大学院生の頃から、ずっと出席している学会や研究会は
樋口一葉研究会です。
通教時代は、こんな研究会があることすらも知らなかったのですが
大学院へ進学した頃にこの存在を知り
大学の垣根を越えて、多くの人と知り合う場所となりました。
通教で言うなら、普段がテキスト学習なら
研究会は演習のスクーリングという感じです。
といっても、一般の人が聞く講演とは
かなりかけ離れているように思います。
けれど、卒論や修論を「一葉で書きたい」という人にはいい刺激になります。
11月23日の勤労感謝の日は、樋口一葉の命日。
この日に毎年大会があるので、今回も行ってきたのですが
やっぱり自分はかなり研究に疎くなったなと感じました。
そんな、今の自分を知ることができる
研究会は私にとってはありがたい環境なのですが
その反面、無知な自分と向き合わなければいけないことは
結構ハードなことだったりもします。
何がいいたいかと言うと
自分が研究から少し距離を置いている間に
ブランクができてしまったことを痛感したのです。
そして、大学院生(修士)時代、一緒に一葉を研究していた
同じ年代の人たちが
どんどん研究会の場に足を運ばなくなってしまい
久しく会っていない友人も増えてきました。
もちろん残っている方もいるのですが
本当にごくわずかで、博士後期(ドクター)に
籍を置いていたり、大学で非常勤をやっている人ぐらいしか
顔を出さなくなったように思います。
(他はは大学の教授、教官、専門家等)
一緒に頑張ってきた仲間が姿を消していくのは
本当に悲しいことです。
研究とはピラミッド式になっていて
上にいけばいくほど、人がいなくなっていきます。
大学院の博士前期(修士)を出て、離れていく人も多いのです。
一番残念に思っているのは
先生方なのではないかなと思います。
研究者に育てるために
日々アドバイスをしていったというのに
辞めてしまうことは多いのです。
それは、女性が寿退社をしていくようなスタイルに似ています。
「女性は採用したくない」
と、私が就職活動をしているときも
よく言われたのですが、そういう姿を
上の方々は見てきたのだろうなと感じたのです。
「これだから女性はダメだ」
と言われやすいのは、女性には、逃げ道があるからかもしれません。
まとまりのない内容になりましたが
自分にもあてはまることなので、他人事に思えませんでした。
ただ、ひとつわかったことは
一葉研究会に出席したことで
今の自分の現状がわかったということです。
今どこに立っているのかを
知ることもとても大事だと思いました。
気づくことというのは、とても大切なのだなと感じました。
そこからどうしていくかは
私次第なのだろうなと感じる今日この頃です。