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ロンドンから徒然に

厳しい春

2009-04-01 | 日常


 “サマータイム”とは名ばかりのまだまだ寒い日が続いていますが、それでも街を歩くと至るところに花が見られ、やはり冬とは全然違う色彩です。これから日毎に暖かくなり、日が暮れるのが遅くなって最高の季節を迎えます。今までしかめっ面が多かった皆の表情もつい緩んでくる時です。




 でもこの春は手放しで春の到来を喜ぶ気分ではないでしょう。TVで連日のように流されるリストラや賃金カットのニュース。商店街でも畳んでしまった店が目立つようになりました。

 その一方で、公的資金を受けた銀行幹部の巨額なボーナスや退職金のニュースに皆が憤りを見せています。
 イギリスでは、以前このブログにも書いたロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの前経営責任者が、退職後も毎年1億円近い年金を受け取ることが判明し、自宅が襲われるという事件もありました。確かにどう考えても、税金を注入しなければ倒産したかもしれない企業の役員(彼らこそがこの危機を招いた張本人です)が巨額な退職金や年金をもらうというのは納得できないものがあります。

 TVでは先ほどから、ロンドンに到着したオバマ大統領の様子が映し出されています。そう言えば2日にはG20が開催されるのです。
 先日もこれに合わせて大規模なデモが街中で行われていましたが、今回は特に警察当局が厳戒態勢に入るようです。何しろ2005年のG8の際には同時爆破テロが起こっているので、この轍を踏まないよう面目がかかっているでしょう。



 ところがこのために使われる費用が720万ポンド(約10億円)です。一応税金を払っている身としては、こうなったら各国首脳陣に必ず効果的な政策を出してもらわなければと期待してしまいます。

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