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ロンドンから徒然に

イギリスで地震?

2008-02-28 | 日常
 おっ、来たなっ…て感じでした。自分の重心がグッとずらされるあの嫌な感覚。椅子がぐらりと揺れて、実際の時間の長さと身体が感じる長さに誤差が生じるあの変な違和感。
 最初に頭を過ぎったのは、“久しぶり”という呑気な感想だったのですが、ふと冷静になると、ここは東京じゃなくロンドンだという事実に気づいて唖然。イギリスは地震がないんじゃなかったの?

 昨日の深夜、もう1時になろうかという頃、そろそろ寝ようかと思ったら部屋が揺れました。何しろ24年ぶりの大きな揺れだとのことで、今日は新聞もTVも朝からこのニュースが繰り返されています。
 やはり皆いきなりこの揺れの事実を地震とは結び付けられなかったのか、爆弾が落ちたんじゃないかとかの質問を含めて、問い合わせが相次いだようです。

 震度はマグニチュード5.2とのことでしたが(ちなみにこちらではマグニチュードを定義づけたリヒター博士にちなんでRichter scaleと表記されます。さらに蛇足ですが読み方は英語読みのリクターです)幸い被害者は、煙突が壊れて怪我をした人がひとりだけとのことです。

 いつもグラスだとかワインだとかを棚ぎりぎりのところまで並べているディスプレイを見て、もしも地震が来たらこの国の建物は大丈夫なんだろうかと危惧していました。
 崩壊なんてことがあったら一番影響が大きいのは、ロンドンの場合ビッグ・ベンだろうな、なんて映画チックなことを考えていたら夢をみてしまいました。

 すると今朝、そのビッグ・ベンの姿が大きくTVに。まさかと思ったら全然違うニュースでした。ヒースロー空港の拡張に反対する若者たちが、抗議のため警備をくぐり抜けて国会議事堂の屋根に登り、垂れ幕を下げている姿が映し出されていたのです。

 さて、電車の中でもやはり昨晩の地震の話をする人たちがたくさんいます。でもイギリス人から、日本じゃいつものことだよね、と言われるとそれはそれで複雑な気分です。


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