MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

絵本の読み聞かせの魅力を伝えたい!本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

やっと読み終わりました・・・

2021年07月31日 | 仕事(原稿執筆など)
今月頭に、ある本の紹介文を書いてほしいという、原稿依頼がありました。

その本は、絵本や児童文学ではなく、司書などが勉強するために読む本で、
勉強する機会を作ることも含めて、引き受けました。

いつもは図書館で翌月に並べる新着図書を何冊も読んでいるのですが、
8月は夏休みで、1年の中で新着図書のない月なので、7月に勉強ができます。

注文した本が届いたのは、7月半ば。
読み始めたところ、とてもいい本だと思ったのですが、
日頃の仕事で疲れているからか、読む元気が出ません・・・

夏休みに入っても、普通に出勤しています。

4連休は勉強の本を読むのに費やし、今日やっと、読みえることができました。

明日からは書く方に入るのですが、
とてもいい本だったけれど、どのようにまとめて紹介するか、とても悩みます。

来月からは9月に図書館に並べる新着図書を読まないといけないので、
また忙しくなりそうですが、何とか本を読みながら、書く作業もしていこうと思います。

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子どもは忘れない!絵本の読み聞かせの記憶

2021年07月04日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
最近は下の子(娘)も小4となり、一人で本を読む時間も増えたため、
寝る前に絵本や児童書の読み聞かせをしていませんでした。

寝る前の儀式がなくなり、仕事が忙しい今だからか、寂しいというよりは、
正直言って、楽になったという気持ちの方が強かったりします。
(娘の反抗期が来たら、グッと寂しく感じるのでしょうが)

児童書ばかり読むことが増えたので、
絵本リビングの絵本を少し整理して、勤務校の図書館に寄贈をしようかなと思っていました。

しかし、昨日今日と、絵本リビングの床に、絵本が何冊も落ちているではありませんか!

娘が一人で絵本を読み、そのまま床に置きっぱなしにしたのです。

「また読んだら読みっぱなしにして!!」

と思ったのと同時に

「まだ絵本を絵本棚から取り出して読むんだ・・・」

と思いました。


絵本リビングの左端にある、この絵本のコーナーが娘のお気に入り。ここからよく絵本をとって読んでいる。

この日の夜、娘がぽつりと言いました。

「そういえば最近、絵本読んでもらっていないな~」

と・・・

「読もうか?」

と私が答えると、嬉しそうに

「これ読んで!!」

と『かぞえうたのほん』(1)を持ってきました。

「ママの横に座って読むのでもいい?」

と聞いたところ

「もうママのお膝には座れなもんね。お膝に座ったら、足痛くなっちゃう!(笑)」

と昔を思い出しながら言ってくる娘に

「そうだね。足の骨が折れちゃうかも(笑)」

と笑いながら言いました。

そう、娘はママのお膝の上に座って、絵本を読んでもらっていたことを
ちゃんと覚えていたのです。

絵本を座いすに座って読む私の横に、娘がやって来て
一緒に絵本を楽しみました。

絵本を読んでいると、隣の部屋にいた中3の息子が

「おっ!懐かしい!!」

と言ってくるではありませんか!

そう、息子もこの絵本のフレーズを覚えていたのです。

部屋の中に和やかな空気が流れます。

子ども達は私が絵本を読み出すと、
声の調子から、ワクワクしながら聞いた当時の思い出や
絵本の楽しさが、一緒によみがえってくるようです。

中3の息子まで、あんなに嬉しそうに反応してきたので、
よっぽど絵本の読み聞かせが楽しかったのだと、改めて感じました。

楽しかった絵本の読み聞かせの記憶は、まだまだ子供たちの中に残っているようです。

この記事を書いた二日後、息子が鉄道の絵本を読み返してみるのを見て、
中3の息子ですら、まだ昔読んだ絵本を手に取ることがあるのか!
と驚きました。

あまり意識していなかったのですが、少し気にして見ていたら、
子ども達は私が思っている以上に、
絵本リビングの絵本を手に取っていることがわかりました。

もうすぐ夏休みですし、子ども達は家で過ごす時間が長くなるので、
コロナ禍といういこともあり、部屋で過ごすことが増えることは予想できます。

リビングで心地いい時間が過ごしてほしいので、
絵本リビングの絵本の整理は、先送りしようと思います。

【注】

(1)岸田衿子 作、スズキコージ 絵『かぞえうたのほん』 福音館書店、1990年。
   岸田衿子のユニークな詩に、スズキコージの斬新な絵がマッチした、読み聞かせに向いている絵本。

