MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

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“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

指導教授

2002年11月29日 | 大学院修士1年(通学)
今回は指導教授の紹介をしたいと思います。

私は今、渡部芳紀教授のもとで近代文学研究をしています。
教授の専門は太宰治、宮沢賢治などですが
一葉でも論文はお書きになっています。

幅広く作品を読み、作家に親しみ
『国文学 解釈と鑑賞』では口絵のお写真、
そして文学散歩などで活躍されています。
お写真とパソコン好きで、好奇心旺盛な先生です。

私が院に入って間もない頃のことでした。
自分がやろうと思っていたことが思っていた以上にうまく表現できず
また理解していないという自分にぶつかったとき
論文等を書くことに不安を感じるようになりました。

こんな自分では論文なんて書けない・・・発表するだけ恥!!

と、落ち込んでいた時期もありました。
そんな時

「玉砕を恐れずに」

という教授の言葉をかけてくださり
それが今でも心の支えとなっています。
今の自分で自己新を目指していこう!!という姿勢を教えてくださいました。

授業等のダメだしを公開することは、恥を公開しているようなものなのですが
これが今の私であって、ここから先に前進していけばいいのではないかと思っています。

今は有名な先生方も、たくさんの苦労や挫折をしてきたはず・・・
ならばマスターの私がそういった状態に陥ることは
不思議でもなんでもないんだと、最近思うようになったのです。

それよりまずは書いてみよう!!
玉砕を恐れずに前進していこう!!

こういった考えが、ためらう私の背中を押してくれる感じです。

細かいことにクヨクヨしてしまう私とは大違いなので
先生のそういったところは見習うべき点だなぁとつくづく思います。
学ぶことはとても多い今日この頃です。

サイトの裏ネタ

2002年11月26日 | 大学院修士1年(通学)
たまにはサイト(注1)についてを書いてみたいと思います。

ここのサイトに訪れる1/3くらいの方が「樋口一葉」をキーワードして検索からとんできています。
そして私の通信制大学のサイト(注2)から1/3ほど流れてきまして
あとはブックマークやリンク集、掲示板からの訪問と、
一日だいたい50hitくらいです。

検索するということは、一葉についてなんらかのことを知りたいということになります。
私にとって一葉に興味をもってくれている人が多いことはとても嬉しいことです。
もっと一葉ネタを充実させたなぁって思います。

ちなみにこの日記、実はROMをしている人がけっこういたりします。
論文のダメだしページも見ている人がそこそこいたりしてビックリしました。
自分の発表等をそのままにしないで、今後改善していきたいと言う意味で、自分のノートのような感覚でアップしていましたが、さすがにちょっと恥ずかしくなりました。
けれど外からみられることはいい刺激にもなるので、今後もアップしていくと思います。

このサイトをみて、メールを送ってくださる方もいます。
大学院関係や、一葉関係、こういった交流は嬉しかったりします。
国文学専攻の大学院生って、何をやっているんだろう?
と、一人の院生の生活や考え方として
「こんなのもあるんだ」と思っていただければ幸いです。

予告ネタですが、来年はオーストラリアに一ヶ月間、ホームステイに行く予定なので、一葉の英訳本とオリジナルをもっていこうと思っています。
日本のお札になる女性のことを、少しでも海外の人に知ってもらえるよう、私も英語で伝えることができるようにしたいものです。

(注1)ここでのサイトは「まゆみ国文研究室」を指しています。当時この日記をアップしていたサイトのことで、私が管理していました。

(注2)通信制大学のことを書いた"MAYU CLUB"というサイトのこと。こちらの管理者もしていました。

院を活用する

2002年11月25日 | 大学院修士1年(通学)
大学院をやめたいと思ったことがあります。

大学を出て就職をするのでなく
今やっていることをもっと追及していきたい
謎を解明したい、まゆみ説を残したい
さまざまな思いの結果、進学の道を選びました。

けれど思っていたイメージと異なる部分もあったり
こんなはずじゃなかったのに…
と思うこともありました。
入ってみて、初めてわかったこともたくさんで
いろいろと考えさせられることもありました。

