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ロンドンから徒然に

音楽のカンヌ

2009-01-19 | 音楽
 昨日ヒースローのことを“世界で一番遅延が多い空港”と書いたのですが、そう言えば最近ここを利用した際にはいつもまともな時間に離着陸したことがありません。
 何年か前の夏休みなんかポルトガルに行くのにここを経由しようとしたら、飛行機が混み合っていて着陸できず、真上まで来ていながら2時間もぐるぐる上空を回った挙げ句、燃料補充のためにアムステルダムに進路変更してしまいました。結局戻った時には乗り継ぎの飛行機は一便もなく、空港近くの宿に泊まって早朝出直しとなった次第です。
 今日も空港に着くと案の定delayの掲示が。でもまぁ30分程度の遅れで済んだので良しとしましょう。

 で、着いたのがカンヌです。ここは本来天候も良く温暖な場所なのですが、今日は風も強く気温もけっこう下がって、期待したほどの過ごしやすい環境にはありません。もっとも今回は仕事で来ているので(MIDEMという音楽の見本市)一日中ずっと会場の中か(宿泊ではなく打ち合わせのための)ホテルにいて、あまり天候は関係ありませんが。
 その会場の中心となっているPalais des Festivalsは、有名なカンヌ映画祭の会場ともなるところで赤絨毯の上では未来の“スター予備軍”が記念写真を撮っています。



 映画祭の時期のホテルの値段はskyrocketと言われるほど尋常じゃない値段です。それに比べるとましですが、それでも本来オフ・シーズンのはずの今も、展示会等が行われるとやはり高くなって、会場近くの高級ホテルなどはVIPの方々に占拠されます。
 もちろん僕なんかが泊まれるわけはないのですが、例えばMajesticなんかでは打ち合わせのみならず、よく記者会見やコンファレンス、ミニ・ライヴなどが行われるのでちょくちょくロビーを訪ねます。今日はそこでドノヴァンDonovanを見つけました。しばらく第一線から遠ざかっていた彼ですが、このところまた元気に活動を再開して、フランスで何かの賞を受けると聞きました。



 会場内ではたくさんの日本からの参加者も見かけましたが、昔よく来ていた頃と比べると顔ぶれも変わってしまいました。同じく市場のシステムも随分変わってしまい、コンファレンスのテーマもデジタル、インディーズ、マネージメント等の文字が目立ちます。
 それでも逆に視聴すると、肝心の音楽にあまり変化があるとは思えないのが不思議です。いや、変化はあったのかもしれませんが、逆に世界各国どこの音楽を聴いても、言葉の違いを除けば同じようなサウンドに聞こえるのが残念な気もします。
 でも、やはり若いミュージシャンが熱く演奏しているのは気持ちが良くて、つい応援したくはなるのですが。

 会場から出ると日が暮れた海沿いは、まだクリスマスの余韻が残っているようなイルミネーションに輝いて、ニースとはまた少し違う上品な華やかさでした。



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