MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

小6の娘、今も寝る前に本の読み聞かせ

2023年04月19日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
子どもの学校が始まり、2週間ほどが経ちました。

娘の通う小学校では、5年生から6年生に上がるときには、クラス替えがなく、
変わるのは担任くらいで、その担任もいい先生だったので、娘も喜んでいました。

そんなわけで、私は安心しきっていたのですが、
春休み明けで、子ども達は学校生活のリズムにまだ慣れなかったり、
最高学年ということで、今までにない学校でのお仕事が増えたりなど、いつもより疲れていたのです。

学校だけでなく、幼稚園や保育園などの集団生活は、楽しいこともありますが、
我慢が強いられることも多く、子どものは思いのほか、疲れてしまうこともあります。

娘のように小6となれば、もう自分で本を読む子が多いのですが、
娘は疲れたときは本を読む気にならず(よっぽど好きな本でない限り、自分から読もうとしない)
本を全く読まない日が続くこともしばしば・・・


生活感のある児童書の本棚のそばに、無印のダメソファと年期の入ったプレイマット。座椅子やローテーブルでも相性がいい。

部屋に本がある環境が整っていても、読書から手が遠くことは、普通にあります。

大人でも疲れているときは、活字だらけの本を読む元気がなかったりします。
子どもも疲れているときや、気分が乗らないときは、読書をする気が起きなかったりします。

そんなときは、絵が多い本や、見開き1ページで内容が簡潔するような本(『ざんねんないきもの事典』のシリーズ等)、
学習漫画タイプの本など、疲れていても読める本が手元にあると、自分で読んだりします。
そうした本だと、読むハードルが下がり、ちょっと読もうという気持ちになったりするのです。

とはいっても、、それでも本を読みたい気分でないときもあります。
本が嫌いなわけではなく、読む元気がないのです。
けれど、読んでもらえるのなら、喜んで聞く場合もあります。

うちの娘がまさにそのタイプで、5年生の時に寝る時間が遅くなることが多かったので、
午後10時までに寝る支度ができたら、好きな本を読んであげると伝えたところ、
頑張って午後10時までに寝る支度をするようになりました。

そう、娘は本を読んでもらいたいのです。

小さい頃から寝る前に絵本の読み聞かせをしてもらっていた娘には、
寝る前の絵本の読み聞かせは至福の時なのです!

自分で読まないので疲れない。
お話を聞くことに集中できる。
楽しい気持ちで眠りにつくことができるなど、寝る前の読み聞かせはいいことづくしです。

(もちろん「もう自分で読むから読まなくていい」というお子さんもいます。
 その辺は個人差があるので、お子さんの気持ちを尊重しましょう)

「小学校高学年になっても読み聞かせをしていたら、自分で本を読まなくなりそう・・・」

と思う人もいるかもしれませんが、自分で本が読める子でも、読み聞かせをしてもらいたかったりします。

母親だって自分で料理は作れるけれど、人に料理を作ってもらうのは嬉しいのと同じです。

娘に夜になると「今日は本読む?」と聞くと「読んで!!」というときもあれば、
「今日はいい」という日もあります。

自分で読めるような簡単な本でも「今日はこれにして!」と、本を指定してくることもあります。
そういう時は、できるだけ本人の希望する本を読むようにしています。
(今、この本を読んでもらいたい気分!というのがあるので、そこは尊重する)

6年生になった今、疲れやすいこの時期は、娘にとって夜の読み聞かせは嬉しいようです。

夜の10時頃に本を読み聞かせするからか、私の寝る時間も遅くなってしまったり、
疲れがひどいときは、娘に本を読んだ後に、そのまま自分も寝てしまうことも・・・

そういう意味では、ちょっと大変なこともありますが、
子どもと一緒に本を楽しむのは、もうあと1年あるかないかだと思いますし、
子どもが本を読んでもらうことを望んでいるので、一緒の本の世界を楽しもうと思います。

同じ本を楽しんでいると、絵本の読み聞かせの時と同じように、
親子で同じ物語体験をすることで、本の感想を一緒に共感し合えたりするので、
親子でかけがえのない時間を過ごすことができます。

私自身も娘に本を読んでいると、とても楽しいので、読もう!と思うのかもしれませんが・・・

思春期に入ると、親と子どもの距離が少しずつ離れていきますが、
本という共通の趣味があると、本の話が親子でできるので、共通の会話が少し増えます。

子どもが「この本面白いよ!!読んでみて!!」と親に言ってきたときは、
できるだけ、すすめられた本を読んでみるといいです。

今、子どもがどんなことに興味があるのかもわかりますし、
その本のどんなところがよかったかを、一緒に話すことができるので・・・

子どもが学校の図書館で借りてきた本を「読んでもいい?」と聞いてみるのも一つの手です。
(子どもが借りている本なので、返却期限を過ぎないように注意!)

その本に関する話を、親子でする機会が生まれます。

ちなみに、親が読んでほしいと思うような本を読んでくれないときは、
読み聞かせの時に、本人の好きな本を読みながらも、
何回に1回かは、親が読んでほしいと思うような本を、読むのはありです。
(本人の許可を取って。この辺は絵本の読み聞かせの時と同じです)

私も基本的には娘が読んでと言ってきた本を読んでいますが、
時々「この本も面白そうだから、少し読んでいい?」と聞き、OKが出たら、
本人が読んで欲しい本を読んだ後に、少し読んだりします。

自分では読むのが難しいけれど、面白い内容の本などは、
読んであげると続きを楽しみにしてくれたりします。

上の子(今、高2の息子)の時も、小6ぐらいまで寝る前に本を読んでいたのですが、
あまり本を読まない子でしたが「本は楽しい物だ」と思っていたようで、読み聞かせは大好きでした。

本人が希望しなかったり、嫌がったら読まない方がいいですが、
こちらが「読もうか?」と提案したりしたときに「読んで!」と言ってきたら、
親の無理のない範囲で読んであげるといいです。

時には本を自分で読むのを面倒に感じ、親にばかり読んでと言ってくるかもしれませんが、
学校での朝読書や、図書の時間に本を読んでいるのなら、そんなに気にすることはありません。

親に甘えを受け止めてほしい時があり、
甘えを受け止めてもらえると、子どもが明日も頑張ろうと思えたりします。

私は我が子に絵本の読み聞かせを始めて15年以上経ちますが、
こんなに読み聞かせを長く続けることになるとは、思ってもいませんでした。

昔も今も、娘がなかなか眠れないときなど「本読もうか?」と聞くと、とても喜び、
安心して眠ったのを覚えています。

幸せな時間を、他の人より少し長くもてていることを、嬉しく思いながら、
今後も本人が「読んで!」と言ってくる間は、本の読み聞かせを続けようと思います。

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いつか絵本を持ってこなくなる日が来る

2022年10月26日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
久し振りの休日です。

今年の残り2か月ちょっととなりました。
年末が近づくに向けて忙しくなり、なかなかブログを書く時間が作れなくなると思うので、
今のうちに日々の子育てで感じていることなどを綴っておきたいと思います。


寒くなってきたので、丸テーブルを窓際から部屋の真ん中へ移動。絵本棚に防災用のランタンが仲間入り。


――その日は突然やってきました。

高1の息子は新聞が大好きで、小学生の時から、朝は欠かさず紙の新聞を読んでおり、
中学生になって大人の新聞になっても、新聞を読み続けていました。

いつも新聞を読んだ後が床に散らかっており、片付けが面倒だと思っていました。
新聞をとり続けたいという息子の考えがあり、月に4000円以上する新聞をとり続けていましたが、
最近、新聞を読んでいる気配がなく、床に新聞が散らばっていません。

朝起きるとスマホをいじっている・・・

そう、新聞よりスマホをチェックするようになったのです。

玄関の朝刊たてに差し込んだままの新聞。
いつもなら、朝起きたらすぐにとりにいっていた新聞。

紙の新聞に触れた後はなく、広告なども床に散らかることはなく、
私の片付けはとても楽になりました。

もう紙の新聞はとらなくていいとのことです。

これで片付けが楽になる!毎月4,000円もかかっていた出費がなくなる!
私は気持ちが楽になると思っていたのに、何とも言えない寂しい気持ちになりました。

小学生の頃から小学生新聞が大好きだった息子。
朝、いつも新聞を取りにいっていた息子。

物価が上昇していることもあり、息子が読まなくなった新聞を、もはやとり続ける余裕はありません。
本来ならもう少し取り続けて、また気が向いたときに読んでもらえたら・・・と思ったのですが、
高校生ともなると、塾代がとても高くつくため(息子の希望で通塾)、削れるところは極力削らないとやっていけないのです。

