My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

欧米社会に住む日本人へ~Assertivenessのススメ(1)

2007-12-24 09:45:08 | 日常あれこれ
あー気分すっきり!!もーそれは半年以上続いた頑固な便秘が一気に治ったって感じ??または、胃やら腸やらを圧迫していたベビーが出産とともに出て行って、胃の辺りがすっきりして食欲ががんと増すとともに妊娠中に付きものの便秘も一気に治る、そんな感じでもある。何がすっきりしたって?それはそれは話せば長くなる、今通っている空手道場であった、ある若い子と半年にわたって続いたトラブルがつい数日前に解決した。少なくても私側としては…。そして、道場側と私とには良い経験に結果的にはなったし、彼女にもいつかは良い経験になったと思ってくれたらとおもう。

これは、彼女への批判ではなく、欧米社会に生きる日本人のAssertivenessの大切さと個人の価値観や信条の違いをとても痛感させられたことを伝えたいのだと最初にことわっておこう。

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この10ヶ月半、今の道場に通うようになって2回骨折をした。そのうちの一回は一本組手をしているとき、私の中段前蹴りの足の甲を、受ける場所を間違って相手が拳で思いっきり受けて怪我したもの(本当は相手のふくろはぎの内側あたりで受ける)。このことはその相手にも先生にも報告してあるし、それ以後はその人(もともと数段の有段者でものすごく上手な人)は私を組手をするとき、とても注意してくれるようになった。

そして、骨折だけではなく、練習中に作る青あざがとても多いことに気がついた。それも組手のとき、私が攻撃する側で相手がそれを受ける場合がほとんど。しかも、私の攻撃のフォームもターゲットもおかしくないのに(一応念のため、先生とほかの黒帯の人にチェックしてもらった)。ということは、相手の受け方に問題があることになる。今までひどい青あざが出来たのは、足の甲・くるぶし(痛いのなんのって!)、足のすね(これも筋肉でカバーされていないからとても痛い)、上腕の内側(親指側)などなど…。受けるときは相手の攻撃が来たとき、自分の腕をただ「がんっ!」と力任せにぶつけるのではなく、上腕と腰の回転を相手の攻撃に上手くタイミングにあわせて「技」で受ける。この基本がきっちり身についていないと、ちゃんと受けれなかったり、受けれたとしても相手に痛い思いをさせることになる。私もたまーに今でもやる。でも、思いっきり謝りどこが悪かったのか反省し相手に礼は尽くす。あるとき、黒帯になったばかりの男子が私の中段前蹴りをがんっ!とすねに彼の腕を叩きつけて受けてしまった。それが数分のうちに何度もつづいた。明らかなミスに彼は私に平謝り。誰にも間違いがあるし謝れば全然気にならない。次の日、私の足に出来た10cm以上もあるひどいあざをみてまた彼はひどく申し訳なく思ったらしい。それで、私は黒帯3段の自分でも道場を持っていたことがある先輩に、私達の一本組手を見てもらった。そして、私の相棒の受けるタイミングとフォームがずれている事が判明。かれは一生懸命に蹴りを受けるための下段払いを練習し、ついこの間とてもきれいな下段払いをしていたのを見た。それをみて、私ももっとがんばろうと思った。

日本で空手をしているときはこんなへんな怪我はほとんど無かった。しかも、今より多くの遥かに自分より体格が良い背の高い上級の人たちと組手の稽古をしていたのに。しかもこちらも本気でフルスピードで向かい、でも向こうが明らかに手加減をしているわけでもなかったのに。もちろん、体重・身長の差を考慮してくれていたのは分かる。それでも怪我をしなかったのは彼らが上手かったからだとおもう。正しいテクニック(タイミングとフォームと力の加減)でちゃんと受けてくれたから。まあ、練習量も今道場の比にならないくらい皆していたし。まあ、大学の部活と一般人向けの道場比べられないけど。今思えば、とても上手な人たちを練習相手に持って、ある意味とても甘やかされていたのだと思う。

