MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

第56回 東京名物 神田古本まつり

2015年10月31日 | JPIC 読書アドバイザー&絵本講師
娘の七五三の着物作りに専念していたため、久し振りの更新になってしまいました。

家事、育児、手芸は並行してできても、
家事、育児、手芸、書くことは並行してできない私です・・・

手芸と書くことはどちらも、一つの作品を完成させるために、
毎日コツコツ積み重ねていく手作業なので、
二つを並行してやることが難しいのだと思います。

七五三までに、まだ作ったことのない着物を作ることは、締め切りとの戦いで、
私にとってプレッシャーでしたが、楽しい時間でした。


着物とお揃いで作った巾着

まだ完全に出来上がっていませんが、8割くらいは出来上がったので、
作成ペースを少し落とし、読書や文章を書く時間を、増やしていきたいと思います。

今日はそのきっかけ作りのひとつとして、神田の古本まつり(1)に行ってきました。

古本まつりは専門書が多く、大学の国文学研究室を連想させるような書籍などに、
人が群がっているので、国文科出身の私としては、見ていてとても楽しいです。

事典系の背表紙も面白く「こんな事典があるのか!」と気付かされ、
自分があまり知らない分野の専門書が、目に飛び込んでくるのも新鮮さ。
本の世界が広いことに、改めて気づかされます。

せっかく古本まつりに来たのだから、普段では手に入らないような、
古本を買うのがいいのかもしれませんが、なかなか買う勇気が出ません・・・

しかし、子供たちのことを思い浮かべ、アウトレット絵本を購入したときは、
普段選ばないような絵本をチョイスできたので、そこはよかったかな?と思っています。

古本まつりのあとは、読書アドバイザー養成講座時代の仲間と久し振りに集まり、
本の話で盛り上がり、少しだけ本の世界に戻ることができました。

まだ着物作りの仕上げが終わっていないので、スロー更新かもしれませんが、
書いたり読んだりを再開し、活字の世界を泳ぎ回りたいです。

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【注】

(1) 神田古書店連盟が主催する大規模な古本市。神保町周辺の通りに出版社や古本屋のブースがずらりと並ぶ。

(2) JPIC(ジェイペック)主催、本を勧めるアドバイザーを養成する講座。本や読書の基本を学ぶことができる。


【今日(昨日)読んだ本】

★ 斉藤洋 作/ 高畠純 絵 『白狐魔記 蒙古の波』 偕成社 ****年
「息子が最近ハマっている戦国物。毎日寝る前に少しずつ読んでいる。」(36/50 児童書)

絵本講師の会に参加

2015年02月23日 | JPIC 読書アドバイザー&絵本講師
今から5年ほど前に受講した、絵本講師・養成講座。(1)
その修了生の集まりが東京であったので、参加してきました。

修了してから4年間、交流会に出席していなかったのですが、
昨年、そろそろ絵本講師の活動もしてみたいなと思い、今年度から交流会に参加し、
徐々に活動を増やしていこうと思っていたのですが・・・

昨年夏に息子の心が不安定になってからは、それどころではなくなり、
絵本講師関係の事からすっかり離れてしまったのです。

しかし、活動をしていないからといって、後ろめたくならずに、
絵本講座を聞きに行くくらいの気持ちで足を運んだところ、
仲間たちからとてもいい刺激を受けることができ、参加してよかったと思いました。

今の自分の悩みをわかってくれる仲間がいたことも、心強かったです。
一歩踏み込んだ話ができる安心感。
ここには同じような志を持った仲間がいるので、離すのがとても楽しいのです。


下記は私の絵本講師・養成講座に対する、率直な印象をまとめたものです。


学校や図書館での読み聞かせボラの腕を上達させた人向けではなく、
現代社会を知り、今なぜ親子で絵本を読み聞かせすることが重要かを話してくれます。

絵本選びの重要性などもわかりやすく説明してくれるので、
絵本のことをあまり知らなくても、興味さえあれば参加しやすいです。
年齢幅も広く、小さな赤ちゃんがいる方もいれば、孫がいる方もいらっしゃいます。
仲間内の中で、上下関係みたいなのがないのもよかったです。

何より熱い方が多いので、同じように絵本に熱い思いを持たれている方がたくさんいて、
そうした方たちと話ができるので、孤立感がなくなっていきます。

絵本について深く話せる仲間ができるので、絵本が好きだけれど、
なかなかそういう話を周囲にできない・・・という人にはお勧めです。

個人的には、親子で絵本を読む素晴らしさを伝える講師になろうと思わないでも、
絵本が好きなら受けてみたら?楽しいから!というのが率直な意見です。
こんなことを言ったらセンターの方に怒られそうですが(汗)

