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ロンドンから徒然に

村の美術展

2010-04-25 | アート
 当然のことながら世の中にはまだまだ知らないアーティストがたくさんいます。週末の展覧会をチェックしていたらPaul Nashという名前を見つけました。20世紀前半のイギリスの画家です。

 “THE ELEMENTS”と名付けられた彼の展覧会、風景画から戦争画(これを描く職業ってあったんです)そしてシュルレアリスム系統の作品まで幅広く存在していました。それだけに、どれも誰かの画風を思わせるようで、もうひとつのところで第一人者になり損ねているような感じを受けました。



 それでもポスターに使われた“Landscape of the Vernal Equnox”という作品などは、その色んな分野に長けた良い意味でのバランスが取れていて、こんな感じを突き詰めていけば面白いかと思いましたが、残念なことにこの2~3年後に57歳で亡くなっています。
 それよりもこの作品の所蔵先を見てびっくり。エリザベス女王からの借り物だったんです。

 さて、この展覧会の行われている場所が、以前ブログでもちょっとだけ触れたことのあるDulwich Picture Galleryです。



 ダリッジ村 Dulwich Villageはロンドン中心部からすぐの距離にありながら、雰囲気がまるで異なるのどかな場所です。しかもこれがBrixtonという、どちらかと言えば治安的にも緊張感のある地域とほぼ隣り合わせというのも興味深いものがあります。



 以前ブログに書いた時も行き方についての問い合わせがありましたが、Brixtonの駅を降りて、道の反対側からP4のバスに乗るとその名もズバリDulwich Picture Galleryという停車場があります。
 その後で公園を散策するなり、街(いや、村)をぶらつくなりしても、この時期は楽しい半日になると思いますよ。

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