少なくとも高校生の間は、新聞を読み続けてほしかったです。
部屋が片付かない、お金がかかるとか、私は不満をぼやいていたのに、おかしいですよね・・・

こんな風に、その日は突然やってきます。

毎日のように絵本を読んでもらうのを楽しみにしており、読むのが大変だとぼやいていたのに、
ある日、絵本を持ってこなくなり、最近持ってこないなと思ったら、
他のことに夢中になるようになった・・・こうしたことはあるのです。

もちろん、そうした時期には個人差がありますが、
あんなに絵本ばかり持ってこられて親は疲れて困っていたのに、
いざもってこなくなると「大変だったけれど楽しかった」時期だったと言うことに気づかされます。

一緒に笑ったり、絵本を楽しんだり、続きが早く読みたいと思ったり、
そうした日々は、実は贅沢な時間だったのです。

今、小5の娘を見ていても、自分が面白いと思った本を読んでいます。
親が読んでほしいと思うような配本サービスから届く本は、ほとんど読まなくなりました。

学校や公共図書館に予約をしてまで読みたいと思う、かなりライトな小説を積極的に読んでいます。

けれど、これはいいことだと思います。

自ら図書館で本を予約し、取りに行くくらい、続きが読みたいと思える本に出合えたなんて、
その本の質がどうであれ、親としては嬉しいことです。

家には絵本の配本サービスから届く、娘がほとんど読まない本がたまっています。
そういった本も、届いたタイミングでは読まないけれど、数か月後に読んだりすることもあるので、
読まれる日を気長に待っているのですが、読まれないこともあります。

(絵本の配本サービスは上の子が中3まで続けたので、娘も可能な限り続ける予定です)

だんだん、親が買い与えたものでなくて、自分が興味があるものに気持ちが向くようになるのです。

親と一緒の世界から、少しずつ自分の足で自分が決めた世界へ、自立に向かって進んでいきます。

このブログを読んでいる人は、おそらく今、子育て真っただ中で、
子ども達に絵本を読んでいる人が多いと思いますが、その時期も期間限定で、
どんなに長くても小学生の間にはほとんど終わってしまうのです。

大変だと思いますが、自分に過度なストレスや疲労がかからない程度に、
子どもと絵本を読む時間を楽しんでほしいです。

子どもが思春期(反抗期)に入ったときに、
絵本の読み聞かせの思い出が、心の支えになってくれます。

我が家の絵本リビングには、子ども達が昔から好きだった絵本が置いてあり、
その本の背表紙を見ると「この絵本は何度ももってきたなぁ」と、当時を思い出すきっかけになっています。

私は以前「いつまでこんなに大変な時期が続くんだろう・・・」

と思っていた時期が長かったのですが(今も子どもが幼児の頃とは違う大変さがありますが)、
最近は娘の小学校生活が残り1年半ぐらいだと思うと、仕事が忙しくて大変だけれど、
小学生の時期を大事にしようと思うようになりました。

中学や高校では、親には別の大変さがありますが、一緒に何かをするのは、
小学生の途中ぐらいまでだと思うので「大変だけれど楽しい時期」を大切に過ごしたいです。

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絵本の読み聞かせで育った高1、小5の子どもたちの今

2022年05月08日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨年末から忙しく、ブログを書こう書こうと思っても子どもがいつも家にいて、
なかなかブログの更新ができませんでしたが、やっと4月になって子供が学校に行きはじめ、
年度初めの大きな仕事も終わり、GWにまとまった家事などができるようになり、ブログにもありつけました。


連休中はいつも誰かがいたので、ゴチャッと感は否めないが、そこも含めて我が家の絵本リビング。

この春、上の子(息子)は高1に、下の子(娘)は小5になりました。
今日は小さい頃から絵本の読み聞かせをして育ててきた子どもたちの今を
少し綴ってみたいと思います。

もう下の子が小5になったということもあり、絵本リビングはそろそろ卒業・・・と思いきや、
下の子は今も、ちょこちょこ絵本を読んでいるので、絵本はまだかなり入っています。
絵本棚の右側に、子どもたちの問題集などを入れるスペースを作りました。

相変わらず本の置き場には困っていますが、本は我が家にとって大切なものなので、
不要になったプリントとか、もう着なくなった服や物などを整理するなど、重要度が低いものを整理することで、
何とか本を置くスペースを確保しています。

上の子は高校生になってから、中学の頃あった朝読書(注1)の時間がなくなってしまい、
読書から少し遠いのいてしまいましたが、それでも毎朝、紙の新聞を読み続けています。

私は新聞はデジタル版のほうが好きなのですが(デジタル版は毎日チェックしています)、
息子は紙の新聞がいいらしく、なかなか新聞をデジタル版1本にできません。

けれど最近は

「新聞を積極的に読む高校生なんて珍しいかも?!貴重な習慣だわ!」

と思うようにし、紙の新聞は今もとり続けています。

紙の新聞は散らかったり、定期的に古紙回収に出したり、片付けが面倒なのですが、
紙の新聞だと、いろいろなニュースが目に飛び込んできやすいので、
いい意味でいろいろな記事を読む機会を作れるのです。

ちなみに息子は小さいころ図鑑好きだったので、中2の途中までは理系タイプだったのですが、
新聞の影響か、中3ぐらいから文系に進みたがるようになりました。

世の中への興味が強く、大学では政治や法律などの勉強をしたいとのことです。

親の私は就職が安定した理系に進んでほしかったのですが、
本人が勉強したいことが社会科学なら、本人の意思を尊重します。

下の子は絵本の配本サービスから届く本をあまり読まなくなり、学校図書館などにある
「角川つばさ文庫」シリーズなどの本や、小3~小6ぐらいの小学生が好んで読むような本を夢中になって読んでいます。

娘が読んでいる本は、活字だらけの本というよりは、挿絵が適度に入っていて、漢字にルビがふってある本が多く、
シリーズ本などは1日に1,2冊読んでしまうほどです。

良書からは少し離れましたが、夢中になる本や、読みたい本があることはいいことなので、
良書にこだわりすぎず、好きな本を読んでくれたら・・・と思っています。

小学生新聞は、漫画や自分の好きなコーナーしか読みませんが、毎朝読んでいることが多いです。
時々投稿することもあり、投稿した作品が載ったこともありました。

娘は一人で本を読むようになっても、絵本リビングの絵本はちょこちょこ読んでおり、
リビングの床に、読んだ絵本がそのまま置きっぱなしになっていることも多く、
イラっとすることもありますが「まだこの絵本を読んでいるんだ」と気づかされます。

動物図鑑がすごく好きで、動物図鑑を眺めていることも。
娘も息子と同じで、好きなジャンルにはとても詳しく、お気に入りの図鑑は小5になった今も、細かいところまで読んでいます。

絵本を何度も読むなんて、小さい子のすることだと思っていましたが、
小学生でも、昔読んでもらった絵本を、自分で手に取って読みたくなるのだなぁと思いました。

読み聞かせをしなかった絵本などを、娘が勝手に一人で読んでいたこともあり、
リビングを絵本メインの「絵本リビング」にしてよかったと思ったほどでした。

そして、児童書等の読み聞かせをしてもらうのが今も大好きで、早く寝る支度ができたときは、児童書等の読み聞かせをしています。

「早く寝る支度できたら、読み聞かせをするよ~」と私が言うと、急いで寝る支度をしたりも・・・

寝る前に読み聞かせをする本は、絵本の配本サービスから届く本が多く、
自分では読むのが難しかったり、あまり読む気にはならないけれど、読んでもらうと面白い本が多いです。

このように、本人が自発的に読む本と、読んでもらう本を、わけることで、良書に触れる機会を作っています。

といっても、私が読み聞かせがしたくで、読んでいるというよりも、
娘が読んでもらいたがっていて、私がまだ読んでいるのが現実です。

けれど、それはそれで私も楽しく、ひとり読みができるようになっても、読み聞かせをしてもいいと思えましたし、
このように、良書に触れる機会を読み聞かせで作れることは、いいことだと思っています。