地域の読み聞かせ活動の仲間とだと、どうしてもベテランさんと新人とでは
上下関係が生じてしまい、「私なんてまだまだ・・・」と思ってしまいがちですが、
ここだとそういった威圧感がないので、気持ちが楽でした。
修了生の交流会も、養成講座と似たような雰囲気です。

来年度の絵本講師・養成講座の東京会場と芦屋会場の募集が、始まっているようなので、
興味がある方はNPO法人「絵本で子育てセンター」のサイト(外部リンク)をご覧ください。

講座を受講してから6年が経ったので、今受けたら当時とは違った印象を持ち、
新たな発見ができ、とても新鮮なんだろうなぁと想像しています。

修了生枠で、単発で参加できそうな講演があったら、今年は参加してみたいです。
相変らず子育ての合間の、都合のつく時ぐらいしか行けませんが、
今は残り少ない子共との時間を、何よりも優先したいと思います。

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【注】

(1)NPO法人「絵本で子育てセンター」主催。絵本で子育てする楽しさを
多くの大人に伝える「絵本講師」を育てるための養成講座のこと。

【今日(昨日)読んだ絵本】

★ 新井洋行 作・絵 『おばけとかくれんぼ』 くもん出版、2014年。
「しかけ絵本じゃないのに、しかけ絵本のように遊べる絵本。新しいタイプの絵本で面白い!」(161/200 絵本)

★ ささきまき 作・絵 『おばけがぞろぞろ』 福音館書店、1994年。
「最近の娘のお気に入り。おばけの名前(の響き)が面白いのが好きらしい。幼稚園年少くらいから。」(162/200 絵本)

JPIC 読書アドバイザー養成講座修了

2015年02月03日 | JPIC 読書アドバイザー&絵本講師
半年くらい前から始めた、JPICの読書アドバイザー養成講座を
昨日修了することができました。

土日など、二日連続で朝から晩までスクーリングを受けるのが
私の体にはきつかったです・・・
通信制大学の土日集中スクーリングと似ていました。

けれど、終わってみると、もっとこの仲間で勉強を続けたい!
という気持ちばかりがわき出てきます。

やっと一緒に講座を受けてきた方たちの
お顔や名前が少しずつわかってきたというのに、
これからだというのに、終わってしまうなんて残念でなりません。

JPICの読書アドバイザー養成講座は絵本の勉強をしたい人には物足りないかもしれませんが、
幅広い本への知識を得ることができるので、
本が好き!本のことをもっと知りたい!生涯学習が好き!という人にはお勧めです。

私はもともと生涯学習好きなので、いろいろな年齢層の方たちと一緒に
自分の知らない世界を知る勉強をするのが大好きなので、
読書アドバイザー養成講座はツボにハマりました(笑)

参加者の方々には「質問をよくする」「声がよく通る」「エネルギッシュ」
といった印象を与えたようです。

講座終了後の質疑応答の時も、挙手をして質問しました。
作家の角田光代さんに質問できたのもよかったです。
小さな勇気をきっかけに、大きな感動を得ることができるので・・・

ボランティア活動では、出すぎるとよくないため、
できるだけ自分を出しすぎないよう、セーブして活動していたのですが、
ここの講座では自分の変わったところなども、みんな受け入れてもらえたので、
私らしさを思う存分出せて気持ち良かったです。

絵本にばかりこだわっていた私にとっては、
絵本以外の本にも触れることで、面白い本がたくさんあることに気付かされました。

今後は絵本に限定せず、他のジャンルの本に関しても、
関心を持って読んでいきたいと思います。

数十年前の日大通信のスクーリングのような雰囲気でした。
(この雰囲気はわかる人にしかわからない?!)

息子の件がいろいろあったので(1)、この養成講座を乗り切れるか不安だったのですが、
家族の協力もあり、なんとか乗り切ることができたので、家族に感謝です。

小さい子供がいる家は、誰かに子どもを預けないと、
朝から晩までのスクーリングになんて参加できないので・・・

時間が経ってしまうと、今の感動を忘れてしまいがちなので、
たまに単発でイベントに参加するなどして、いい刺激を受け、
モチベーションを保っていこうと思います。

自分は一人じゃない。全国に仲間がいるんだ!

