演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

シナリオライターさんと一杯

2009年05月28日 08時54分29秒 | 演劇
ネットで知り合ってほぼ2年。
高校の後輩のシナリオライターさんNaoさんです。
前々から一度お会いしましょうといっていたのだが、なかなか折り合いがつかづにいたのですが、昨日お会いすることになりまして、2時間ほどお酒をご一緒しました。

主な話は静岡の演劇状況について。
静岡県専属劇団SPACが静岡芸術劇場を独占しているのはまずいんじゃないかというお話でした。
まあ、それは以前から問題になっていたことなんですが、いくら言っても聞かないから仕方がない、というようなことを語り合いました。

映画の世界も不況らしく、暇な俳優さんが結構いらっしゃるそうで。
最近書いた作品の主演は杉本彩さん、岡本なつきさん、飯島直子さんとのこと。
やや、お年を召した方が多いのね、とは言いませんでした。

とまあ、グダグダと話をして
最後には自転車を差し上げる約束をして散会。

お別れしてから、柏屋を覗いたら植田さんが店番をしていたので、ちょっとご挨拶。
この次、Naoさんを紹介する話をしてきました。
柏屋の2Fはミニシアターになっているので、NaoさんのVシネマの試写会にはちょうどよさそうです。




23日は「楽園」へ

2009年05月25日 12時46分30秒 | 演劇情報
迷った挙句、23日は自由席なら予約ができるというメールをもらったので
黒谷都さんの公演「楽園」を観てきました。
http://blog.livedoor.jp/kuinka/

前の晩は、メールを待っている間に
DVDを観始めたら止まらなくなって
4時過ぎまで、呑んでしまった。

翌朝は家の前の下水道工事の舗装の話で
工事関係者と排水についてお願いしているうちに
時間がたってしまった。
家を出たのが9時半近く
それから、清水駅で自転車をたたんで東京まで輪行。

会場は六本木なのだが、どうも場所がぴんと来ないので
原宿から行ってみることに
これは正解で新緑の青山通りはとても綺麗で
自転車で走っていても気持ちよかった。

しばらく迷いながらも六本木に到着。
時間的にはまだゆとりがあったので
周辺を自転車でぶらぶらしてみたが
あまり観るものもない。

2時半の開場を待って受付を済ます。
ここで、階段の手すりがぐらぐらするので確認のために下を向いたら
サングラスを下の階まで落として壊してしまった。

劇場というにはあまりに狭い会場には
穴の開いた布団のようなオブジェと
人形たちがひっそりとたたずんでいました。

開演までの時間は飲食ができるというので
100円でコーヒーをいただくことに。

さて、踊りとも人形劇ともつかない舞台は
ウェイトレスさんの店を閉める声で始まった。
人形たちの時間が始まったのだろう。
格子戸越しの不安定な光が見え
二人の踊り子と黒谷さんが登場。
二人の踊り子はバレリーナ人形だろうか。
ここから人形が人形を操るような、
あるいは、人形たちが遊んでいるような
増殖と分裂の舞台が始まる。

とても面白いのだが
ものにこだわるせいか
動きと時間が時々途切れるのが残念だった。
照明は小さな会場の特性が生きていて
揺らめきと影がきれいだった。
あとは、グロテスクなものの
色がもうすこしあってもよかったのでは。
全部が可愛い感じなのだ。

公演のあとは黒谷さんがお客さんの対応に忙しそうだったから
挨拶もしないで会場を出た。
ちょっと、腰を伸ばしたかったのだ。
まだ、4時だったので自転車を組み立てて
6時半まで走ってから牛久のトトロッチさんのところへ行くことにする。

子供に演技を教える-5

2009年05月12日 23時45分52秒 | 子供に演技を教える

笑う

泥棒の笑いです。

わざとらしく大きく笑ってもらうことにしました。

こうすることで、胡散臭さがでます。

つまり、わざとらしいということは
毒にも薬にもなるということです。

昔、私が「泣き虫なまいき、いしかわ啄木」に書生の役で出演したときの練習のエピソードです。トランクを抱えるシーンがあって、最初は重そうに、ある瞬間重さがまるでない様に演技しました。とたんに、演出から「そういう演技はしないで欲しい」といわれました。演出の意図は、自然な演技だったのでしょう。でも、それでは、このシーンの意味はなくなってしまうのです。
「私には価値があっても」「あなたには価値がない」
私が、ある瞬間トランクを空気のように持った意味が分かってもらえたでしょうか。

泥棒は、なぜとってつけたように笑うのでしょう。
これは、大人になったときの子供たちへの宿題のつもりの演技指導でした。