小学校の先生も忙しく、なかなか一冊の本を毎日子どもたちに読み聞かせする時間がないのが現状なので(読書に熱心な先生が担任だったりすると、毎日児童書を読んでくれたりもすることもありますが)、家庭で親が本を読み聞かせするというのは、いいことだなと私は思います。

先日娘に本を読んでいたとき、高1の息子が「俺も久しぶりに聞こうかな~!」と、寝室に転がり込んできたので、
子どもの頃に、絵本や児童書を読んでもらったことを懐かしく、そして心地よく思っていたことがわかりました。

子どもが大きくなって、子どもに絵本を読まなくなっても、親が絵本を読み聞かせしてくれたことは、
子どもの中で、幸せな体験として残るということも・・・

わが子二人に関しては、小さいころから絵本の読み聞かせをしたことで、
頭がよくなったとか、そういうことは今のところありません(笑)

しかし、二人とも本を信頼しており、本を身近に感じています。
本をきっかけに、興味のあることを知ることができ、子どもたちの興味や関心が広がっていきました。

子どもたちも私も、絵本の読み聞かせの時間は、とても幸せで、
今思い出しても、楽しい時間だったので、それだけでもう十分という感じです。

子どもたちがこれから、どのように成長していくかはわかりませんが、
これからも本に囲まれた生活を、一緒に楽しめたらと思います。

【注】

(1)小学校や中学校などでは、朝学活の前後に10分ほど読書の時間を設けていることがある。学校での読書推進活動の一つで、息子も朝読書をきっかけに、文庫本の小説などが読めるようになった。朝読書は中学までは盛んだが、高校では行っている学校がかなり減る。

【今日(昨日)読んだ本】

松浦寿輝 作 『川の光』 中央公論新社、2007年。
「ネズミの親子の大冒険の話。娘のお気に入りで、寝る前に読み聞かせしている。物語はとてもいいが、小学生が一人で読むには漢字が難しすぎる。」

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子どもは忘れない!絵本の読み聞かせの記憶

2021年07月04日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
最近は下の子(娘)も小4となり、一人で本を読む時間も増えたため、
寝る前に絵本や児童書の読み聞かせをしていませんでした。

寝る前の儀式がなくなり、仕事が忙しい今だからか、寂しいというよりは、
正直言って、楽になったという気持ちの方が強かったりします。
(娘の反抗期が来たら、グッと寂しく感じるのでしょうが)

児童書ばかり読むことが増えたので、
絵本リビングの絵本を少し整理して、勤務校の図書館に寄贈をしようかなと思っていました。

しかし、昨日今日と、絵本リビングの床に、絵本が何冊も落ちているではありませんか!

娘が一人で絵本を読み、そのまま床に置きっぱなしにしたのです。

「また読んだら読みっぱなしにして!!」

と思ったのと同時に

「まだ絵本を絵本棚から取り出して読むんだ・・・」

と思いました。


絵本リビングの左端にある、この絵本のコーナーが娘のお気に入り。ここからよく絵本をとって読んでいる。

この日の夜、娘がぽつりと言いました。

「そういえば最近、絵本読んでもらっていないな~」

と・・・

「読もうか?」

と私が答えると、嬉しそうに

「これ読んで!!」

と『かぞえうたのほん』(1)を持ってきました。

「ママの横に座って読むのでもいい?」

と聞いたところ

「もうママのお膝には座れなもんね。お膝に座ったら、足痛くなっちゃう!(笑)」

と昔を思い出しながら言ってくる娘に

「そうだね。足の骨が折れちゃうかも(笑)」

と笑いながら言いました。

そう、娘はママのお膝の上に座って、絵本を読んでもらっていたことを
ちゃんと覚えていたのです。

絵本を座いすに座って読む私の横に、娘がやって来て
一緒に絵本を楽しみました。

絵本を読んでいると、隣の部屋にいた中3の息子が

「おっ!懐かしい!!」

と言ってくるではありませんか!

そう、息子もこの絵本のフレーズを覚えていたのです。

部屋の中に和やかな空気が流れます。

子ども達は私が絵本を読み出すと、
声の調子から、ワクワクしながら聞いた当時の思い出や
絵本の楽しさが、一緒によみがえってくるようです。

中3の息子まで、あんなに嬉しそうに反応してきたので、
よっぽど絵本の読み聞かせが楽しかったのだと、改めて感じました。

楽しかった絵本の読み聞かせの記憶は、まだまだ子供たちの中に残っているようです。

この記事を書いた二日後、息子が鉄道の絵本を読み返してみるのを見て、
中3の息子ですら、まだ昔読んだ絵本を手に取ることがあるのか!
と驚きました。

あまり意識していなかったのですが、少し気にして見ていたら、
子ども達は私が思っている以上に、
絵本リビングの絵本を手に取っていることがわかりました。

もうすぐ夏休みですし、子ども達は家で過ごす時間が長くなるので、
コロナ禍といういこともあり、部屋で過ごすことが増えることは予想できます。

リビングで心地いい時間が過ごしてほしいので、
絵本リビングの絵本の整理は、先送りしようと思います。

【注】

(1)岸田衿子 作、スズキコージ 絵『かぞえうたのほん』 福音館書店、1990年。
   岸田衿子のユニークな詩に、スズキコージの斬新な絵がマッチした、読み聞かせに向いている絵本。

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休校中、不安定な娘が笑顔になった理由は・・・

2020年04月20日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
新型コロナウイルス感染拡大防止による小学校の休校も、
早いもので夏休みを超える長さとなりました。

体を動かすのが大好きな娘にとって、家の中での生活はつらいようです。
お友達と遊びたいけれど、症状がないだけで、どちらかが感染している可能性もあるので、
いくら外とはいえ、休校になってからは、友達とは遊ばせていません。

私の仕事が休みの日は、時々一緒に散歩をするのですが、
散歩では遊んだ気分にならないようです。

中学生のお兄ちゃんと家の中で遊んだりもしますが、
それだけでは物足りないようです。

外で遊ぶことが減り、体力が有り余るようになり、
最近では、寝る時間になっても、なかなか眠れないようで、
寝室からリビングにやってきて「眠れない」と言ってくる日も増えました。

昨夜は娘が寝る前に寝室へ行くことも嫌がりましたが、何とか寝室へ連れて行き、
寝室でお話しをしていたとき、いつも読んでいる本の続きを読んでみました。

最初は落ち着かなかったのですが、本の世界に入ったのがわかり、
きりのいいところまででおしまいの予定でしたが、2章続けて読んだところ、

「続きも読んで!!!」

と言い出すほど。

さすがに遅い時間になっていたので「続きは明日ね」と伝え、
私自身も布団に横になり、娘が寝付くのを待ちました。

翌日、娘は朝から不機嫌で、起きてもすぐ寝室に戻ってしまいましたが、
「そろそろ起きよう」と声をかけると
「本の続き読んでくれるなら!」と言いだしたのです。

朝から本を読むことはまずないのですが、私に甘えたかったのでしょう。
本の続きを嬉しそうに聞いていました。

そして聞き終わったあと、

「ホットケーキ焼くけれど、食べる?」

と私がきいた時は、すっかりご機嫌になり、ホットケーキが焼けるのを、
今か今かと待っていました。

本当は家にあったパンで朝ご飯を済ませたかったのですが、
ホットケーキを焼くことで、朝からワクワクする雰囲気を作りたかったのです。

最近は朝起きるのが遅くなってきた息子も、ホットケーキにつられて起きてきました。

私がホットケーキを焼いている途中に

「やけたなぁ~」

と娘に聞くと

「まぁ~だまだ!」

と娘は言い返してきました。

『しろくまちゃんのほっとけーき』(注1)のお話に出てくるセリフです。

焼けたホットケーキは、娘が一番に食べていました(笑)

もちろん、これだけで一日がハッピーになったわけではありませんが、
こうした楽しみがあると、休校中の不安定な心も、少しほっとするのだなと思いました。

今日も寝る前に「本を読もうか?」と聞いたところ

「ママが読みたいなら読んでもいいよ」

と言ってきたので

「じゃあ読もうかな」

と言い、娘が寝る前に今朝読んだ本の続きを読みました。

娘は素直に「読んで!」と言ってこないのですが、そこを突っ込むと、
本人は嫌だと思うので、あえてその辺には触れませんでした。

本を読んでいるときは、私の体にペタペタ障ってきたので、
甘えているんだなと思いました。

休校中に出ている学校の宿題などもあるので、
私もついつい娘に厳しいことを言ってしまい、娘に嫌な顔をされてしまいますが、
本を読んでいるときだけ、やさしいお母さんになることができます。