一人でクヨクヨしていたことなども、仲間に相談していきたいです。
養成講座の参加者の方々、先生方、ありがとうござました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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【注】

(1)過去ログ 「息子との絵本タイムを復活させたい」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ ラッセル・E・エリクソン作 ローレンス・ディ・フィオリ 絵 佐藤涼子 訳 『火曜日のごちそうはヒキガエル』 評論社、2008年。
「毎日寝る前に息子と少しずつ読んでいる児童書。ハラハラドキドキが好きな子供におすすめです。」(29/50 児童書)

JPIC 読書アドバイザー養成講座 ――豊崎由美さんの書評講義で

2014年09月08日 | JPIC 読書アドバイザー&絵本講師
9月に入り、小2の息子の学校が始まってから、
数ヶ月前に、専業主婦をしながら勉強をしていたころの自分の生活が復活してきました。

夏休みは主婦三昧だったので、もう勉強は思い切って数年やめようか?と思ったものの、
やりだしてスイッチが入ったら、別人に変身!

子育ても大事だけれど、自分が温め続けてきたことも大事。

優先順位は子育ての方が上なのですが、やっぱり背筋がシャキン!とするような感覚が
私にとって快感のようです。
背筋をシャキン!としながら子育てだけをすることもできるでしょうが。

夏休み前に書き忘れていましたが、
今年度、JPIC(1)という財団が主催している「読書アドバイザー」という民間資格を取るための養成講座を受講しています。

一昨日昨日とスクーリングがあったのですが、
その中で、書評家の豊崎由美さんの講義にとても惹かれ、
今後子どもの本を紹介していきたい私にとって、このスクは大きな収穫となりました。
学生時代にやってきた、論文を書く練習と、子どもの本がつながったからです。
ちなみに、書評はかなり昔に書いたことがあるのですが、(2)当時書いたものは今思うと、とんでもないものでした・・・

子どもの本の書評を今後書いていきたい私としては、
書くことは避けて通れないので、これを機に、書評などの書き方を
勉強し続けていきたいと思います。
私はどうしても書き方が自己流になりがちなので・・・

9月は読書アドバイザー養成講座のレポートを書いたり、
単発の仕事をこなしたり、息子を気にかけたり、(3)忙しい月になりそうですが、
夏にお休みした分を、少しずつ取り戻していくつもりです。

10月になるとだいぶ落ち着くので、それまでの辛抱。
メリハリをつけて頑張ります!

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【注】

(1)一般財団法人 出版文化産業振興財団という団体名を略したもの。JPIC(ジェイペック)と略して呼ぶことが多い。
出版物が売れることや読まれることを推奨している団体で、絵本の読み聞かせ雑誌『この本読んで!』などの出版も手掛けている。

(2)過去ログ 「子連れで勉強開始!!」 参照。

(3)過去ログ 「息子との絵本タイムを復活させたい」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ 斉藤洋 作・大沢幸子 絵 『なんじ者ひなた丸 白くもの術の巻』 あかね書房、1989年。
「息子が好きなひなた丸のシリーズ。面白いことが好きな小1~小3くらいの男の子におすすめ。字が多いので、親が読んであげても。」(24/50 児童書)

絵本仲間との勉強会 ――仲間の存在

2014年06月07日 | JPIC 読書アドバイザー&絵本講師
今日は絵本仲間が主催する、勉強会に参加してきました。

初めて参加したものの、自分の居場所がないという雰囲気は全くなく、
その場にすっかり溶け込んで(?)、話に夢中になっていました。

結婚し、二児の母になってから出会った方たちだというのに、
大学時代のサークルの仲間と語り合うような感覚で、(1)
絵本仲間と熱く語り合えたのです。

なかなか日頃話せないようなディープな絵本ネタを、ツーカーで話せることは嬉しく、
自分一人ではできないことも、仲間となら頑張れることがあります。

そういえば、息子がまだ赤ちゃんの頃、文学の勉強を続けようと思っていたものの、
なかなか続けられず、同じような仲間がいてくれたら・・・と思っていた時期がありました。(2)

続けられない時期もありましたが、今はどうしたら自分が続けられるかが、
少しずつ分かるようになってきたので、自分でそうした環境を作ったり、
気になる環境の中に飛び込んだりしています。

今日あった、自分の発見や気づきを少し・・・

・いいたいことが長くなったとき、自分が結局何を言いたいのかはっきりさせ、そこに向かって話しをする。
 →意見を順序立てて言う、又は、頭の中で整理して言う習慣をつける。

