3月13日14時から人形町やどりぎ座にて観劇
近年、たまにビラなどで岸田國士の作品が取り上げられているのを見る。昔いくつか作品を読んだ印象としては、フランスの芝居を日本に置き換えたようなせりふの作りだった気がするが、あまりはっきりとは覚えていない。著作権が切れて、上演しやすくなったこと、もともと文学座のアトリエで上演することを意識していたのか、少人数で上演できる作品が多いことも理由かもしれない。
今回の舞台はかなり大胆な、演出で、舞台は何度も中断され、違う雰囲気の空間でセリフの続きが喋られ、再び元の形へ戻っていく。
終演後、トークセッションがあったので、残っていたら、演出意図もそこで語られたのだろうが、語られる意図は聞いてもなるほどと思うだけなので、大体パスすることにしているため、今回も聞かずに帰った。
役者はそれぞれうまいのだが、圧がすごすぎて、脚本の持つ繊細な感じが出てこなかったのが、残念だ。
背景のふすまの写真が、岸田國士だと気が付いたのは家に帰って、ウィキで岸田國士を検索して分かった。
しかし、やどりぎ座は昨日横浜で観たHIKARIホールと比較すると、たっぱの低さが残念だ。バックライトが目に痛い。横から斜め上の照明は前にはあまり使われていなかったが、LEDライトになって使われるようになったのだろうか。