「研究は院にいなくてもできるのでは?」
「自分はここにいて、メリットがあるんだろうか・・・」

いろいろと悩みましたが
私はここで強くなりたいと思いました。
失敗するかもしれません。
けれどどこまでやれるか挑戦したいのです。

研究以外でも、
私という人間をどこまで試せるか、
自分は何が得意で何が苦手なのか
院での生活を通じて、自分を知りたいと思いました。

「そらくらいのことで何くよくよしているの?」

と思われるかもしれません。
けれど人の価値観や経験は異なるので
まずは自己ベストを目指したいと思います。

係りの仕事

2002年11月22日 | 大学院修士1年(通学)
院生になって初めて知ったことがあります。
それはよくある「**(大学名)国文」などの本の編集、他イベントの企画を院生がやっていたということです。

自分が院生になり、係りをすることになり、
うちの院が特別なんだろうと思っていたら
どうも他大学の院もこういった係りがあるそうな…
少なくとも「国文」はそういった「係り」が存在する可能性が大です。

今までずっと、誰が作っているなんて、思ってもいなかったのですが、実際自分が冊子を作ることを手がけたりすると、
ちょっぴり冊子に対して親近感がわきます。
院生の苦労が凝縮されているんだなぁと・・・
きっと他の冊子もそうなんだろうなぁ。
そう思うと同人誌ですら、作っている人のことを考えてしまいそうです。

けっこう作業は大変で、なぜ大学院にきてこんなことをしなければいけないの?という疑問すらありましたが、
(けっこうな時間をとるんですよ)
前向きに頑張っていれば、いい結果になり、いい経験となって今後に役立っていくのではないか?
と、最近は考えることができるようになりました。

自分が手がけた仕事、うまくいったら、完成したら
すごく嬉しいんだろうな。
そんな気持ちで最後まで頑張りたいです。
そして勉強も・・・(^^;

院生の休日

2002年11月16日 | 大学院修士1年(通学)
大学院生というと、休日も論文や実験に明け暮れているような印象をもちますが、私の場合をご紹介したいと思います。

土日に院の授業は入っていません。
なので過ごし方は自由なのですが
発表前、調べ物が多いときは
休みの日でも図書館などに足を運びます。

けれどそうでない時期は、友人と出かけたりと
外部との接触を図ります。

もちろん勉強も大事なのですが
私は大学院内の環境にだけどっぷり浸かるより
まったく違う環境の中で、自分の位置を確認することは重要だと思っています。

まったく学業とは関係ないように見えて、出かけ先で、友人との会話で、たまたま目に飛び込んできたものを見て、論文のヒントが浮かび上がってきたりもします。
家でじっとしている方がどうも論文の進みがよくないので、余裕のある日の休日は気分転換をしに、出かけたりすることは多いです。
その後に論文を書くと、なんだかはかどるんです。
何かを吸収してきたからでしょうか?

けれど論文に打ち込むときもあります。
なんだかんだいってカバンの中に本を携帯していますし
電車の中で読みながら付箋をつけている姿は
周りから見たら、ちょっと不思議な光景かもしれません。

他の院生はどうなのかわかりませんが
創造性がものをいう世界だとも思っています。
院生という怖いもの知らずな立場のせいか、
無限の可能性の挑戦したいと思いますし、それを論文に仕上げてみたいとも思っています。

そんなことを頭の片隅におきながら、友人達と楽しく飲んだりしていると、本当に新しい発見が多かったりで、休日の存在は大切だと改めて思う今日この頃です。

辛口

2002年11月09日 | 大学院修士1年(通学)
演習などで発表に対する意見を言うとき
最近はどう発言したら誤解されないか
少し躊躇してしまいます。

私はわりと辛口でも平気なタイプです。
むしろ辛口でも、そこからその人が
何故そういった発言をしているのか?
ということを考えると、その辛口発言はとてもありがたく
感謝してしまうほどです。

辛口発言のおかげで向上できたこともありました。
その発言やアドバイスに涙したこともしばしばありましたが
そこには、発言者が同じ研究をするものとしてこちらを見てくれている
そういった愛情すら感じました。

批判的は指摘をすれば
相手側は不快に思うかもしれない
嫌われるかもしれない

けれど、それでもあえて批判的な指摘をしてくれるということは
まだ見込みがあるんじゃないかって思います。
本当に見捨てられたら、批判すら指摘してもらえないと思うんです。