今日も娘にいろいろ言ってしまって申し訳なかったので、
寝る前に、娘に寄り添いたかったという気持ちもありました。

昔から寝る前に絵本を読んできた習慣に、とても救われています。
最近はそれが絵本でなく児童書こそなりましたが、
赤ちゃんが、ママに抱っこされると泣き止むのと同じだと思いました。

理屈であれこれ言うより、子供に本を読む。

それだけでもとの関係に戻れるというか・・・

絵本の読み聞かせのおかげで、娘と凄い絆を培うことができたなと思いました。

最近は娘が不安定なことが多いので、こちらからもどんどん
「本を読もうか?」と意識的に声をかけようと思いました。

(注1)わかやまけん 作&絵 『しろくまちゃんのほっとけーき』こぐま社、1972年。

【今日(昨日)読んだ本】
アンドリュー・クレメンツ 著/田中奈津子 訳 『こちら『ランドリー新聞』編集部』講談社、2002年。(児童書)

「最近寝る前に毎日リクエストされる本。小3には少し難しい内容ですが、読んでもらえばストーリーは楽しめます。」

水野敬也 著 『顔ニモマケズ どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語』 文響社、2017年。(ノンフィクション)

「生徒に紹介しようと思い読んでいたら、子供たちが写真に興味を持ち、読んでくれと言ってきた本。大人にもお勧め」

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とうとう表紙の見える本棚を卒業

2019年05月13日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
またまた久しぶりのブログです。

4月から息子が中1、娘が小2になりました。

司書の仕事も、同じ学校で継続して働くことになり、
娘の通う小学校で、引き続き読み聞かせボラを続けています。

今年度から変わったことは、息子のお弁当を月曜から土曜まで作るようになったことと、
息子の通う中学校で、PTA活動を始めたことです。

お弁当作りは苦手なので大変ですが、中学生ともなると、お弁当作りぐらいでしか、
息子のサポートができないので、ほどほどに頑張ろうと思います。

中学校のPTAも、中学のことを知りたかったので、立候補しました。

意外と学校へ行く日が多かったり、PTAイベントの準備をしたり忙しいですが、
仕事の日数は昨年と同じにしたので、娘が低学年のうちは、
仕事よりも、娘との時間を優先できたらと思っています。

そういえば、いつの間にか息子は絵本を持ってこなくなりました。
寂しいですが、仕方がないです。もう中学生ですし・・・

娘は疲れているときに、私が本を持ってくるので、眠たい中読むこともあれば、
読まないこともあったりと、娘への絵本の読み聞かせの回数がだいぶ減り、危機感を感じています。

読み聞かせは今しかできないのだから、持って来たら読んであげたいのですが、
娘が持ってくる本は、大半が一回では読み終わらない児童書ばかり。

区切りのいい章まで読むのですが「次も読んで!」と言ってくるので、
3,4章くらい読むのが日常になっています。

一気に何章も読むのでなく、1日一章などのペースでいいので、
継続して読む環境を整えていこうと思います。

先日の10連休の時に、少し絵本リビングのレイアウトを変更しました。

before

長年、リビングに隣接した、キッチンカウンターの下に、表紙の見える絵本棚と、児童書の本棚を置いていました。

after

表紙の見える絵本棚をなくし、児童書の本棚を一つ増やしました。左の本棚が娘用、右の本棚が息子用。

この半年ほど、表紙の見える絵本棚を、ほとんど使わなくなってしまったのです。

原因は、表紙の見える絵本棚がリビングにあると、息子がすぐ本を読みたくなってしまうからです。

本を読みたくなる環境はことはいいのですが、まだ息子はリビングの机で勉強しており、
その方が集中できるとのことなので、リビングは勉強ができる環境も大切にしています。

勉強中に気が散って、視界に飛び込んできた本を読みだしてしまわないよう、
見えるの場背表紙だけに・・・

左側が娘の本棚で、娘の本棚は、真ん中に本の表紙が見えるコーナーを作りました。
(『空へ』は私が読んでいる本ですが、イメージがわくよう飾ってみました)

本棚と本棚の間にあるファイルボックスは、図書館で借りている本入れです。
図書館の本を返し忘れないよう、入れる場所を分けました。
(画像はファイルボックスが1つですが、入れる本の量が増えたので、先ほど2つに変えました)

娘は今も絵本が好きですが、表紙を見て絵本を読むというよりも、
最近は絵本棚から普通に絵本や児童書をとってみることが多くなったので、
今回は児童書の量を置くことに、ウエイトを置いてみました。

メインの児童書置き場はリビングですが、リビングの隣の和室にも
児童書の置く本棚があり、そこには今は出番の少ない本を置いています。

これから児童書が増えていくと思うので、あまり読まなくなった児童書は、
和室の本棚に移すなどして、本棚の鮮度を保っていきたいと思います。

その際、子どたちの意見を聞いて、本を異動するか、このまま置くか、
一緒に話し合っていくつもりです。

子供たちが読まなくなった絵本で、子供たちの思い入れが強くない絵本は、
子供たちの許可を取り、勤務校へ寄贈しています。

幸い勤務校には絵本を置くスペースがたくさんあるので、
学校にないタイプの絵本を寄贈して、読み聞かせや貸し出しに役立てています。

あと少しで絵本を卒業していくのかと思うと、寂しい限りですが、
悔いのないよう、多少疲れていても、子供がもってきたら、読んであげたいと思います。

【今日読んだ本】

デイビッド・A・アドラー 作/ 垂石真子 絵/ 神鳥統夫 訳 『名たんていカメラちゃん ぬすまれたダイヤのなぞ』 国土社、1984年。(児童書)

「娘のリクエスト。私が章ごとに読み聞かせしているが、頑張って一人で1ページ読み、その続きを読んでと今日は言ってきた。」

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本は好き、でも読書は苦手 ――小5の息子の場合

2017年07月20日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
明日から夏休み。
しばらく子どもが家に朝からずっといるため、
写真をアップできない可能性が高いので、今のうちにアップしておきます。


夏は暑いけれど、思いきり掃除や洗濯ができるので大好き。

今日は小5の息子の読書について、少し綴りたいと思います。

私は息子が1歳のころからずっと絵本の読み聞かせを続けているので、
いずれは自分で本を読んでくれるようになるだろう!と思っていたのですが、
相変わらず、活字の多い本は読みません・・・(1)

5年生は高学年。
高学年が共感できるような本は、字がとても小さく、
いくら内容がよくても、小さな字の分厚い本が苦手な子には、手に取ってもらえません。

ならば活字が大きな本を・・・と思って本を選ぶと、
内容が子供っぽく、内容に興味が持てないことがしばしばあります。

読みやすい大きな活字で、高学年向けの児童書というのは、
あまり存在しません。

なので、息子によく選ぶ本は、高学年向けの絵本などが多いです。

少し書いてあることが難しくても、絵本だと字数も少なく、
絵がサポートしてくれるので、内容もイメージしやすいようなのです。

昨日は寝る前に、岩波少年文庫から出ている『くまのプーさん』(2)を持ってきました。

岩波少年文庫にしては、かなりやさしい本なのですが、
自分で読むのは、やっぱり苦手なようです。

けれど聞いている時はとても楽しそうなので、
活字を頭の中で返還させる作業が苦手な子なので、
作品を聞くことに集中したいのだろうなと思いました。

作品に出合いたいときに、読みたいときに読めるのがベストだと思うので、
私は息子に本を読んでと言われたら読みます。

そんなことをしているから、息子の活字処理能力が上がらないのかもしれませんが、
活字が苦手な子が「もう高学年なんだから自分で読みなさい」と言われたら
そこで活字の多いの本と出合う機会を失ってしまいます。

