演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

基礎練習のためのチェックシート

2017年05月15日 15時27分01秒 | 演劇の指導

基礎練習のためのチェックシートを作ってみました。PDFファイルです。

初心者用ですが、こんな話聞いたことがない、という項目もあるかもしれません。

同じ内容のものを下に張っておきます。

 

  基礎練習のためのチェックシート  
 
 
      チェック項目 解説
  発声   呼吸をコントロールできているか 長く息を吐くことができますか。
       
    無理に大きい声を出していないか 発声練習は大きい声を出すこととは違います。
響く声を出すことです。
       
    発声中に体をぐらぐら動かしていないか 体重を母指球にかけるようにします。
軽くジャンプして着地した時の姿勢です。
       
    自分の声が体のどの部分で共鳴しているか意識できるか 声をいろいろぶつけてみます。
       
    音の届く位置を意識しているか 遠くに向かって声を出す時と近くでは声の出し方が違います。
       
    口角は上がっているか 発声をやる時は口角を上げます。音が響きやすくなります。
       
    お互いの声を聞いているか お互いでチェックします。
       
  発音
(滑舌)
  発音練習はしているか 発声練習よりもこちらが大事かも。
       
    外郎売りはやっているか 今まで、外郎売りが無駄だと書いてある本を読んだことがありません。
       
    ただ、早口で言っていないか 外郎売りはもともと幕間で上演されたものです。情景を思い浮かべながら演じて下さい。
       
    お互いでチェックしているか 単にやればいいというものではありません。
       
  体操   なぜ柔軟体操をやるのか理解しているか けがをしないようにするためと動きをなめらかにするためです。
       
    ストレッチは時間をかけているか 1動作15秒以上が原則です。
       
    参考書を参照したか 専門書を読むことも重要です
       
  筋トレ   走っているか 基本なんですけど、やっていないことが多いです。
       
    腹筋トレーニングはやっているか 運動用の腹筋トレーニングよりも↓
①仰向けになり、少しずつ息を吐きながら、足を上げて行きます。
②上げた足を少しずつ下していきます。息をゆっくり吸いながら行いましょう。
③床に足が付く前にストップします。この状態を5秒キープしましょう。
 
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公演一週間前のチェックシート

2017年05月07日 17時45分47秒 | 演劇の指導

最近は文章にしても読まないようなので、公演一週間前のチェックシートを作ってみました。
リンクはPDFファイルです。
試作なので、色々変わっていくかもしれません。
質問はコメントで送ってください。
一応下に同じ内容のHTMLも貼っておきます。

 

本番1週間前のチェックシート

   
         
   

チェック項目

解説

 

演出

 

全部のシーンを通して練習したか

ついつい途中で止めていませんか。全体の流れがわからなくなります。

 
       
 

役者が等間隔になっていないか

役者の距離がいつも同じ、ってことがよくあります。

これでは感情がセリフだけになってしまいます。

舞台では役者同士が必要以上に近づくことも演出の手法です。

 
       
 

感情に沿った動きになっているか

動きが先でセリフはあとです。これはちょっと難しいか。

 
       
 

動きが唐突だったりぎくしゃくしていないか

直接対象に向かわせないで、ひとつアクションを加えます。

 
   

教室に入るシーンだったら、ちょっと鏡を見て髪を直す、とかです。

 
       
 

客入れから幕開けまでの手順が決まっているか

意外と決まっていないものです。

 
       
 

幕の閉め方(劇の終わり方)は決まっているか

幕が閉まったあと、お客さんにどんな感情を持ってもらいたいかです。

それによって、幕の閉め方が変わります。

 
       

役者

 

セリフは入っているか

最低限セリフが入っていることが必要です。

 
       
 

衣装・小道具は揃っているか

特に靴。役にあったものを用意しましょう。

 
       
 

動きに迷いがあるか

わからない時は動かないのも手です。

 
       
 

集中できているか

最近はメイクをしないところもあるようですが、メイクは集中する手順のような効果

があります

 
       
       

照明

 

照明は決まっているか

キューシートはできていますか

 
       
 

感情に合わせて色を変えていないか

照明は役者を見せるもの。照明を見せてはいけません。

 
       
 

暗転が長くないか

暗転はできるだけ短くなるようにします。

 
       
 

不必要な暗転はないか

暗転と台本に書いてあっても実はいらないことがよくあります。

 
       
 

照明の変化は適切なスピードか

変化を急にしたほうがいいシーンとさり気なくしたほうがいいシーンとがあります。

 
       

音楽・音響

 

音楽・音響は決まっているか

一番決めやすい項目なのでなるべく早くから準備しましょう。

 
       
 

音楽を聞かせてはいないか

舞台は音楽を聞かせる場ではありません。

舞台を盛り上げていないのなら、音楽は不必要です。

 
       
 

音量は適切か

特に拳銃などの効果音はかなり大きめに。

 
       
 

演出の意図に沿っているか

ギャグとしてとか、叙情的にとかですね。

 
         
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