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子どもが大きくなっても、読書環境を整える

2021年07月03日 | 我が子の読書
中3の息子の本棚の一部です。


小5くらいまでは、全然本が読めない子だったので心配していましたが、
今は短編小説で、自分が好きな作家の本なら、だいぶ読めるようになりました。

こんな小さな文庫本も読めるようになり、親としては読書を強制したりせずに、
好きそうな本を紹介したりしながら、じっと待っていた甲斐があったと思います。

息子は星新一という作家が好きで、中学に入ってからは、朝読書タイム(10分間読書の時間がある)のときに、
その人の短編小説ばかりを読んでいました。

しかし、星新一の本をとうとう読み終えてしまい、次にどんな本を読んだらいいか本人が悩んでいたときに、
重松清という作家の短編小説を紹介しました。(画像左の、濃い緑の文庫)

先月は、重松清の短編小説の続きを読むのが楽しみでたまらない!
というほどにもなり、今は重松清の短編でない本にも挑戦しています。

重松清の中でも、できるだけ中学生が共感しやすい内容の本を紹介し、
その中から本人がいいなと思う内容の本を選んでもらい、本人が書店で購入しました。

その子にとって、どんな本がよさそうか、提案できる人は実は少ないのです。
頻繁に学校図書館に通っている子なら、司書に相談できるかもしれませんが、
学校図書館に行ったり、司書に相談しない子もいるので、
そうした子の読書サポートが、家庭で必要になってきます。

知りたい子どもの情報は、子どもの趣味、どんなタイプの本が好きか、
今まで読んできた本などです。

小中学校の先生も、実は日頃の業務が忙しすぎて、本はあまり読んでいないのことが多いので、
子どもに合わせた本の提案は、得意ではないと思います。

学校司書は本の知識はあるのですが、
小学校などは日頃の業務が忙しく、なかなか一人ひとりの子どもに、個別で本の提案をする余裕がなかったりします。
(提案できても、積極的に図書館に来る子や、わざわざ司書に聞く子にしかフォローができない)

そうなると、図書館へ行かない子や、先生に相談できない子は、
読書の支援が行き届かず、取り残されてしまいます。

小学生ぐらいになると、友達が読んでいた本が面白かったから、
自分もそれを読んでみよう!ということが出てくるのですが、
「本を読む力」がまだ育っていない子もいるので、友達が紹介してくれても、
その本は難しくて読めない・・・ということもあります。

なので、子どもが小学校中学年くらいになっても、
親は子どもの読書環境を整えたり、子どもの読書に関して関心を持って
「今どんな本を読んでいるの?」「図書館で借りた本、見てみたいな」
などと子供に声をかけ、子どもの読書に関心を持ってほしいのです。

どんな本がいいのかわからなかったら、絵本の配本サービスをやっている人は、
そこのサポートセンターに電話をし、この本は好きだけれど、あの本は読まないなど、ある程度情報を伝えると、
おすすめの本を紹介してくれます。

公共図書館の児童書担当の方でもいいと思います。
学校司書と話せるなら、学校司書に相談するのもありです。

親も子供が読んでいる本を読んでみると、子どもの読書傾向がわかります。
一緒にその本の感想を話し合ったりもできるので、会話も弾み、
親にも子にも大きなメリットが生まれます。

多くの子どもが勝手に自分で図書館へ行って、本を借りてくれればいいのですが、
本は好きだけれど、図書館には行かないという、うちの子達のようなタイプの子も存在します。

実際、学校司書として働いていても、本は好きだけれど、わざわざ図書館に
自分から足を運ばないという子供は、一定数います。

そんなわけで、親が子供を誘って図書館や本やへ行ったり、
子どもが好きそうな本を図書館から借りてくるなど、家庭での読書環境を
少し意識してほしいです。

「うちでは本は買わないから、読みたい本は図書館で借りてきなさい!」

と親が言って「それなら図書館で借りよう!」と思い、図書館へ行って本を借りる子もいれば、
わざわざ図書館へいくのが面倒だから、行かないし読まない・・・
という子もいます。(うちの子達は後者)