私は指摘内容が甘かったり、ハッキリしなかったりするので
発表者等を混乱させてしまうことがあります。
自分は生意気かな?と思うこともあるのですが
演習等、つまり同じ土俵の上にいるときは
辛口な発言も許されるんじゃないかと思います。

人間関係などもあるので、時々難しいなと思うのですが
「まぁまぁ」とフォローばかり入れてもらっていたら
発表をする意味がなくなってしまう気がするんです。
何のために大学院に来ているのか――

辛口でもいい。
その指摘に意味があるのならば
これからもどんどん指摘してほしいと思う今日この頃です。

(ちょっと今回のはいつもに増して、文章がヘンかもしれない・・・)

論文の辛いところ

2002年11月06日 | 大学院修士1年(通学)
論文を書いていていると、時々すごく辛くなります。
順調にかけているときはいいのですが、
うまくかけないときは、どうすればかけるんだろうと
もがきながら、PCの前で悪戦苦闘しています。
時間があればいい論文がかけるわけでもなく
短い時間でも何ページでも書けるときもあります。

学部時代、卒論に苦戦し、
自分の中にあるものを、もう全部搾り出したという状態でも
まだまだ足りませんでした。
そんなときはたいてい、みのまわりにあったことと
論文がリンクして、自分だけのオリジナル論文ができあがったりします。

しかしそれは定期的にやってくるわけではないので
自分の満足のいく論文が必ず毎回かけるというわけではないのです。

そんな弱気なことを言っていてはどうかとも思うのですが
過去の研究論文を調べていたところ
えっ?!いつもあんないい論文を書く人が・・・?!
というちょっと信じられない論文に出会ったこともありました。

そういったのをみると、毎回ベストが尽くせるわけではないんだなぁと
それが、有名な研究家であってもそういったことがあるなら
私にもそういったことがあってもおかしくないなと思いました。

だからといって論文を諦めるわけではありません。
そんな自分とも向き合っていくということです。
そうしたら、その自分にとって大きな壁を
乗り越えることができるような、そんな気がするからです。

最後まで諦めてはいけませんね。
自己ベストを更新していきたいです。

論文行き詰まり*

2002年11月04日 | 大学院修士1年(通学)
4日連続で出かけていたので体が参ってしまいました。
けれどたまにはこういうのもいいなと・・・

今日は論文を!ということで、以前から構成だけは練っていた論を
文章化しようとしたけれど、これがうまくいかない。。。

で、結局何が言いたいの?
何が今までと違って新しいの?

自分にそう言い聞かせながら論を書きます。
意外と「えっ・・・?!」という感じで
投げたボールの方向がわからなかったりして
結論がしっかりしないこともしばしば。

今回もそうなってしまい、ずっとテクストとにらめっこしながら
まとめていたメモ書きを参考にしながら
どう書いていいか行き詰ってしまいました。

だいたいこういうときは続けてもいい論がいい表現が浮かばないので
ほかの事をしたりするけれど
これがまったくうまくいかないのです。

あまり他のことをしていると、脱線しすぎてしまうし
けれど他のことをしていたら論とリンクすることも多いので
やっぱり息抜きはある程度時間を決めてやるべきだと思いました。

霧が晴れるのはいつのことになるのか。
それが明日でなければ困るのだけれど・・・

文学散歩

2002年11月01日 | 大学院修士1年(通学)
大学が、学園祭休みに入り
この機会に直哉の旧居を訪れようと
熱海へ文学散歩に行ってきました。

今ちょうど、演習で直哉の短編を読んでいるので
『山鳩』や『朝顔』が書かれた土地に行くことはとても新鮮でした。
解釈と鑑賞にある「文学散歩」を参考にし
(実は私の指導教授が書いているんです!すごく出来がいいので
 ご一読あれ!!)
直哉の旧居を探していたところ、みつけました!

特に『朝顔』には、熱海の家の詳しい記述があり
それと一致したこともとても嬉しく
この景色をみながら、直哉は『朝顔』を書いたんだなぁ…
と思うと、なんだか作家や作品に今まで以上に近づけたような気持ちになりました。

忙しいさなかに文学散歩に行きましたが
時にはこんな文学との接し方もありかな?と思いました。