・自分にいい条件がそろっていなくても、できることはある。
 →無理して背伸びするのでなく、まずは出来ることから始めてみる。(長続きの秘訣)

・私は絵本を文学としてみる傾向がある。絵も好きだけれど、文はもっと大切にしている。
 →なぜ文にこだわるのか?文にこだわることは、どんなことに繋がるのか考える。

・自分の持っているネタや経験がそれなりにあったことに気が付く。
 →ノートなどにまとめ、繋げてみることで、一つの話にしてみる。

意見交換等を通じて、新たな発見や気づきの機会を作ってくれた仲間に感謝です。
私も仲間の発見や気づきに、少しでも貢献することができますように・・・

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【注】

(1)過去ログ 「仕事をしても子育てをしても、人は成長することができる」 参照。

(2)過去ログ 「続ける環境」 参照。

【今日読んだ本】

谷川俊太郎 作・和田誠 絵 『ともだち』 玉川大学出版部、2002年。
「仲間について書いていたら、読みたくなった。ともだちとは何か、考えてみたいときに。」(46/100 再読)

★ 小宮輝之 監修・尾崎たまき 写真・柏原晃夫 絵・高岡昌江 文 『ほんとのおおきさあかちゃん動物園』 学研教育出版、2014年。
「メジャーな動物からあまり知られていない動物まで。写真へのこだわりが学研らしい。」(126/200 絵本)

舟崎靖子 作・舟崎克彦 絵 『もりのアイスクリームやさん』 偕成社、1988年。
「ほのぼのした物語の中に面白い謎解きが入っているシリーズ本。読み終えると思わずにっこり。」(127/200 絵本)

東京の絵本講師の会に参加

2014年05月18日 | JPIC 読書アドバイザー&絵本講師
今日はNPO法人「絵本で子育てセンター」が主催している
絵本講師の会(はばたきの会)に参加してきました。

私は4年前に絵本講師養成講座(1)を修了しましたが、
家庭の事情で、しばらく活動ができない状態だったので、今回が初めて顔を出したのです。

最初はドキドキでしたが、絵本に関心がある人たちばかりだったので話しやすく、
メンバーの方にやってもらった絵本講座(2)も面白く、
勉強をしにきたことを、すっかり忘れて楽しんでしまいました。

参加者はとても気さくで、何でも話しやすい雰囲気で、
上下関係の様なものを感じさせないところもよく、風通しがとてもいいです。
悩みなども気軽に話せる雰囲気がいいですね。

そして、親子の読み聞かせを浸透させる活動について。

この活動を一人でやろうとすると、どうしても腰が重たくなるのですが、
仲間がいると、悩みを分かち合ったりできるので、とても心強く、
私もやってみたい!という意欲がわいてきます。

4年もブランクがあるというのに、あまり抵抗を感じなかったのは、
その間も絵本のことを、私なりにアンテナを張り、いろいろ考えてきたからでしょうか。
交流会にいても、完全に浦島太郎といった状態ではありませんでした。

今までは、

未熟な自分が絵本講座をやるなんて、とてもとても・・・

と思っていたのですが、
息子が生まれたころ、子育てが苦痛にしか思えなかったものの、
絵本の読み聞かせに出合ってから、子育てが楽しくなったことなど、
今の自分の思いを話してみたい気持ちになってきました。

なんとしてでもやらなきゃ!と、自分に言い聞かせるのではなく、
自然とやってみたいと思えたことが、とても嬉しかったのです。

ワクワクするこの気持ちを、大人になった今も大切にしながら、
子どもを育てる保護者の方向けの、絵本講座を組み立ててみたいと思います。

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【注】

(1)NPO法人「絵本で子育てセンター」が主催。家庭で親子が絵本の読み聞かせを楽しむことを、大人に伝えていく「絵本講師」を育てるための講座。(期間は1年間)
はばたきの会は、絵本講師養成講座を修了した人達との交流の場で、勉強会などが行われている。
過去ログ 「最近の私」 を読むと、絵本講師養成講座を受けていたことがわかる。

(2)絵本講師が保護者や保育者等に向けて行っている、家庭での絵本の読み聞かせの大切さを語る講演会のようなもの。講演内容は絵本講師によって異なる。

【今日読んだ本】

平山和子 作・絵 『まめ』 福音館書店、1974年(かがくのとも傑作集)。
「まめが種であることや、種を食べていることに改めて気づく。小学生におすすめ。」(103/200 絵本)