なので、子どもが後者のタイプの場合、ここはケチらず、中古本でもいいので、
子どもが好き分野の本などを買って、家に置いてあげて下さい。
(購入が厳しかったら、図書館で好きそうな本を借りてきて置いても)

私の息子はコレクターのように、星新一の本を購入し、読んできましたが、
自分が読んだ本が、自分の本棚にずらっと並んでいる姿を見るのは、まんざらでもないようです。
自分が読む本は、所有したいという気持ちが強い子もいます。

本を買えば、家にあったら読んでくれる子なら、本を買ったり家に置いたりすることで、
子どもが読書経験を積むことができます。

我が家で10年以上前に購入した電車の図鑑などは、今となっては走っていない電車もたくさん載っており、
息子からしたら、絶対捨てられない、貴重な鉄道資料の一つとなっており、今も息子のお気に入りの一冊となっています。

我が家の場合、物語だけでなく、図鑑、科学の本、子ども新聞など、
幅広いジャンルの本にアクセスできるようにしたので、
物語が苦手な息子も、図鑑なら好き!ニュースは好き!短編は好き!と、
本=長い物語 の印象を与えなかったことで、本自体はずっと好きでいてくれました。

物語が苦手な子でも、本好きになれるのです!
本が好きになると、本を手に取ることに抵抗がなくなります。

難しいことを書いてきましたが、親に専門知識がなくても大丈夫なので、
下記のことを意識してみると、家庭内での読書環境が整っていくと思います。

・子供がどんな本を読んでいるか、その本の感想など、日常の会話の中で話に出し、関心を持つ。
・子供と図書館や書店に行く機会を作り、子どもが好きな本を選べる環境を作る。
・できるだけ家に本がある環境を整える。(図書館で借りる、書店で買う、配本サービスを利用するなど)

子どもが小学校に入ってからも、親にしかできないことがあるのです。

その子の性格や好みに合わせて、本へのアプローチの仕方は人それぞれ。
100人いれば、100通りあるので、一般的にこの年齢の子に人気のある本を我が子が読まなくても、
気にすることなく、その子の好きな本を大切にしてあげてください。

我が子のことをよく知っている親だからこそ、
できる読書サポートがあります。

我が家の場合、絵本リビングに本の類を置き、
いつでも読める環境を整えています。

ちなみに、今、家で購入している書籍関係は

・朝日新聞 朝刊のみ(息子のリクエスト) 4,200円
・毎日小学生新聞(娘のリクエスト) 1,750円
・絵本の配本サービス月1,2冊(娘のリクエスト) 約2,000円
・朝読書の時間に読む本月2,3冊(息子) 約2,000円
・家で読みたい本を月1,2冊購入(娘) 約1,500円
・大人の科学雑誌の定期購読月1冊(息子) 約1,000円

書籍関係だけで、月にかかる金額は12,450円!!
(参考書、問題集代等は含まず。私の本は個人のお小遣いから捻出しているため含まず)

ちなみに子ども達の本は買うだけでなく、図書館でも借りています。

新聞なんて、同じ会社で統一したいのですが、息子は朝日新聞が好きで、
娘は毎日小学生新聞が好きなので(子供たちが読み比べた結果)、
新聞の会社を統一して安く購入することは無理でした。

図書館で借りてくれると助かるのに・・・と思うのですが、
「借りている期限内に読まないといけない」というのがどうも苦手なようで、
家にあり、その時の気分でいつでも好きなタイミングで本を手に取れるのがいいようです。

決してお金持ちではないです・・・むしろ家計が苦しいです。
ただ、本のある環境を整えていたら、自然とこうなりました。

毎朝学校へ行く前に、新聞をじっくり読む中学生の息子。
朝から小学生新聞の漫画や連載小説を楽しそうに読む娘。

受験対策とか、そういったのではなくて、
本人達が好きで読んでいます。

二人とも最初は絵本の読み聞かせからスタートし、
それぞれの絵本や本の好みを尊重してきました。

習い事を一つ整理したら、整えられる環境だと思うので、
習い事だと思って、家庭内で読書環境を整えるのも手だと思います。

価値観は人それぞれですが、家庭内での読書(絵本)環境に力を入れたい!
と思っている人の参考になれば幸いです。

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