彼は自分で読める本(図鑑、絵本、歴史の本など)は自力で読んでいるので、
自力で読むのが苦手な本は「他の人に読んでもらう」という選択肢があってもいいと思います。

自力で読むのが苦手な本の中にも、とても面白いものがありますし、
そういう世界を楽しんでほしいと思うので・・・

私は何よりも、息子自身の「本が好き」という気持ちをとても大切にしています。

本が嫌いだったら、そもそも本を手に取りませんが、
本が好きな人は、自力で読めなかったとしても、本を手に取ります。

本が好きなら、今は読めなくても、いずれ読めるときが来ると思うので、
その時期が来るのを気長に待ちたいです。

ちなみに、年長の娘も絵本を読んでもらうのは大好きなのに
絵本を自分で読むのは大嫌いです。

活字を読むのに精一杯で、お話の中身が全く入ってこないからです。

けれど、絵本はたくさん読んでもらっているからか、絵本体験は豊かですし、
絵本自体も大好きで、暇さえあれば私のところに持ってきます。

私自身、子供のころに活字を追うのが苦手で、マンガばかり読んでいましたが、
短大に入った頃から、活字の本をよく読むようになり、今では本の虫となりました(笑)

子供のころから、読書週間をつけさせてあげたい気持ちはありますが、
もう少し大きくなってから、読書に目覚めても、遅くないと思います。

読書は義務でなく自由。
いろんな本の中から選んでいい。

5年生になり、自ら図書委員になった息子は、
「全校生徒に本を好きになってほしい」と言います。

活字や読書が苦手だというのに、本は大好きなのです。
もうそれだけで十分だと思いました。

焦る気持ちがないといったら嘘になりますが、
息子の読書に関しては、今後も気長に見守っていこうと思います。

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【注】

(1) 過去ログ 『読書が苦手なら本を眺めるだけでもいい』 参照。

(2) A・A・ミルン 作 /石井桃子 訳 『クマのプーさん』 1956年(2000年新版)、岩波書店(岩波少年文庫)。

【今日(昨日)読んだ絵本】

A・A・ミルン 作 /石井桃子 訳 『クマのプーさん』 1956年(2000年新版)、岩波書店(岩波少年文庫)。
「小5の息子からのリクエスト。プーさんのちょっと笑えるお話。石井桃子の訳が心地いい。」(児童書)

アーノルド・ローベル 作 三木卓 訳 『おはなしばんざい』1977年、文化出版局。
「年長の娘からのリクエスト。『ふたりはともだち』と同じ大きさ。通しで読んであげると面白い。」(絵本)

お母さんが楽になれば、絵本を読む余裕が出てくる

2017年04月26日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
忙しい日々が続いていましたが、今日は花粉の飛散量の少ない日だったので、
久しぶりに換気をして掃除機をかけました。


レースカーテンを開けるとそれなりに明るいが、プライバシーの関係でレースカーテンを使用。

曇り空の日で薄暗い日でも、換気をしながら掃除ができるのだから、幸せな日です。

最近はとにかく忙しいく(1)、疲労感が抜けないのですが、
たまに休みが取れたときに、家の掃除を丁寧にすると、
家の中がリセットされるので、心が安らぎます。

新年度になり、PTAを始め、子供関係のことでやることがたくさん増えたので、
娘に絵本を読む余裕がありません。

一ヶ月前は一日2,3冊は読んでいたというのに、最近は寝る前に1冊読むくらいです。

娘は寝る前だけでなく、夕食後にも私のところに絵本を持ってくるのですが、
最近は食後も「頼むから休ませて・・・」
と、ダメソファに横になってしまいます。

常に動き続けている感じで、気が休まらない。
働いているお母さんは、こんな感じなのかな・・・

と思いました。

実際忙しく、気持ちに余裕のないお母さんに、
絵本の読み聞かせをすすめることは、できればしたくありません。

けれど、自分自身にならできるので、どうしたら
絵本を読む余裕ができるか考えてみました。

・家事などは「○○しなくちゃ!」と思わず、淡々とやる。(省エネモード)
・自分ばかり我慢せず、自分にもご褒美をあげる。
・断れることは断り、疲れを感じたら短時間でも横になる。

    ↓
【心も体も少しずつ元気になり、絵本を読む余裕が出てくる!】


主婦は、子どもや夫を優先し、自分は後回しという印象が強いですが、
自分も大事にしてあげたいと思います。

我慢ばかりを続け、ストレスや疲労がたまりにたまり、
「ドカン!!」となる前に、小さな喜びで心を満たすのは、いいことだと思います。

息子に対し、以前は3DSやタブレットゲームなどの規制を厳しくしていましたが、
最近は少し緩くしました。

厳しい環境の中でぐんぐん育つ子もいれば、厳しい環境だと芽が出ない子もいます。

私は何事も頑張りすぎる傾向にあるので、
意識して休息をとるなりして、家事や育児とのバランスをとっていこうと思います。

自分が疲れているとき、先輩ママさんにアドバイスをいただき、
少し心がホッとしました。

私は絵本が好きですが、「絵本は育児に必須!!」とは思っていません。

絵本を子どもと楽しむことは、育児を楽しむ一つの選択肢だと思うので、
いくつかあるうちの選択肢を、バランスよくやって、総合的にOKなら、いいのではないのかと・・・

そうはいっても、子ども達が絵本好きであること、私自身が文学好きなので、
できるだけ自分の負担を軽くして、絵本の時間を親子で楽しみたいと思います。

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(1) 過去ログ 「軽い家具は模様替えに便利!」 参照。

【今日(昨日)読んだ絵本】

★ ミヒャエル・エンデ 作 /大島かおり 訳 『モモ』 1976年、岩波書店。
「私が高校生の時に読んで心打たれた本。今は息子と寝る前に読んでいる。大人にも読んでもらいたい本。」(児童書)

掃除も読み聞かせも頑張りすぎない

2017年04月07日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
子どもたちの春休みが終わり、やっと一人の時間に
部屋を掃除することができました。

今日は花粉の飛散量も少なめだったので、
部屋の換気をしながら、掃除ができたので気持ちよかったです。


図書館で借りた本が30冊ほど、表紙の見える絵本棚に入っています。

春休みは子供たちが家にいることが多かったので、
部屋の掃除は諦めました。

その方が、部屋がおもちゃで散らかっていても
「今日は掃除しないし、まぁいいか」と思え、文句も言わず気楽でした。

頑張って毎日掃除するよりは、
頑張らないで、ほどほどに掃除をするほうが、
精神衛生上、いいのかもなぁと思いました。(1)

絵本の読み聞かせも同じで、頑張って毎日読もう!と思うとしんどいので、
時々読まない日があっても「まぁいいか」ぐらいに思うほうが、
気負いしないですみそうです。

春休みは子供たちと、図書館で借りたジブリのDVDなどを楽しみました。

以前は週末だけ1時間テレビを見ていたのですが、
春休みは1日1時間と、少し緩めでした。

「春休みだし、時間もあるからいっか」

という感じで、私の肩の力も抜けたことで、
子どもたちも少し楽になったようなので、テレビとうまく付き合っていきたいです。

食事中は見ないので、会話の時間も取れていますし、
絵本も勝手に読んだり、もってきたりするので、
やっぱり絵本とテレビは、彼らの中では違うのだなと思いました。

息子が小5に、娘が幼稚園の年長になりましたが、
寝る前の読み聞かせは、今も続いています。

息子に関しては、こんなに寝る前の読み聞かせが続くと思いませんでした。

もう終わりでもいいんじゃないかと思うのですが、
「読んで」と言ってくるうちは、読もうと思います。

必ず「もう自分で読むからいいよ」と言ってくる時が来ると思うので・・・

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過去ログ 「よいお母さんでなく、明るいお母さんに・・・」 参照。

【今日(昨日)読んだ絵本】

★ ジュール=ヴぇルヌ 作 /石川湧・石川布美 訳 『地底旅行』 偕成社、1993年(偕成社文庫)。
「私のリクエストで息子に読んだところ、内容がチンプンカンプンだったとのこと。この本にはもう少し眠ってもらおうと思う。」(児童書)

★ ヨシタケシンスケ 作&絵 『りんごかもしれない』 ブロンズ新社、2013年。
「娘の大好きな絵本。読んだあとに本物のりんごを出したところ、大興奮だった。」(絵本)

読み聞かせの時間を減らしたものの・・・

2017年02月23日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨日、掃除をした後の絵本リビングの様子です。


文机の前に座ると明るく、レースカーテン越しに見える景色が美しい。

最近体がきついことが多く(1)、このままではまずいと思い、
少しだけ手抜きを始めました。

毎週子供関係のことで、親が足を運ばないといけないことがあり、
それらの割合が増えてきたので、やむなく絵本の時間を少し減らしました。

絵本の読み聞かせの時間を減らすなんて、一番やりたくないことですが、
夕食後、毎日娘に絵本を3,4冊読んでいるのを、2冊くらいに減らしたところ、
夕食後の食器洗いの時間を確保することができました。

