演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

高校演劇ー1

2018年11月25日 20時22分54秒 | 演劇の指導

20年も教えてきて、なおかつ自分自身が体験してきた高校演劇、今更なんですが、よく分かりません。
まあ、しっかり指導すると、いい舞台にはなりますが、勘違いしてプロになろうとするのが、増えたりします。
食えれば別に問題ないんですが、高校演劇でうまくいったからと言って、食えるとは限りません。
そこらへんは、指導する側の問題とは違う、という考え方もありますが、指導方針が違うときには、プロになろうという生徒も現れません。

高校演劇って、ほかの部活と比較すると、達成するものがあまりはっきりしていないのかもしれません。

昔と違って、映像に残すことが比較的容易になったので、記録として演劇を残すことはできるようになりましたが、映像で見ると、生とは何か違うのが舞台です。

 


「演劇ユニットひ・ま・た・く」の「かごの鳥」

2018年11月11日 17時01分00秒 | 観劇の感想

午後2時開演の「演劇ユニットひ・ま・た・く」が上演する「かごの鳥」を観劇。
まあ、一生のうちあと何度会えるか分からない久保庭尚子が監修で来ているということで会いに行ったようなものだ。
竹内銃一郎の作品は「あの大ガラスさえも」以来の2作目だが、どうもよく分からない。不条理劇というのは、私には日常に思えてくるからかもしれない。
役者はうまい。うまいのだが、この芝居に適しているのはこういう演技なのだろうか。閉じ込められている閉塞感と倦怠感が、いまいち感じられない。



やどりぎ座は、どうしても前の「このみる劇場」と比較してしまうのでいけない。
照明は往年の「VAN99ホール」を思い出してしまったが、あの時みた「講談松ケ浦ゴドー戒」は照明のことなど気にならないくらい面白かった。ああいう舞台を観たいものだ。

2月には生徒たちがここで「如月公演」をするのだが、実は昨日、直接指導するのでなければ、今後は指導しないとメールを送ったばかりだ。
帰りには富士山が見えたのだが、いい位置で写真を撮ろうとしたら雲の中へ。


掛川の詩の祭典

2018年11月04日 20時14分56秒 | その他

掛川の詩の祭典に仙台の秋亜綺羅さんがご出演なさるそうだ。秋さんは、私が高校生の時に喫茶店「マックベリー」の詩の朗読会でご一緒させていただいたことがある。
https://ja.wikipedia.org/…/%E7%A7%8B%E4%BA%9C%E7%B6%BA%E7%B…
寺山修司の『書を捨てよ、町へ出よう』に出演されたと思っていたが、書籍に収録されたいたのか。 しかし、このビラをネットで検索したが出てこない。掛川市は何をしているのだ。 45年ぶりにお会いしに行こうと思っている。


人造人間

2018年11月04日 16時28分21秒 | その他

友人の松岡月虹舎から「自由律句報 常磐ネットワーク22号」が送られてきた。
21号で、チャペックの「人造人間」ンついて、書いてあったらしい。 そこで、21号を見てみるとなるほど載っている。

そういえば、我が家にも、あったはずだ。

 

松岡宛に原稿を書き始めたのだが 昭和の初期に円本ブームがあったらしく、私が昭和50年代の前半ぐらいまでは、古本屋で安く変えたものだった。ウィキペディアの一覧には出ていないが、近代社からは「世界戯曲全集」が出ており、その22巻に「人造人間」が収録されている。目次では宇賀伊津雄となっているが、中扉では宇賀伊津緒となっているので、目次が誤植であろう。 元の翻訳があまり良くなかったのか、この全集では高橋邦太郎との共訳となっている。ただ、高橋邦太郎も この本を買ったのは、高校1年か2年で、値段は80円だったはずだ。同時に購入したはずのイプセン集には鉛筆で80円と記入されている。 高校生だった自分が、なぜこうした本を購入したかという と、絶版になって、もう2度と復刊しないかもしれない、と考えたからだ。 特に当時人気が高くなっていた筒井康隆が影響を受けたという新潮社世界文学全集(第二次)第8巻に収められているシンクレーアの「人われを大工と呼ぶ」などは、現在に至るまで復刻されていない。これは、社会人になってから80円で購入した。 あと、山本周五郎の「青べか物語」にストリンドベリイの「青巻」という書物の名前が出てくるので、探したがさすがにこれは見つからなかったが、世界文学全集28巻で、小説は読むことができた。 もちろん店頭に並んでいる本全部を買ったわけではない。小遣いと相談しながら、購入したのだ。 ここまで書いて寝落ちした。