演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

年齢に応じたテキストを選ぶ

2009年03月31日 23時03分31秒 | 演劇

どんなに天才でも、ひととびに大人になれるわけではありません。
だから、演劇の教科書も年齢に応じたものがお勧めです。

中学生ならかめおかゆみこさんの「演劇やろうよ!」(蒼弓社)。

書かれている内容は、普段先生から言われているのと180度違うかもしれません。
でも、私と同じ意見が多いんです。

かめおかさんのHPがリニューアルされる前に
「劇作りホットライン」という相談コーナーがあって
そこでは私もかなり書かせてもらいました。
この本の基本はこのコーナーだったような気がします。

かめおかさんのhpはちょっと方向を変えてしまいましたが、今もあります。
http://kamewaza.com/index.html



個性を生かす

2009年03月30日 20時59分12秒 | 演技

wing-yさんの書き込みに「個性を生かす」というのがありましたが、なかなか難しい問題なのでこっちに改めて書いてみることにしました。

個性というのは、実はよく分からないものです。
本人が個性だと思っていることと、他人がその人の個性だと思っていることとが違うことが間々あるからです。

実は、ここから役者と演出家の軋轢が始まることが多いのです。

私は個人的には、個性は生かすものでも、出すものでもなく
役を的確に演じようとすればするほど出てくるものだと思っています。

個性的に演じようとすると、しばしばわがままに映ったり、奇抜に映ったりします。でも、本当の個性はその舞台を一度みれば分かります。

無理に個性的にならなくていいのです。
より正確に、きちっと演じようとすれば、自分と向き合うことになるので
結果として個性的な芝居になるはずです。

と、私は思っています。


間違えるということ

2009年03月25日 23時24分49秒 | 脚本

以下は朝鮮日報からの引用ですが、どこが間違えているのでしょう

小学4年生のA君(10)は、インターネットのあるサイトで、「ショッキング感電ガム」というおもちゃを4000ウォン(約280円)で購入した。普通のガムと形や大きさが同じである上、包装紙の側面には本物のガムのように商品のバーコードが印刷されていた。包装紙の一方が開いており、銀紙で包まれたガムが2センチほど飛び出している。そのガムを掴んだ瞬間、1.5ボルトの電流が流れ、強い静電気に触れたときのようにしびれを感じる。


 この「感電ガム」は現在、5-6種類のサイトで、4000ウォンから5000ウォン(約350円)程度で販売されている。またこのほかにも、上の部分を押すと電流が流れる「感電ボールペン」、ボタンを押すと電流が流れる「感電マウス」「感電巻尺」「感電ライター」まである。さらに、見かけは普通の缶コーラと同じだが、缶を握ると電流が流れる「感電缶」もある。これらの製品の大部分は中国から輸入したもので、単3形乾電池が入っており、触ると1.5ボルトの電流が流れる。電流はそれほど強くないが、驚いた場合に悪影響が懸念されるため、「妊婦や高齢者は使用しないこと」という注意書きがある。


引用はここまで、以下略。

答:1.5ボルトは電圧。電流と電圧は違います。
この場合流れる電流はごくわずかですが、電圧は数百から数千ボルトないとびりっとしません。
電流がごくわずかであれば、数万ボルトで感電しても死にません。
ちなみに電流が1.5Aも流れると24Vでも危ないかも。

私が読んだことのある鐘下辰男さんの脚本はこういう間違いが多かったのです。

電池交換しないでいつまでも機能する盗聴器、とか屋外にあるはずがないヒューズとか。ヒューズの形状も誤解があるようでしたし。

お芝居はしょせん、うその話なのだから、細かいところでいい加減な書き方をすると、どこかで矛盾が出てきます。

このストーリーだから、事実もこうあってほしいというのは、やはり無理があります。
でも、新聞でも理解していないんですから。仕方ないか。
ただ、常に現実よりも、こうあってほしいの報道をする朝鮮日報だからな。


春の演劇情報-1 花の寺

2009年03月25日 21時58分16秒 | 演劇情報
生前、金杉さんの舞台は一度も観たことがないので
行ってみたいのだが、予定がうまく合わない。
進藤君の奥さんの舞台でもあるし、行ってみたいんだけど
休みが30日には取れるんだが、26日から29日は予定がある。
残念。

会場のテレプシコールも20年以上行っていないかな。
前に行ったのは一度だけ、山海塾の岩下君の舞台を観にいった記憶が。
田中君が舞監だったかな。
踊り用にできている劇場だった記憶がある。



『花の寺』公演情報テーマ:芝居

作:金杉 忠男
日時:2009年3月26日(木)~29日(日)

■開演時間

 3月26日(木) 19:30~

 3月27日(金) 14:00~ ・ 19:30~

 3月28日(土) 14:00~ ・ 19:30~

 3月29日(日) 14:00~ ・ 18:00~

■出演

 菅野 さおり〈チャリカルキ〉

 塩崎 沙織〈オフィスリン〉
 弦弓 真理江〈直ダンス!〉
 長嶺 安奈〈椿組〉
 山本 祥子〈NEVERLOSE〉
 吉浦 智恵子

 成田 生



■舞台総合監修

 古屋 治男〈椎名町オフィス〉
■演出

 進藤 則夫〈帰ってきたゑびす〉

■照明

 和田 典夫〈満平舎〉

■音響

 半田 充〈MMS〉

■舞台美術

 亜飛夢


■チケット料金

 前売2500円/当日3000円/学生2000円(要学生証提示)

■チケット予約

 お名前・ご来場日時・チケット枚数をご明記のうえ、下記アドレスまでご連絡下さい。

 担当より折り返しご連絡致します。

 (折り返しのご連絡には、少しお時間をいただく場合がございますが、ご了承下さい)

 hana_no_tera@yahoo.co.jp

■会場

 テルプシコール

 中野区中野3-49-15-1F

 JR中野駅南口下車 高円寺方面線路沿い 徒歩5分

■企画・制作

 十年桜