以前は

夕食終了→娘に絵本を読む(30分強)→一緒にお風呂

だったのですが、今は

夕食終了→食器洗い(15分)→娘に絵本を読む(15分)→一緒にお風呂

という流れです。

食器洗いなんて、子どもの寝かしつけが終わった後に
まとめてやってしまえばよさそうですが、
食後すぐに勢いでやってしまうほうが、洗い物をためにくいことがわかりました。

夜、寝かしつけのあとの立ち仕事は正直きつく、
夕食後、子どもとカウンター越しにおしゃべりをしながら、
食器を洗うほうが楽しいです。

寝るときにも絵本を1,2冊読むので、調子の悪い時期は、
このくらいでもいいだろうと・・・

特に、昨日のように、午前午後と予定が入っているような日は、
いつもの家事と育児を、全部こなそうとすると、体がきつくなります。

今まで、極力子どものことを優先してきましたが、(2)
全体の1、2割くらいなら、お母さんがホッとする時間や、
優先したいことを優先する時があってもいいと思いました。

絵本の読み聞かせの量を減らした、翌朝のことです。

体がきつくてなかなか布団から起き上がれない私を見て、
娘は何かを感じたようで、

「ママ、からだトントンしてあげる!」

と、私の布団をめくり、足元から首筋まで、
肩たたきをするような感じで、トントンと何度もたたいてくれました。

以前、私の体が痛くなったときに、体を叩いてほしいと、
娘にお願いしたことがあったのですが、娘はそのことを覚えていたのです。

あまり強くないので、さほど気持ちよくはないのですが、
一生懸命私の体をトントン叩いてくれる娘のやさしさに、心癒されました。

その後、起きてから食事をとり、着替えて幼稚園へ行こうとした時です。

娘はドスンと私の膝に乗ってきて

「ママ、えほんよんで!」

と、幼稚園に行く前に言ってきたのです。

「えっ?!これから、幼稚園に行くんだよ!」

「うん。1さつでいいからよんで」

結局短めの絵本を娘に選んでもらい、幼稚園へ行く前に絵本を読みました。

昨日、絵本を読む量が減り、少し楽になったと思っていましたが、
娘のほうが一枚上手(うわて)でした。

絵本を読んでと頼んだ時に断られても、
親の隙を狙って絵本を持ってくるのですから・・・

この調子だと、totoalで見たら、読み聞かせの量は減らせなさそうです。

なので、いい気分転換&趣味になっていたのですが、減らしても子どもや家庭に支障のない、
ブログの時間を少し削ろうと思います。

娘が体をトントンしてくれる優しさを考えると、
子どもたちの心の安定のために、読み聞かせは大事にしたほうがいいのかな
と、思いました。

以前も私が忙しくなり、体調を崩したことがあったのですが(3)、
その時も子どものことを優先させたことがありました。

しかし、いつも「子供優先、自分後回し!」では、
私がストレスフルになってしまうと思うので、今回は

「子どもを優先しつつも、自分も少し優先してあげる」

といった感じで、自分を優先することを、許してあげたいと思います。

今後も家事と育児のバランスは、自分の体調や子どもたちの様子をみながら、模索していきたいです。

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【注】

(1) 過去ログ 「子どもの前でため息・・・お母さん、無理しないで」 参照。

(2) 過去ログ 「仕事より子育て優先」  「夏休みはいつも以上に育児優先」 参照。

(3) 過去ログ 「体調不良が続いています」 「絵本の読み聞かせボラと育児のバランス」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ ジョン・ヴァーノン・ロード 文&絵 /安西徹雄 訳 『ジャイアント・ジャム・サンド』 アリス館、1993年。
「娘のお気に入り絵本。大勢で読むより、親子で読んでほしい一冊。絵がとにかく楽しい!」(絵本)

★ アーノルド・ローベル 作 /三木卓 訳 『ふたりはいつも』 文化出版局、1977年。
「娘のリクエスト。がまくんとかえるくんの話は、お話によっては幼稚園児には難しいと思うが、娘はなぜか好き。」(絵本)

絵本育児にテレビはNGか?

2017年02月13日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
我が家に初めてやってきた子に、よく聞かれることがあります。

「テレビはどこにあるの?」

最近でこそ、

「テレビはパソコンで見ているんだよ~」

と言えるようになりましたが、1年ちょっと前は、
自宅でテレビを見る環境がありませんでした。

なので、

「テレビはこの家にはないんだよ~」

と伝えると、よく驚かれたものです。



私は小4の息子が2,3歳のころから、絵本に関する勉強をしていたので、
子どもが小さいときに、テレビを見るという環境に
抵抗を感じていたので、子どもにテレビを見せたくありませんでした。

想像力がなくなってしまうと思ったからです。

息子が2,3歳のころから、絵本関係の勉強をしていたので、
テレビは極力子供に見せず、静かな環境で子どもと絵本を楽しむことが、
想像力を育てるためにも大切だと思っていました。

しかし、テレビを自宅でみるようになって1年経ち、
子どもが幼いころ、もう少し柔軟な思考が持てたらよかった・・・
と、今となっては少し反省しています。

ここからは、息子が1、2才くらいのころから、テレビなし育児をしてきた、
私の個人的な意見なので、(あまり根拠を提示していないため)
参考程度に読んでいただけるとありがたいです。

テレビを見たら、絵本を読まなくなるのではないかと思っていたのですが、
そんなことはありませんでした。

小4の息子と、年中の娘の中では、テレビと絵本は別なようで、
テレビはテレビとして楽しみ、絵本は絵本として楽しんでいます。

約束の時間が来たら、テレビを見るのをやめます。
もうちょっと!などと言ってくることもありますが、
そんなに引きずりません。

テレビにはテレビのよさがあり、
家族みんなで同じ番組を見て、話をするのはとても楽しい時間です。

また、子どもによっては、言葉から想像をすることが苦手で、
映像に助けてもらう方が、いろいろイメージがわくタイプの子もいるので、
テレビを見ることで、子どもの世界や可能性が広がると思われます。

絵本関係の勉強をしていると、テレビは懸念されがちですが、
親が何の助けも借りずにストレスフルになって育児をするよりは、
適度に利用したほうが、親も笑顔で子供と接することが、できるのではと思います。

もちろん、そうした便利なものを使う時間が、
長くならないよう、気を付けることが前提ですが。

一日のテレビの視聴時間がtotalで1,2時間くらいなら、
テレビと絵本は仲良く付き合っていけるのでは?と思います。

確かに、テレビを見なかったころは、よく人形劇をやってとねだってきたものの、
最近はねだってこなくなったので、少し日常の娯楽に変化が出ましたが、
このくらいなら許容範囲です。

絵本を読むだけのころより、テレビもみるようになってからの方が、
子どもの心が満たされるようになりました。

テレビを見たい!という要求をかなえてもらえるようになり、
ストレスがたまりにくくなったのだと思います。

だからといって、テレビだけで満足かといったらそうではなく、
絵本を読んでもらうことも、とても楽しみにしています。

大切なことは、テレビなどと親子が、上手に付き合うことなのではないでしょうか。
上手に付き合うことも、スキルのひとつです。

以前は危険そうな物は子供に近づけないようにしていましたが、
最近は、そうした物のメリットとデメリットを知り、
上手に付き合っていくための適量を考えるようになりました。

子どもの年齢が上がってきたので、余計にそう思うのかもしれません。

今後は全体のバランスを大事にしながら、育児をしていきたいと思います。

※この記事と関連している記事はこちら→「絵本リビングにおすすめのテレビは?」

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【注】

(1) 過去ログ 「とうとうテレビなし育児を卒業」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ まついのりこ 『漢字の絵本(1) ふしぎなかがみ』 偕成社、1980年
「漢字の成り立ちが書かれた絵本。息子が久しぶりに持ってきた。小1向け。」(絵本)

★ ラッセル・ホーバン 文 /まつおかきょうこ 訳 『おやすみなさいフランシス』 福音館書店、1966年。
「娘のリクエスト。少し長めな絵本。内容も少し難しいところがあるので、4才ぐらいから。」(絵本)

読書が苦手なら本を眺めるだけでもいい

2017年01月29日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
我が家の子どもたちは、本を眺めるのが大好きです。


文字を読んでいるというより、絵を眺めている感じです。

娘は文字を読むのは嫌いなようで、絵本の字は読みたがりませんが、
まだ年中なので、これでいいと思っています。

しかし、小4の息子はもうすぐ小5になるので、もう活字の多い本を読んでもいいと思うのですが、
活字だらけの本を見ると、見向きもしないか、本を開いてもすぐに閉じてしまいます。

夫も同じようなタイプです。

私が読んだ本で、夫にも読んでもらいたいと思った本を、
手渡すようにしているのですが、字の量を見ると諦めモードになり、
本への関心が一気になくなってしまいます。

わかりやすく書かれた実用書てあっても、
活字嫌いな夫から見ると、字ばかりの本は読む気がしないようです。

なので、私はいつも写真や絵がふんだんに入っている絵本や図鑑や児童書を、
図書館で借りて、自宅の本棚に並べます。

今、関心を持っていることが書かれた図鑑、
中高学年向けの面白そうな絵本、
興味のありそうなジャンルの挿絵や会話が多い児童書など・・・

すると、活字嫌いな息子や夫が、本を手に取るではありませんか!

