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ロンドンから徒然に

子供連れのアート・フェア

2010-01-17 | アート
 ロンドンでどこの家庭を訪ねて行っても、絵を飾っていないところはまずありません。
 もちろん全てが高価な絵であるわけはなく、複製もあれば、中には自分で描いたというものもあります。でも、それぞれ思い思いの作品で自分のうちを装飾しているわけです。
 日本だと湿度の関係からか窓が多くて、その結果壁の面積が少なくなりますし、こちらと違って白い壁が少ないので、あまり絵が映えないんでしょうか。

 ともかくそういうわけで、こちらでは絵に関しては美術館のみでなく、買いが目的のアートフェアも頻繁に開催され、けっこう多くの人が集まります。
 London Art Fairもそんなフェアの中のひとつで、最初に開催されたのが1988年といいますから、今年で22年目を迎えたわけになります。



 イズリントンIslingtonのビジネス・デザイン・センターで毎年開かれるこのフェアはUKのギャラリーを中心にモダン・アートが集められます。中には有名画家の(高価な!)作品もあって見応えがあるので、今年も行ってみました。あ、もちろん見るだけです(笑)
 何だか全体に小粒でおとなしい作品が多かったような感じを受けたのは、もしかしてこちらがもう慣れっこになってしまって、少々のことでは斬新さを感じなくなっているからでしょうか。

 数日の開催期間中に2万人強の人が集まると言われているのですが、明日の日曜日を残すのみとなった今、ネットのアナウンスでは8千人ほどの入場者だと告げられているので、今年は例年より少ないのでしょうか?そう言えば昨年よりはゆっくり見られたような気が。
 まだ不景気の影響や、もしかして天候(今日は寒くなかったのですが雨模様でした)も関係しているのかもしれません。

 それにしても微笑ましいのは、小さな子供を連れた家族ぐるみの入場者が多いことです。ベビー・シッターの手間を考えたら連れてくる方がたやすいという現実的な理由もあるのかもしれませんが。
 ともかく小さな頃からこういった環境に慣れ親しむのは羨ましいことです。親が子供に解説するだけでなく、ちゃんと子供が意見を言うのも凄い。



 で、こうして子供を背負ったお父さんも。本当に安心し切ってぐったりと寝寝込んでいて、ちょっとやそっとでは起きそうにありません。この子が他の絵画より何より僕にとっては今日一番のヒットかも(笑)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
壁の絵 (サウス)
2010-01-17 22:19:08
床の間に季節の掛け軸というのも捨て難いですね。今は床の間もないし、壁に釘も打てませんが。。

先程迄NHK教育でサルガドの特集がありました。肩書きがフォトジャーナリストになってましたが、「そう言われればフォトジャーナリストだよなぁ。」という印象です。最近は人間以外を撮っているのですね。Workersのシリーズを白い壁に飾ってみたい気もしますが、、、落ち着けなさそう。

そう言えば。昔イギリスで間借りしてた時に、3歳位の男の子が同居してたのですが、人形みたいに可愛かったのを思い出しました。
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Unknown (Max)
2010-01-18 08:33:56
うちの田舎では掛け軸だったんですけどね。そう言えば、京都の気の利いた料亭ではお客さんや会食の目的によって掛け軸を掛け替えたりしてくれるんですよ。
サルガドはユニセフに関連したり、色んなプロジェクトを立ち上げたりと、様々な活動をしているので、ひとことでは定義し辛いんじゃないのかな。
赤ちゃんに関しては、本当にこちらの子は可愛い!
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