MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

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“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

昨日は一葉研究会の大会でした

2011年11月24日 | 樋口一葉
昨日は樋口一葉の命日だったので、毎年行われている
樋口一葉研究会(以下一葉研究会)の大会に行ってきました。
秋の大会は、研究発表+講演です。

会場の学芸大学は駅(武蔵小金井)からバスを利用するので
少し距離はあるものの、自然豊かなキャンパスでとても素敵なところです。

事務局の大井田先生が学芸大なので、学芸大で行われることが多いのです。
大井田先生はなくなってしまう寸前の
一葉研究会を救ってくれた先生です。

菅先生が一葉研究会が継続することを、どれだけ喜ばれたか・・・
先生がずっと守り続けてきた研究会がこうして続いていることは
とても嬉しいことです。

私が一葉と繋がっているのは、今は一葉研究会だけなので
とても貴重な研究会なのです。

菅先生が事務局をなさっていたときは
お茶の水女子大でよくやっていました。


前回の大会の時は菅先生の話題も出たようですが
今回はそうした話題もなく、大会は普通に行われており
どこかさびしく感じたりもしました。

しかし、先行研究で菅先生の名前が出てきたりすると
先生は亡くなってしまったけれど、こうして先行研究等で
これからも先生の名前にお目にかかれて
生前のすばらしい研究内容に触れることができるのだなと思いました。

そう思うと、菅先生はこれからも一葉研究の世界で
生き続けていく気がして、とても嬉しく思いました。

そういえば、私が短大で一葉研究に出会ったとき
故前田愛氏の先行研究がすごく好きだったのを思い出しました。
亡くなっても先行研究が語りづがれていて、すごいなと思ったのを覚えています。


一葉研究はほとんどお休み状態の私ですが
一葉研究に出会えたことで
生きていくうえで大切なことや、生きる基盤を学ぶことができました。
そうした根本の部分なので、大事にしているのだと思います。

今の私のような人間が、一葉研究会に顔を出すのは
場違いなのでは?と思う時もありますが
ここは私が育ってきた場所。

個人作家の研究会ということで
大きな学会とは違ったアットホームさもあり
研究会に参加し続けるきっかけにもなりました。

こうした雰囲気を作ったのも、菅先生をはじめとする
アットホームにもかかわらず、研究熱心な先生方の中にある
見えざる大学の存在があったからかな?とも思います。

一葉研究会が存在していなかったら
今の私は存在していなかったかも?と思うほどです。

そうした研究会に、院生時代に出会えた本当に良かったです。

研究会が終わった後は急いで家に帰り
家族の夕食を作り、主婦に戻った私なのでした。

菅聡子先生の訃報

2011年11月20日 | 樋口一葉
そろそろ一葉の命日、11月23日がやってきます。
この日にいつも樋口一葉研究会の大会があるため
大会の演目や研究会の会報にやっと目を通し始めました。

研究会の会報を読んでいたら
信じられない事実を今更になって知りました。

一葉研究で有名な、樋口一葉研究会の事務局を長く務めてきた
あの菅聡子先生が今年の5月にご病気で亡くなられたというのです。

5月と言えば、私は体調を大きく崩しながらも司書資格のレポートを書いていた時期です。
6月は容態がさらに悪化し、久しぶりに研究会を休んだため
菅先生の訃報を知ることはありませんでした。

半年も知らないで過ごしていたなんて
私がどれだけ一葉研究から離れていたかがよくわかるようです・・・

樋口一葉研究会の会報のおかげで菅先生の訃報を知ることができました。
事務局の大井田先生には感謝の気持ちでいっぱいです。


思い起こせば、私が菅先生に初めてお会いしたのはM1の時に初めて参加した
樋口一葉研究会の例会ででした。

ドキドキしながら声をかけたのを覚えています。
そんな小娘を相手に、先生はニッコリと笑って
話を聞いて下さったことが昨日のことのようです。

某研究誌の一葉特集でご一緒したことも。

私が本を出版した時、先生のお宅へお送りしたところ
お忙しいのにもかかわらず、
感想を書いた丁寧なメールまで送ってくださった先生。

菅先生が続けてきた樋口一葉研究会の事務局が
大井田先生にうつる前に

「私が事務局をやっている間に、原稿を書いてもらえるかな?」

と、樋口一葉研究会の会報に原稿を書くチャンスをくださった先生。

原稿を書いて送ったところ

「原稿読みました。面白かったです。さすがですね!」

といった返信をいただいたとき

「お忙しいのにきちんと会報の原稿まで目を通していらっしゃるなんて・・・」

と、先生の丁寧な仕事ぶりと配慮に感心せずにはいられませんでした。


一時期はあまりの多忙さで、これ以上事務局を続けられない
樋口一葉研究会はあと少しでおしまいになってしまうと
悲しそうにおっしゃっていた先生が
大井田先生が引き受けてくれたことで、存続すると
喜んでメールをしてきてくれたことが昨日のことのようです。

その菅先生に、もうお会いすることができないなんて
とても信じられません。
まだまだ先生との会話ややりとりが、記憶に鮮明なのです。

先生はまだまだこれからだったというのに
48歳という若さでこの世を去ってしまうことになるなんて・・・


菅先生の死を通じて、私にとって先生の存在が
どれだけ大きかったかを痛感しました。
そして先生の存在も、研究会の存在も
一葉からだいぶ離れてしまった今も
とても大きな存在であるということも。

今回の命日の大会には、絶対足を運ぼうと思いました。
私と菅先生を出会わせてくれた、大切な研究会ですから。

菅先生が残してくださったものをこれからも大切にして
自分になにができるかを考えたいです。

菅先生、今までありがとうございました。
仕事に追われてずっと大変だったと思います。
どうかゆっくり休んでくださいね。

※樋口一葉研究会で、菅先生のことに触れている記事は、「【予告】 樋口一葉研究会 第二十八回例会」 「樋口一葉研究会から会報が届く」 「昨日は一葉研究会の大会でした」 を参照。

家事育児が丁寧だと家族がご機嫌に

2011年11月19日 | 我が子の読書
今年の8月に司書資格を取ってから
私は趣味の洋裁や編み物などに没頭していました。
今まで作ったことのないものにチャレンジしたりしていたのです。

その洋裁も一段落し、大がかりな部屋の片づけをしたり
勉強中は行き届かなかった部分まで丁寧に家事をやりました。

こうやって丁寧に家事をしていると、家族は大喜びします。
勉強をしていない間は、掃除は行き届くし、料理もバラエティに富んでいるので
家族からしたら、勉強なんてしないで
家のことをもっともっとしてくれという気持ちが強いようです。

キッチンに立っていると、子供も楽しそうにご飯を作る様子を見に来たり
おやつを一緒に作ったり・・・

まさに家にいるお母さんといった感じです。
こういった主婦業に没頭していると
普通の専業主婦というのも、家庭をしっかり守っていて
いいなぁと思ったりします。

今は勉強とかしない方がいいのか・・・

絵本関係の勉強をしている先輩ママ達に

「今は子育てに専念したほうがいい。子供が小さい時期は今だけ」

と言われると、心が揺れる今日この頃です。