昨夜、私が丸テーブルで読書をしていた時、
隣で息子が写真絵本を眺めていました。

そして一息つくと、挿絵や会話の多い児童書も手に取り、
パラパラめくりながら、拾い読みを始めました。

私からしたら、息子が児童書を拾い読みしてくれただけでも嬉しく、
図書館で必死になって、好きそうな本を探してきてよかったと思います。

今までも、絵本の読み聞かせから、一人読みに移行させるたびに、
さまざまなトラブルや気づきがありました。(1)

小学校低学年ならまだしも(2)、小学校中学年ももうすぐ終わりという時期に、
この読書レベルでは・・・と嘆きたくなることもありますが、
子どもにはそれぞれのペースがあるので、そのペースを尊重するよう心掛けています。

昨日、息子が寝る前に『星の王子さま』(3)の本を読んでくれと持ってきました。

夫が昔読んだ本を、さりげなく本棚に入れておいたところ、
パラパラと本の何紙を眺め、興味を持ったようです。

物語は学校モノが好きで、それ以外はほとんど読まないと思っていたのですが、
この本を持ってきた時は「このタイプの物語にも興味を持つんだ!」と驚きました。

活字が苦手な子は、興味がある本があっても、その本の字が多い場合や、
誰かに読んでもらえない場合は、その本を元に戻すでしょう。

もし誰かが代わりに読んでくれたり、読むのを助けてくれるものがあったら、
その本の世界を知ることができます。

子どもが自力で読むことだけに、こだわらなくてもいいのではないか?
人に読んでもらったり、自分で絵や写真を眺めるだけでも十分価値があるのでは?


というのが、私の考えです。

ある程度の年齢になったら、自力で本を読んだり、探したりしてほしい気持ちはありますが、
そこだけにとらわれてしまうと、手に取れる本が限定されてしまい、
面白い本に出合うチャンスが減ってしまうかもしれません。

本は押し付けられるものではなく、楽しいものであってほしいのです。

本は楽しむもの。
楽しみ方は、人ぞれぞれ。


活字が苦手な息子が、いつも楽しそうに本を手にとって眺めている姿を見て、
気長に見守っていこうと思いました。

夫も読書が苦手な人ですが、無理やり読書を強制せず、
本に囲まれた生活をOKしてくれていることだけでも、
ありがたいと思うよう心掛けたいです。

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【注】

(1) 過去ログ 「図書館リビングで小学生新聞を楽しむ」、 「まずは我が子が興味を示す絵本を選ぶ」、 「本は楽しむものでしょ?」、 「児童書の読み聞かせを通じて、物語を楽しむ」、 「小4息子の読書力がついてきた」 参照。

(2) 過去ログ 「小学1年生の息子に読書を強制しない」 参照。

(3) サン=テグジュペリ 作 /内藤 あろう 訳 『星の王子さま』 (オリジナル版) 岩波書店、2000年。

【今日(昨日)読んだ本】

★ サン=テグジュペリ 作 /内藤 あろう 訳 『星の王子さま』 (オリジナル版) 岩波書店、2000年。
「息子のリクエスト。挿絵がカラーで読みやすい。大人が考えさせられる本。」(児童書)

★ エズフィール・スロボドキーナ 作・絵 /まつおかきょうこ 訳 『おさるのぼうしとり』 福音館書店、1970年。
「娘のリクエスト。おさるが泣きだすページが娘のお気に入りで、いつも笑いだす。読み聞かせボラでもOK.」(絵本)

小4息子の読書力がついてきた

2016年12月17日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
今年も残すところ、あと半月程となりました。

少し早めに大掃除に取り掛かったからか、大掃除はほぼ終了したものの、
年賀状書きや、毎日の家事、年末イベントの準備など、
あわただしい日々を送っています。

今日はちょっと嬉しかったことがあったので、ブログで紹介したいと思います。

小4の息子が小さい時から、いつも絵本を片手に読み聞かせをしていました。
私も息子もその時間がとても好きだったからです。

本が好きな子は国語力があるので、小学校に入っても、
勉強に困らないと聞いたことがありました。

それらを狙って絵本を読んでいたわけではないので、
国語力に関してはあまり気にしていなかったのですが、
息子の苦手な科目が「国語」であることに、引っかかりを感じていました。

得意なのは算数や理科。
夫が理系タイプなのですが、息子も理系タイプのようで、
文章を書くのは大の苦手。文章を読む限り、作文能力は小学1年生の子より低そうです。

活字を読むことも好きではなく、家でも読書というよりは、
絵本や図鑑の絵や写真を眺めているような感じで、
読書には程遠い生活を送っていましたが、それでもいいと思っていました。(1)

息子はノンフィクションが好きなので、私はよく図書館で、
挿絵や写真の多い、ノンフィクションの本を借りてきました。

家にさりげなく置いておくと

「おもしろそう!!」

と言い、寝る前に満足げな顔で本を持ってきました。

小が校4年生にもなって、子どもが自分で本を読まずに、
親に読んでもらうなんて、甘やかしだろうか?
子どもが自ら読書をする機会をなくしてしまっていないだろうか?
と、悩むこともありました。

それでも、本人が望むうちは、寝る前の読み聞かを続けようと決めていました。
読書だけでなく、心のケアにもなると思っていたからです。

しかし、小4も後半に差し掛かったころから、息子に変化が出始めてきました。
活字の多い本を、手に取るようになってきたのです。


左側が娘の絵本コーナー、右側が息子の児童書コーナー(外にもあります)

あまり寄り付かなかった児童書の本棚から、本を取り出し、
夢中になって読んでいる姿を、よく見かけるようになりました。

最初から最後までは読んでいないかもしれませんが、
拾い読みはしていると思います。

今までは、家にあっても興味を持たれなかった本が、
手に取られるようになったのです。

これは私の予想なのですが、小4になり、国語の教科書に出てくる作品も、
活字の占める割合が増えてきました。

学校から国語の教科書を音読する宿題が出ているのですが、
音読で字を読むのに少し慣れ、長い文章も読めるようになったのだと思います。

といっても、小学2年生向けくらいの本を、やっと一人で少し読めるようになった程度ですが、
親の私から見たら大進歩です。

寝る前の読み聞かせでは、小学3、4年生向けの本を読むことが多く、
ノンフィクションなどだと、5,6年生向けの本も楽しみます。

本来なら自力で読めるのが理想ですが、読んでもらうことで、
その年齢に出合っておきたい、読みたい作品を楽しむことができたのは、
よかったと思っています。

読書力をつけようと思って、読み聞かせをしてきたわけではなかったので、
結果的に、少しずつ読書力がついてきたことは、嬉しい誤算でした。

小学校時代は、本が好き!という気持ちや、本と仲良くなることが大事なのだと、
改めて感じました。

我が家のように、小さいころから絵本を読み聞かせしていても、
読書は苦手という子はいるのではないかと想像しています。

年齢を重ね、読書力が追い付いてきたとき、
自ら本を手に取ってくれたら、万々歳なのかなと思いました。

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(1) 過去ログ 「小学1年生の息子に読書を強制しない」 「息子は活字が苦手・・・でも物語が大好き!」 「本は楽しむものでしょ?」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ 城嶋充 『義足でかがやく』 講談社、2016年。
「息子が今、寝る前に読んでいるノンフィクション。スポーツが好きな子におすすめ。」(児童書)

