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ロンドンから徒然に

ほどほどの日本

2009-01-05 | 日常
 昨日書いたターナー賞の展示が行われるテート・ブリテンは、こういった特別展は有料なのですが(それも僕みたいに会員になれば年間通して無料で入れます)常設展は無料で入れます。そればかりか、子供連れには美術セットを渡して、中で“お絵かき”ができるようになっています。こんなちびっ子画家の作品をこっそり見るのも楽しみです。
 その他にも子供達がアートに興味を持てるような工夫をあちこちで行っています。



 フランスなんかの美術館でもそうですが、時々学校の授業と思われる子供達のグループが見学に来ていて、先生の解説や質問に対して一生懸命に手を挙げて意見を述べているのを見かけます。
 小さな頃から本物の作品を間近に見ることができて、その感性が養われるのですから、そりゃアーティストが育ちやすいですよね。

 かたやで世界には貧困に苦しんでいる層も必ずいて、(これは行ったことがないので話でしか知りませんが)南米の子供達がそこから脱出するための手段として、サッカーにかける情熱はすごいものがあると聞きます。
 ほんの一握りの人には違いないですが、プロになれるかどうかではそれこそ天国か地獄かの違いでしょう。ハングリーな精神が分かるような気がします。

 日本を振り返ると、何だかほどほどに幸せですよね。芸術性を育てうるほどの精神的に豊かな環境が整っているわけではないけれども、生活に困るほど貧困でもない環境にある。
 地下鉄を降りて地上に上がったところで出くわした、イスラエルの空爆に反対するデモを見て、つくづくそんなことを考えてしまいました。


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