覚えさせることができる。
台詞の忘れ防止につながる。
とにかく、一日一回は通しで練習するのが望ましい。
うまいシーンを作るのではなくて
だめなシーンを作らないほうが、舞台はスマートなのだ。
https://blog.goo.ne.jp/mcberry/e/637a886f55fa7a72972da301abdd7088
1.退場するとき、劇場の観切れを過ぎても演技をやめない。
袖幕手前で演技をやめてしまう生徒が多いのですが
演技は舞台袖の奥の壁に達するまで
やめてはいけません。
緊張が途絶えて見えます。
2.演技に自信がないときは顔が隠れないような髪型にする
顔が見えるだけで、まあ、何を言いたいかは分かります。
3.動きが分からないときは思い切って動かない
でも、動かないのも意外と難しいんですよね。
https://blog.goo.ne.jp/mcberry/e/30d0581b9de74545aa998b7b065a8afe
目線をそろえられますか。
数人で演技をするときに、同じものを見ていることを示すもので、
「あれはなんだ」
「え?」
「ほらあれだ」
「なるほど、あれか」
というようなときです。
本人たちは前を向いているので
目線があっているかどうか分かりません。
こういうときは、あらかじめ目標を決めてください。
一番後ろの非常灯とか
脇の時計とかです。
http://www.geocities.jp/nagatosi3/check/1week
公演1週間前のチェックシートも参考に。