息子が生まれて10年、絵本の読み聞かせを始めて9年

2016年12月02日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
先日小4の息子が10歳の誕生日を迎え、
今年も手作りケーキを作り、家族でお祝いをしました。


生クリームが大好きな息子。ケーキの中もみかん&生クリームでいっぱいです。

私も親になって10年が経ちました。
ブログを通じて、息子が赤ちゃんだった頃のことを、振り返ってみたいと思います。

息子が0歳の頃は、とにかく24時間育児に追われており、
夫も日付が変わってからの帰宅で、まともに話も聞いてもらえず、
子どもをかわいいと思う余裕などありませんでした。

しかし、息子が1歳になる頃、絵本の読み聞かせと出合い、
私の育児への精神的な負担は、大幅に軽減されました。

息子が1歳のころの育児日記に

「くもんの育児書を読んで、読み聞かせや語りかけがとても大切であることを知った」

と書いてありました。

もう手放してしまった本ですが、当時我が家には
くもん出版が出していた育児書があり、それに読み聞かせのことが書かれていたのを覚えています。

(この本が絵本の読み聞かせをする、きっかけになっていたことを、すっかり忘れていました)

『はらぺこあおむし』の卵をツンとさわる。
『もこ もこもこ』の赤いのをさわる。


などと、育児日記に絵本を読んだ感想が、嬉しそうに綴ってあり、
絵本の読み聞かせが当時の私にとって、刺激的だったことが伝わってきます。

育児日記に記録するだけでは物足りなくなり、絵本ダイアリーという本をみつけ、
読み聞かせ記録をつけるようになったのもこの頃でした。(1)

そして、記憶ではこの数ヶ月後に、絵本講師の方の絵本講座(2)を聞き、
私も絵本の読み聞かせのすばらしさを多くの人に知ってほしい!
と思うようにまでエスカレートし、
息子が2歳の時に、絵本講師養成講座の勉強を始め、3歳の時に図書館司書の勉強を始めています。

私はあることに興味を持つと、さらに追及してみたくなるタイプで、
最近は子供のサポートを優先させているため、活動はスローペースとなりましたが、
絵本に関しては、今も読み聞かせボラや研究会で勉強を続けています。

息子が生まれて10年。私が絵本の読み聞かせに目覚めて9年。

育児がつらいと感じた時、子どもに絵本を読んであげると、
不思議と気持ちが楽になったのを覚えています。

先日も、下の子が希望する習い事の見学に行ったものの、
成長の遅さが理由で、習うのを断られてしまい、二人で落ち込んでいました。

しかし、家に帰ってから娘と絵本を読んでいたら、不安な気持ちが吹き飛び、
「今は子どもたちに、絵本をたくさん読んであげよう」
という気持ちがわき、穏やかな気持ちになれたのです。



昨日は娘と一緒に図書館のおはなし会へ行ってきました。
こうして一緒におはなし会に参加するも、あと1年ちょっとでしょうか。

娘が選んだ絵本と、息子の好きそうな本を借りて帰宅すると、
二人とも嬉しそうに本を手に取り、読みだしました。

寝る前は児童書と絵本の読み聞かせを楽しむことで、親子共に心の中がリセットされます。

育児がしんどくないと言えば嘘になりますが、
読み聞かせに出合う前に比べたら、今はかなり絵本に助けてもらえるようになり、
負担が少しずつ軽減されてきました。

子どもたちも絵本の読み聞かせを、とても楽しみにしてくれています。

息子が10歳ということもあり、どんなに長く続いても、
息子に本を読むのは、あと2年ぐらいでしょう。

それにしても、子どもと絵本を楽しめる期間は、
10年前後しかないのだと思うと、なんだか短く感じます。

10年なんて、あっと言う間です。

やりたいことはたくさんありますが(3)、我が子への絵本の読み聞かせも、
リミットが近づいてきたので、今はこのかけがえのない時間を、大切にしたいと思います。

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【注】

(1)過去ログ 読み聞かせ記録 『絵本ダイアリー』 6冊目突入! 参照。

(2)NPO法人「絵本で子育て」センターに「絵本講師」として登録をしている人が行う、絵本の読み聞かせの大切さを語る講座。

(3)過去ログ 欲張らず、細く長く、絵本と付き合いたい 、 「子ども達と過ごす時間を大切にしたい」 参照。

【今日(昨日)読んだ絵本】

★ 竹内恒之 文 『盲導犬が日本に生まれた日 国産盲導犬第1号チャンピィを育てた塩谷賢一』 偕成社、2004年。
「息子は盲導犬関係のノンフィクション物がとても好き。親も知らないことだらけで読んでいて面白い。」(児童書)

★ 林明子 『ふたつのいちご』 福音館書店、1987年。
「娘がクリスマスになると、毎年借りたがるミニ絵本。親子の読み聞かせにピッタリ。」(絵本)


読み聞かせ記録 『絵本ダイアリー』 6冊目突入!

2016年10月19日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
子どものことや身内のことでバタバタが続いていましたが、
今日久しぶりに時間が取れそうだったので、久しぶりにブログを書いてみます。

私は小4の息子と、年中の娘が寝る前に、
絵本の読み聞かせをしているのですが、
その記録を息子が1歳のころからノートに残してきました。

といっても、書くのが面倒で書けないときもあり、
ルーズな記録なのですが、きっちりしないおかげか、9年ほど続いています。

グランママ社から出ている『絵本ダイアリー』という本(日記?)を使っています。
自由度が高くて使いやすいからか、先日6冊目に突入しました。

下が5冊目、上が6冊目。1冊目から保管していますが、もうボロボロです・・・

おはなし会に参加したことや、絵本を買ったことなども記録しています。
書き忘れもありますし、忙しい時は読んだ本の名前しか書きません。

けれど6冊目は、書名だけでなく、時々コメントも書こうと思います。
書名だけでもいいのですが、やっぱりどんな様子で聞いていたのか、
どんなリアクションをしたのか、読み返すと知りたくなるので・・・

昨日、子どもたちが寝る前に絵本を持ってきました。

息子は自分一人で読んでいた『そらいろ男爵』(1)をもってきたので、
自分で読んでいても、読んでもらいたいことがあるのだなぁと、改めて思いました。

前日は児童書の続きものを読んでいたので、その続きを持ってくると思っていただけに、
「今日の気分」の影響が大きいように感じました。

今日の気分を満たしてから眠ることは、とても幸せなことだと思います。

娘は『スイミー』(2)を持ってきたのですが、この絵本は今までもってきたことがなく、
昨日が初めてだったからか、娘はお話に感動したようです。

小さな魚が大きな魚のふりをして、自分たちより大きな魚を追い出すなんて・・・

素直にびっくりし、感動している娘を見て、
幼稚園児の感受性ってすごいなぁと思いました。

スイミーは小学校の国語の教科書に出てくることが多く、
読み聞かせボラなどで読むことがないのですが、
絵本は教科書より絵が多いので、絵にうっとりします。

(絵の美しさにひかれて、この絵本を買ったので)

息子は教科書に載っていたからか、興味を示さず、
『スイミー』は絵本棚で、自分を手に取ってくれるのをじっと待っていました。

そして、やっと娘の手に取られ、喜んでもらえたので、
絵本はとても嬉しかったと思います。

絵本を管理するのは、とても根気のいる作業で、
狭い我が家では、読まれない絵本を置くスペースの余裕はありませんが、
今回の娘と『スイミー』のような出会いを見てしまうと、
やっぱりできるかぎり、子どもの目に届く本棚に置こうと思いました。

こうした感動を子どもたちと共有したり、
絵本ダイアリーに綴る心の余裕をもつよう、心掛けたいです。

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【注】

(1)「今日(昨日)読んだ絵本」 参照。

(2)「今日(昨日)読んだ絵本」 参照。

【今日(昨日)読んだ絵本】

★ ジル・ボム 文 /ティエリー・デデュー 絵 /中島さおり 訳 『そらいろ男爵』 主婦の友社、2015年8月
「戦争について書かれた絵本なのに、重たくないので朝の読み聞かせにも。中・高学年におすすめ。」

★ レオ=レオニ /谷川俊太郎 訳 『スイミー』 好学社
「国語の教科書で読む前に、幼稚園時代に子どもに読んであげたい絵本。とにかく色が美しい!!」