そして、ほかの問題…他にも痛いのは、相手が蹴りや突きなどの攻撃を仕掛けてくるときに寸止めが出来なくてそのまま攻撃が「ばすっ!」とみぞおちや頭部に行ってしまう時。いわゆる伝統空手では、道場や試合での稽古において、組手で自分が攻撃をする場合、ターゲットを実際のターゲットにあてず、それでもぎりぎり前に設定して極めることになっている。これを「寸止め」という。一寸は3センチくらい。あまり離れすぎてももちろんだめで、ターゲット設定を上手くしていないとみなされる。試合ではWKFの規則では5センチ以内となっている。これがなかなか難しい…。でも、基本の出来る人はフルスピードで攻撃しても、ばしっ!と寸前で技を極めることが出来る。この逆も然り。この寸止めがあまり出来ていない人が結構いる。私の体から遥かかなたに攻撃をしている人とか、思いっきりみぞおちにバスッ!と突きを入れてくる人とか…。「いてー!」と私が言うか、「うっ!」と思いっきりしかめっ面すれば、たいていはみんな「ごめん!」と言って気をつけるようにしてくれる。私もそうしている。礼儀は大切。空手は相手あって出来ること。人は誰でも間違うことがある。それでも相手を自分の間違いで痛い思いをさせたのなら、その人に謝ってそれを繰り返さないように精進すれば良い…。そこからお互い学ぶことも多いはず。私はそう信じている。

「空手は礼によって始まり礼によって終わる」という。空手、道場、先生・先輩その他の仲間皆への礼は大切だと思う。空手だけではなく常識なのだろうけど、私の知る限り伝統武道ではさらに重きを置かれている。

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数ヶ月前、ある色帯の若い子と組手をするときに限って、顕著に怪我が多いことに気がついた。私の攻撃を力任せにがんっ!と受けてきたり、明らかに間違った場所に受けてくる。私と同じくらいの体格の人が間違ってこんな受け方をしたら本人も痛いはずなのに、ご存知の通りオージー達は日本人より遥かに体格が良い。骨の太さ・筋肉と脂肪の厚さは日本人の比じゃない。だから、本人へのダメージは一切無いようだ。しかもこれは、何度も何度もこの数ヶ月続いたし、私が痛いっていっているのに反省も見られない。し・か・も!ただの一度もこの人は謝らなかった。「あら?」「うん?」の一言だけ。あるときなぞ、私が前蹴りをしたときに私のくるぶしを思いっきり下段払いで拳でぶつけて受けてきた。私が道場で「いてー!」と言いながら足を押えてはねまわっているのを見て、「うーん、私ってあなたの足を傷つける傾向があるみたいだね。」と笑っていた。わざと痛い思いを私にさせているわけではないのは知っているけど、私はこの態度は心底無礼だと思った。この人はしかも、寸止めもできていない。そこで私がとった行動は…

その1.先生に状況を話す。まず先生が練習中の私たちを観察して、問題点を見つけたら本人に特別指摘はせず稽古のときにみんなに注意するように話す。例えば、自分の骨を相手にぶつける攻撃風の腕受けと、回転をかけて相手の攻撃をはじき返す攻撃をかわすための受けを区別して使うように、とか。丸々1時間「寸止め」の特訓を稽古のときにするとか。もちろん一番問題になった下段払いの特訓のときなぞは、この人に前に立たせて下段払いをさせて見せ、他の生徒みんなからこの人のテクニックのおかしなところをコメントさせるとか。

その2.この人が寸止めを出来ず私に強く当てる度に、痛いことを伝えて「間合いをちゃんと開けてくれる?距離が近過ぎ。」と言う。私の攻撃を変なところで受けるときは、「これはここで受けるのではなくてここで受けてね。」と場所を見せながら注意する。

その3・組手の稽古のときは出来るだけこの人と組まないようにさっさとほかの相手を見つける。

その4.それでもこの人と組む羽目になったときは、お互いに礼をした後に「もうちょっとお手柔らかにお願いね。」と控えめに頼む。

しかしこの人の変な癖は改善されず、私がまた怪我をする度に先生に「もういい加減にして欲しい!」と先生に話す。先生はそのたびに「彼女と話をしてみるよ。」と返す一方で、私を彼女を組手で組ませないように配慮し、問題になっている部分を稽古のときにみんなに強調して教えていた。こんなことが繰り返されたときに、ある日事件(?)が起きた。



TO BE CONTINUED...


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