名馬電機社長の事業報告という名の日記

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フェブラリーS、ダイヤモンドS

2012年02月20日 | 競馬回顧
フェブラリーS
セイクリムズン、トウショウカズンといった「マイルより短い距離で前にいける馬」たちが逃げて圧倒的人気のトランセンドはスタート直後から鞍上が手を動かすものの4番手からの競馬。半マイル通過が46.6というラップ。昨年のフェブラリーSが前半47.9だったから昨年より厳しい流れでトランセンドが追走に苦しんだのも納得。前半楽に行けず、4角を先頭で通過できないトランセンドはこんなにも脆いものかというくらい直線では伸びず7着。大きく期待を裏切ることとなった。
そんな厳しいペースを味方に後方から競馬を進め、直線はじけたのが7番人気のテスタマッタ。前に馬を置きづらい大外枠だったが速い流れにも助けられ弱点である折り合い面もクリアできた。もともと高い能力は持っていたが気性面の問題から100%力を発揮できないケースが多かったが、今回は存分にその力を発揮できた。岩田騎手とコンビを組んだダート戦では馬券圏内を外しておらず鞍上との相性も良いのだろう。
シルクフォーチュンはペースコース形態共に合ったが最後及ばず突き放されたのはやはり微妙に長い距離が問題だったのだろうか。次はかしわ記念を目指すそうだがここはコース形態をいかに克服するかが鍵。
ワンダーアキュートはダノンカモンとの叩き合いを制して3着。ベストよりはやや短めの距離で善戦した方ではないかと。
ダノンカモンは4コーナーの手応えでは突き抜けるかと思われたが、そこから突き抜けられないのがこの馬のもどかしい所。もうワンテンポ早めに仕掛けていたら3着に粘っていたかもしれないし、バテてもっと差がついての4着だったかもしれない。ただ外から併せられる形が嫌いな馬でムチも嫌がる馬だけにぎりぎりまで追い出しを我慢する手がベストだったかどうかは疑問。


ダイヤモンドS
単勝190倍のケイアイドウソジンがスタートから先手を奪うとそのまま逃げ切り。勝ちタイム3.36.8は東京芝3400mでダイヤモンドSが施行されるようになっていらい最も遅いタイム。これまで最も遅かったのが2008年アドマイヤモナークが勝った年の3.33.6だからいかに今年のレースが緩い展開であったかを示している。ラップを見ると最後から6Fめと5Fめのラップが13.2-12.2とペースアップしており道中じっくり溜められた分最後にロングスパートかけて粘り切ったという構図。
道中中団からやや後ろに位置していたギュスターヴクライが追い込んできて2着。昇級戦で1番人気に支持されており過剰人気の気もしたがよく頑張った方ではないかと。
3着スマートロビンはケイアイドウソジンがした競馬をしていれば立場逆転していたかもしれない。
今回掲示板に載った5頭のうち東京芝2400のレースに出走経験を持っていないスマートロビンを除く4頭全てに東京芝2400のレースでの勝ち鞍があった(条件戦~OP特別)。ようは例年のようなズブズブステイヤー決着ではなく「東京芝2400こなせるくらいのスタミナとそこで勝つくらいのスピードのバランスを持った馬」がマッチしたレースだったのかなと。そう考えると真性ステイヤーのマイネルキッツあたりが競馬運び自体スムースだったのに勝負にならなかったのは納得できる。

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